オリムのスロージギングロッド
プロトンプロトタイプは、オリムピックが2020年から発売するスロージギングロッドです。
国内製造のフラッグシップモデルながら、同クラスの他社製ロッドよりも1万円以上安く、「コスパ最強」との呼び声も。
本記事では、そんなプロトンプロトタイプの使用感をお届けします。
ラインナップ
モデル | 全長(ft) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 適合ルアー(best g/max g) | PEライン適合(号) | アクション | 定価 |
21GPTNPC-67-1-SJ | 6ft7in | 92 | 1 | 201 | 120/200 | MAx1.5 | Regular | 45,000 |
20GPTNPC-67-2-SJ | 6ft7in | 110 | 1 | 201 | 140/200 | MAX1.5 | Slow | 46,000 |
20GPTNPC-67-3-SJ | 6ft7in | 112 | 1 | 201 | 160/280 | MAX2 | Regular-Slow | 47,000 |
20GPTNPC-67-4-SJ | 6ft7in | 124 | 1 | 201 | 180/350 | MAX2.5 | Regular | 48,000 |
21FPTNPC-66-5-SJ | 6ft6in | 125 | 1 | 198 | 220/400 | MAX3 | Regular | 49,000 |
20GPTNPC-64-6-SJ | 6ft4in | 131 | 1 | 193 | 240/550 | MAX3.5 | Slowa | 50,000 |
プロトンプロトタイプの特徴
まずはプロトンプロトタイプのスペック的な特徴から解説します。
ブランク
ブランクには、東レのトレカ®︎T1100Gカーボン、最軽量4軸カーボンのスーパーグラファイトクロスLVを採用しています。
これによって細身軽量ながら、曲げに対しても強い高強度なブランクを実現。
バット部には独自のGマップス製法も導入。あらゆる方向にカーボンシートを多層に重ね、強度・剛性を高めています。
ガイド
ガイドは、チタンフレームのトルザイトガイドを多点配置しています。
トップガイドを含めて11個のガイドを搭載しており、バット側の9番・10番ガイドがダブルフットで、他はシングルフットです。
グリップ
リールシートはスロージギングロッドの定番、Fuji製のTDPS22です。ただし、67-1のみTDPS20を採用。
高硬度なEVAを用いることで手感度を高めています。
ブランクとリールシートの隙間を埋めるアーバーは、感度を高めるために高硬度なものをチョイス。
グリップエンドはかなり小さめの仕様です。
プロトンプロトタイプ67-3をインプレ
ここからは、プロトンプロトタイプ67-3の使用感をお届けします。
明石海峡のタチパターンジギングで、スローピッチジャークをメインに実釣してみました。
アクションについて
水深40mで200gのジグを操作している動画です。
スローピッチジャークではティップまで綺麗に返ってくれ、ロングジグをしっかりとスライドさせることが可能。
肘持ちのスローピッチジャークはもちろん、脇挟みでのハイピッチも楽にこなせます。
スペック上ではオーバーウェイトとなる、300gのジグを操作している動画です。
ロッドの角度や負荷の掛け方によっては、かなり深い位置まで曲がり込みますが、ティップまで綺麗に返ってくれます。
以前、日本海の中深海ジギングで使用した時には、水深150mで350gを難なく操作できました。
体感的には、水深が倍上深くなっても300g前後までなら使えると思います。
また、6ft7inのレングスもポイント。
スロージギングロッドは6ft〜6ft3inの長さが相場なので、セミロングレングスといえる設定です。
長い分だけジャークのストロークを大きくとれ、大きく上げて大きく落とせます。
「たかが数インチ」と思われるかもしれませんが、ジャーク時はロッドが円運動をするため、想像以上に大きな差を感じました。
その上で相場よりも軽いため、長いメリットと軽いメリットの相反する要素を備えているわけです。
トルクで浮かせられる
明石海峡の引きが強いハマチ・メジロを相手に曲げ込んでみましたが、不安のないやりとりができました。
ロッドを曲げていれば、ブランクが粘ってジワーっと魚を浮かせてくれます。
最近は“曲げられるスロージギングロッド”が増えていますが、プロトンのトルク感は「曲げられる」の範疇を超えていると感じました。スロージギングロッドらしからぬトルクです。
とはいえ、無理に竿を曲げる必要はないのですが、船縁で走った魚への対応等が楽になりますよ。
長いのに軽い
#3の自重は112gです。
繰り返しになりますが、6ft7inのセミロングレングスながらも他メーカーの#3と比較しても軽量です。
軽くて高反発なので操作性が良く、体への負担も軽減してくれます。それでいて曲げられる、折れないというのは素晴らしいですね。
やや高価ではありますが、スロージギングに入門して上達するには最高の1本かもしれません。
感度も文句なし
ブランクの性能に加え、多点配置のトルザイトガイドや硬質アーバーが効いているのか、感度も非常に高いです。
ジグの姿勢や引き抵抗を感じとれ、着底感度も高いのでジグの埋まり具合から泥底と砂底の見分けもつきます。
トルザイトはSiCよりも糸鳴りしますが、ハイピッチでやや気になる程度で、スローピッチであればまったく気になりません。
不快なノイズで感度を阻害することもないので安心してください。
驚きのコストパフォーマンス!
他社のロッドよりもリーズナブルな価格ですが、スロージギングロッドとして非常にハイクオリティな1本でした。
ハイエンド系スロージギングロッドの中では、ナンバーワンのコストパフォーマンスだと思います。
復元力や感度、軽さ、強度と、どの点を取っても優秀なロッドだったので、スロージギングロッドを探している方はぜひチェックしてみてくださいね!
▼今回使った番手
オリムピック プロトン プロトタイプ 20GPTNPC-67-3-SJ
全長 | 6ft7in |
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自重 | 112 |
継数 | 1 |
仕舞寸法 | 201cm |
適合ルアー | best160g/max280g |
PEライン適合 | MAX2号 |
▼その他の番手
オリムピック プロトン プロトタイプ 21GPTNPC-67-1-SJ
全長 | 6ft7in |
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自重 | 92g |
継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 201cm |
適合ルアー | best120g/max200g |
PEライン適合 | MAX1.5号 |
オリムピック プロトン プロトタイプ 20GPTNPC-67-2-SJ
全長 | 6ft7in |
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自重 | 110g |
継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 2.01m |
適合ルアー | best140g/max200g |
PEライン適合 | MAX1.5号 |
オリムピック プロトン プロトタイプ 20GPTNPC-67-4-SJ
全長 | 6ft7in |
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自重 | 124g |
継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 201cm |
適合ルアー | best180g/max350g |
PEライン適合 | MAX2.5号 |
オリムピック プロトン プロトタイプ 21GPTNPC-66-5-SJ
全長 | 6ft6in |
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自重 | 125g |
継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 198cm |
適合ルアー | best220g/max400g |
PEライン適合 | MAX3号 |