TSURI HACK TVのロケで『アユイング』を初体験!
先日、TSURI HACK TVのロケでルアーでアユを釣る『アユイング』を体験したんですが、これが面白くって!
ロケで学んだことを復習しながら、自分なりにイチから釣り場を探してみたく、プライベートでもう一度アユイング釣行してきました!
今回の記事では、アユイングロケで教えていただいたことをベースに、アユイングの魅力と釣り方をお届けします。
【!注意!】アユを釣る前に規則を確認&遊漁料を支払いましょう
アユ釣りを楽しむ前に遊漁規則を把握しましょう
川で魚釣りを楽しむ上で、重要なのが規則と遊漁券の購入義務の確認です。
各都道府県が制定している『内水面漁業調整規則』、漁業協同組合(漁協)が管理している河川の場合は『遊漁規則』、これらを必ず確認してから釣行してください。
また漁協が管理している河川の場合、対象魚種によっては、遊漁料(一般的には1,000~3,000円/1日)を支払い、釣行時には遊漁証を身に着ける必要があります。
ネットやコンビニで購入できる漁協がある一方で、釣具店やオトリ屋でしか購入できない漁協もあるので、事前に漁協に問い合わせて確認しましょう。
ルアー釣りやリール釣りができる河川で楽しもう
各漁協が定める『遊漁規則』に“リール釣り不可”や“ルアー釣り不可”、“友釣りのみ”といった表記がある場合はアユイングは行えません。
アユイングはごく最近始まった新しい釣法なので、まだまだルアーによるアユ釣りを行える河川が少なく、全国に70河川程度です。
今後、アユイングを解禁する漁協が増えていくと予想されていますので、各漁協の遊漁規則が改定されることを期待しましょう。
アユイングが行える全国の漁協につきましては、ダイワのHPで紹介されていますので参考にしてみてください。
首都圏では、相模川や多摩川でアユイングを楽しむことができます
今回、僕が釣行したのは神奈川県を流れる相模川。
都心から1時間程度とアクセス良好な川ながらも、アユの遡上量や放流量が多くアユイングにはもってこいな河川です。
もちろん、遊漁規則にルアー釣り可能区や自由区が設定されていますので、安心してリール竿とルアーを使ったアユ釣りを楽しむことができます。
相模川でアユイング可能な範囲はコチラのHPで確認できます。
縄張りを持つアユの生態を活かしたエキサイティングなルアーフィッシング
アユは苔を食べる魚
石についたコケを食べて育つアユは、コケがつきやすい石を独占しようとして縄張りを持ちます。
アユの縄張り意識は想像以上に強く、本物のアユでなくとも、つまりルアーであっても積極的に排除しようと近寄ってきたり、体当たりしたりします。
ルアーにアユが体当たりしてくるのが見える
浅瀬でアユイングをしていると、ルアーに向かってアユが攻撃してくる姿が見えることがあります。
『こんな小さな魚なのにすごい闘争心だ!』って感動すること間違いなしです!
狙った石に的確にルアーが入ればアユが掛かってくる
僕がアユイングって面白いなと最初に感じたポイントは、アユが縄張りを持っていそうな場所にルアーが上手に入ると高確率でアユが掛かってくることです!
狙った石に左右からルアーを入れたり、下流から忍び込ませたり……上流から流し込んだり。
そうやって工夫しながら石にルアーをアプローチしていると、『グググッン!!』とアユが掛かってくるんです!
