金属繊維が入ったジギングロッド
レスターファインは滋賀県大津市に拠点を置くロッドメーカー。
高価で取り扱いが難しい金属繊維「ボロン」の加工技術を有し、コアなファンから支持されているメーカーです。
今回は、そんなレスターファインが発売するジギングロッド、マスターブレイドの使用感をお届けします!
スピニングモデルのラインナップ
番手 | 全長(ft) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 推奨ジグウエイト(g) | PEライン適合(号) | 定価(円) |
59L | 5’9″ | 166 | 1 | 175 | 170 | MAX3 | 58,300 |
59M | 5’9″ | 183 | 1 | 175 | 200 | MAX4 | 58,300 |
59MH | 5’9″ | 173 | 1 | 175 | 240 | MAX4 | 58,300 |
65L | 6’5″ | 186 | 1 | 196 | 170 | MAX3 | 60,500 |
65M | 6’5″ | 197 | 1 | 196 | 200 | MAX4 | 60,500 |
65MH | 6’5″ | 196 | 1 | 196 | 240 | MAX4 | 60,500 |
65MHG | 6’5″ | 195 | 1 | 196 | 170 | MAX4 | 60,500 |
65MHG+ | 6’5″ | 195 | 1 | 196 | 190 | MAX4 | 60,500 |
63ML | 6’3″ | 195 | 1 | 191 | 180 | MAX3 | 60,500 |
65UL | 6’5″ | 185 | 1 | 196 | 140 | MAX2 | 60,500 |
63SLJ | 6’3″ | 120 | 1 | 191 | 60-80 | MAX1 | 52,800 |
ベイトモデルのラインナップ
番手 | 全長(ft) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 推奨ジグウエイト(g) | PEライン適合(号) | 定価(円) |
59L | 5’9″ | 166 | 1 | 175 | 170 | MAX3 | 58,300 |
59M | 5’9″ | 183 | 1 | 175 | 200 | MAX4 | 58,300 |
59MH | 5’9″ | 173 | 1 | 175 | 240 | MAX4 | 58,300 |
65L | 6’5″ | 186 | 1 | 196 | 170 | MAX3 | 60,500 |
65M | 6’5″ | 197 | 1 | 196 | 200 | MAX4 | 60,500 |
65MH | 6’5″ | 196 | 1 | 196 | 240 | MAX4 | 60,500 |
61MHG | 6’5″ | 195 | 1 | 185 | 170 | MAX4 | 60,500 |
61MHG+ | 6’5″ | 195 | 1 | 185 | 190 | MAX4 | 60,500 |
59HG | 6’3″ | 195 | 1 | 175 | 300 | MAX5 | 60,500 |
63ML | 6’5″ | 210 | 1 | 191 | 180 | MAX3 | 60,500 |
65UL | 6’3″ | 176 | 1 | 196 | 140 | MAX2 | 60,500 |
マスターブレイドの特徴
まずはマスターブレイドのスペック的な特徴から解説します。
ブランク
ブランクは、ボロン素材とナノカーボン素材をコンポジットして作られています。
ボロンは弱い力に対しては伸び、強い力に対しては強く縮む、伸縮性に富んだ性質が特徴です。
このボロンによって、カーボンロッドでは実現できないレベルのしなやかさと粘り強さを実現しています。
ガイド
ガイドはチタンフレームのSiCガイドです。
大口径のKガイドセッティングにすることで、糸絡みを軽減して糸抜けを向上させています。
また、ガイド数はスピニングの59シリーズで6個(トップガイドを含む)、65シリーズで7個と、一般的なジギングロッドより少ないことも特徴です。
元ガイドのみがダブルフットで、他はシングルフットを採用しています。
グリップ
スピニングモデルのフロントグリップは少し長めに設計されています。
フロントグリップを持ってジャークしたり、ファイトしたりでき、握りの自由度が高いです。
マスターブレイド59Mをインプレ
ここからはマスターブレイド59Mをインプレッションします。
日本海・丹後の青物ジギングで釣り込んでみました。
アクションについて
こちらは推奨ウエイトの200gを水深100m前後でシャクっている映像です。
持った時はかなり硬く感じたのですが、カーボンロッドよりもしなやかに曲がってくれる分、アングラーに掛かる負荷が小さいですね。
それでいて、しっかりとロッドが復元するのでジグもよく動きます。
ハイパワーかつショートレングスとあって、ディープでもハイピッチジャークがしやすいです。
次は同じポイントで300gのジグをジャークしている映像です。
若干曲がりは深くなるものの、問題なくシャクれます。
ただし、曲がりが深くなるとピッチは遅くなるので、300gを同じピッチでシャクるならMHが良さそうです。
感度は高い
弱い力でもブランクが曲がろうとするため、潮の流れやジグの動きの変化を抵抗として感じやすく、“曲がるからこその感度”があります。
イメージとしては、アジング等で語られる抵抗感度や抜け感度に近いものですね。
ジグのフックがリーダーに絡んだ瞬間や、青物がジグの周りにまとわりついたような違和感もよく伝わってきましたよ。
グラスロッドのような安心感
ボロンは大きな力が加わると縮もうとするので、魚がヒットした後は強くリフトアップしてくれます。
とはいえ、硬いカーボンロッドのように竿が叩いたり跳ねたりすることはなく、魚の動きに追従しつつ浮かせる点がボロン特有ですね。
ファイト中の粘りと安心感は、まるでグラスソリッドのように感じました。
カーボンロッドと同等の操作性
グラスロッドに近いトルクを備えながらも、カーボンロッド並みに軽くて高い操作性も兼ね備えている点がマスターブレイドの強みです。
ショートレングスゆえに重心も手元に近く、自重以上に軽く感じるので操作性は抜群。
丹後ジャークに代表されるハイピッチ系の激しいアクションは最高にしやすいですね。
キャストもしやすい
200g程度までのウエイトなら、しっかりアンダーハンドキャストで投げられます。
ガイドが大口径かつ少ないので糸抜けも良く、かなり投げやすいですね。
200g以上になると曲がりが大きくなり、やや投げにくくなります。
ディープの青物ジギングに最適!
水深100m程度(ジグ200g前後)をドテラ流しでアプローチする、丹後のジギングには相性抜群でした!
速巻きの後にロングジャークやワンピッチを組み合わせる、丹後ジャークがとてもしやすいです。
59Mはハイピッチでシャクりやすいのですが、ロングジャークのストロークを大きくしたい方は65Mが良いと思います。
丹後はハイピッチで誘う上に、中層まで感度が出るのでシャクる距離が長いことも特徴。
そのため、体への負担の少なさも魅力でした。実釣時間も長いですしね。
その一方で、ソフトに入力すればナチュラルなアクションも演出できるので、汎用性も◯。
さらに、ブリクラスも楽々浮かせられるトルクも魅力。
とくに丹後はブリが爆釣することもあるので、省エネで素早くキャッチできるのは嬉しいです。
まだ掛けてはいませんが、10kgオーバーも楽勝で浮かせられるくらいの安心感です!
圧倒的なパワーに驚き!
とくに丹後で高い人気を誇るロッドですが、丹後以外にも広く使えるロッドです。
ボロンがコンポジットされたブランクは、カーボンロッドとはまったく異なるフィーリングなので、ぜひ体感してみてください!
高価なロッドですが、おすすめの1本です。