アユイングは投げて巻くだけでなく、石にルアーをステイ(留め)させても釣れる
ルアーで魚を釣るとなると投げて巻いてくる釣りをイメージしがちですが、今回のロケで僕が教わったアユイングは、狙いを定めた石や流れにルアーを留めながら集中的に攻める釣りでした。
そのため、アユイングのやり方やポイントの見極が分からないと最初は苦戦する人もいるかもなと感じたのも事実。
それではどんなポイントが狙い目なのか、アプローチやルアーアクションも含めてご紹介いたします。
アユイングのやり方と狙うべきポイントについて
アユイングミノーと掛け針を用意しましょう
アユイングには9cm前後のミノーと専用の掛け針を使用します。
ミノーはバスやトラウト用のミノーを代用することも可能ですが、今回のロケでアユイング専用ミノーを貸していただき、やっぱり“専用を使うべきだな”と思って自分でも購入しました。
アユに攻撃させるためのアクションだけでなく、掛け針を付けるアイの位置、掛かりやすくするためのマグネット、根掛かりから脱出するための浮上角度などなど、釣果に差が出るギミックがいっぱいです。
記事後半で、アユイングに必要な道具のオススメ品をまとめてご紹介いたしますね。
流れと石がある水深20~50cmの場所が狙い目
アユは流れの強い瀬とコケがつきやすい石を好む魚なので、俯瞰しながら釣り場を探す場合、水面に凹凸があるような(抱えられるくらいの石がある)区間が狙い目です。
水深は20cm~50cm程度の場所がアユイングには適しています。大人の膝くらいまでの水深ですね。流れの強さは、リールを巻かずにルアーが程よく泳ぐ程度の場所を選びましょう。
あとは実際にアユが泳いでいたり、跳ねていないか目視で観察してみましょう。アユが居れば広い意味でのポイント選択としては成功です。
アユがついていそうな石の上流に立ち、斜め下流へキャスト
実際にルアーをアプローチする石や流れを決めたら、そのスポットの5m~10m上流に立ち込みましょう。
ルアーはリーリングではなく、川の流れを利用して動かずのでキャストの距離は10m程度で充分です。
縄張りを持ったアユは石の上流側か横側に陣取っています。そんなアユに向かって横からルアーが浸入するようなイメージで、ロッドを左右に振りながら狙った石にルアーを出し入れしてみましょう。
左右の出し入れで追いが無い場合は、リーリングや送り込みといった上下の出し入れも効果的です。
アユが掛からなければ、少しずつ下流方向へ移動しながら釣り降っていくと釣果UPに繋がります。
向こうアワセでヒットしたら慎重にランディング
慣れないうちは、流れの強弱が激しい川ではアユイングミノーの引き抵抗の変化がアタリと勘違いしてしまうかもしれません。
何度か、アユが掛かった時の「グググッン」という強いアタリを感じれば見極めは簡単です。
ほぼ向こうアワセのような形で掛かります。合わせる場合は、通常のミノーイングよりワンテンポ遅らせた上で乗せるように優しくアワセましょう。
アユは身切れしやすい魚ですので、グリグリっとリールを巻いてのランディングは厳禁! ドラグは極端に弱く設定しておくと良いでしょう。
アユの動きと流れの強弱に合わせて優しく寄せて、最後はネットで取り込みましょう。
アユイングタックルと必要な装備について
アユイングロッド|8ft前後の穂先が柔らかいロッドが良いです
ダイワ アユイング X 90MLS-S(スピニング 2ピース)
継数:2本
仕舞寸法:141cm
自重:97g
先径/元径:0.8mm/10.8mm
パワーランク:ML
ルアー重量:3〜21g
ライン:3〜10lb
ラインPE:0.4〜0.8
カーボン含有率:82%
各メーカーからルアーでアユを釣る為の専用ロッドが販売され始めていますので、専用ロッドを買えばとりあえず間違いはありません。
とはいえ、いきなり専用竿を買うのは……という方もいらっしゃるでしょう。僕もその一人です。
穂先が柔らかなトラウトロッドやバスロッド、メバリングロッドなどがオススメ。シーバス用でも釣りはできますが、パワー過多により面白みが半減したりバラシが多発するかもしれません。
また、ルアーを左右に動かすという意味で、8ft前後の長さがあった方が広範囲に探ることができます。
リールとライン|スピニング・ベイトどちらでもOK、メインラインはPE
リールはロッドに見合ったもので、スピニングなら1000~2000番、ベイトは渓流ベイトフィネスからバス用の物が適しています。
ラインはPE0.4~0.6号、リーダーはフロロの3~5lb程度が良いでしょう。
フェルト系のシューズ|苔の上は滑るのでスパイクNG
エクセル 鮎タビ (中丸) フェルトスパイクソール
・M(25.0〜25.5cm)
・L(25.5〜26.0cm)
・LL(26.0〜27.0cm)
・3L(27.0〜28.0cm)
川に入りながら楽しむアユイングでは、滑りやすいコケ対策が欠かせません。
フェルトもしくはフェルトスパイクのウェーディングシューズや鮎足袋がオススメ。
磯や堤防で活躍するスパイクは滑りやすいのでNGです。
アユイング用のルアー|追わせて掛けることに特化した専用ルアー
ダイワ アユイング ミノー 94SF
自重:8.0g
タイプ:SF(スローフローティング)
推奨フック:D MAX 鮎SS KEEP 7.0(3本イカリ)
※イカリは別売り
アユイングにオススメなのは、ダイワから発売されているアユイングミノー。
フロントアイはオモリなどを装着する際にベストな位置、リアアイは、掛け針をセットする際に最適な位置についています。
視認しやすい背面チャートが全色に採用され、ハリス止めがあらかじめ装着されています。
掛け針|アユ釣り専用の釣り針
アユイングには掛け針が欠かせません。
掛け針は消耗品ですので、ドンドン新品に交換しながら使用しましょう。
クーラーボックス|鮮度良く持ち帰りましょう
ダイワ ミニクール
容量:8.5L
内寸:15×22×25cm
外寸:22×33×31cm
500mlペットボトル収納可能量目安:6本
言わずもがな、アユはとっても美味しい魚。釣りたてのアユの塩焼きとキンキンに冷えたビールの相性は抜群です。
鮮度を落とさないようにアユを持ち帰るためにクーラーボックスを用意しましょう。
釣れたアユは活かしてキープし、氷水で絞めると鮮度良く持ち帰れます。
あると便利なアユイングの装備
玉網とベルト|釣れたアユを取り逃さないために
川の中に立ち込んで釣ることの多いアユイングでは、釣れたアユを取り逃がさないために玉網を持っておくと便利です。
目合いの大きなタモ網でも代用できますが、掛け針が絡みやすいので注意が必要です。
また、ベルトを着けておくと網を刺しておけるので便利ですよ。鮎釣り専用のベルトは「鮎ベルト」と呼ばれます。
友船|釣れたアユを活かしておけます
アユ釣りでは釣れたアユ活かしておくための友船が使用されますが、ちょっと大がかりだなと感じる方はフラシでも良いでしょう。
アユイングは川に浸かりながら釣りを行うので、釣れる度に岸に上がってクーラーボックスに入れにいくのは手間ですので、ビクを用意した方が快適に釣りが楽しめます。
偏光グラス|水の中が見えやすくなります
アユイングでは川の中を見る機会が多いので、偏光グラスの着用がオススメです。
ルアーの動きやアユの行動を見ながら釣るサイトフィッシングが楽しいですよ!
ルールとマナーを守って新しいアユ釣りを楽しみましょう
漁業協同組合で管理されている河川で釣りをする際には必ず、遊漁証(入川券等)を購入してから釣りをしてください。
アユ釣りの遊漁規則内に“リール付き竿”および“ルアー”、どちらか一方もしくは双方の使用を禁止している場所では、アユイングはできません。
遊漁規則は変更されることがあるので、釣行前に必ず確認するようにしてくださいね。
友釣り、コロガシ釣り、ドブ釣りなど、アユ釣りには既に様々な釣法が確立されております。他の釣り人と十分な距離を保ってアユイングを楽しみましょう。
リール竿はキャスト範囲が広いことを理由に禁止される場合がありますので、他の釣り人の妨げになるようなロングキャストはしないように心掛けましょう。