タチウオが釣れるルアーは多種多様
タチウオを岸からメタルジグやワームで狙うルアーフィッシングは、夏の終わりとともにハイシーズンを迎える釣り。
釣りを始めたばかりの初心者でも比較的釣りやすく、強い引きも味わえる人気の釣りです。
そんなタチウオは貪欲なフィッシュイーターで、様々なルアーで狙う事ができます。
今回は、タチウオ狙いで持っておいて間違いないルアーを、厳選して紹介していきます!
タチウオに有効なルアーの種類と使い方について
タチウオを岸から狙う場合にどのようなルアーを使用するのか、まずはその種類と特徴を解説します。
タチウオ狙いで使用するルアーは、大きく分けて「ハードプラグ」「メタルジグ」「ワーム」の3種類。
この3つを上手く使い分けると、より釣果を手堅くすることができます。
時合いに強いハードプラグ
ハードプラグとは、ABS樹脂などのプラスチックでできたルアーを指します。
中でも、タチウオのルアーフィッシングで使用する頻度が高いのはミノーやバイブレーションでしょう。
ハードプラグの特徴は以下のとおり。
■ハードプラグの特徴
- ●手返しが早い
- ●巻くだけでアクションするものが多く初心者でも扱いやすい
- ●高いアピール力で時合いに強い
ハードプラグは基本的には投げて巻くだけで魚にアピールでき、手返しも早いのが最大の特徴。
ワームやエサのようにタチウオの歯でボロボロになることもなく、時合いを逃さず数を釣りたい時に活躍します。
大きな群れが入ってきたり、高活性な魚が多い時は使っておきたいルアーです。
日中や深場で有効なメタルジグ
日中のタチウオはポイント付近の深場に身を潜めており、暗くなるにつれ岸へと寄ってきてエサを捕食します。
こうした接岸していない沖のタチウオを日中に狙う場合や、ポイントが遠い時に有効なのがメタルジグ。
メタルジグの特徴は以下のとおり。
■メタルジグの特徴
- ●飛距離を出せるので沖や深場のタチウオを狙える
- ●リフト&フォールでスローに誘える
メタルジグは遠くまでキャストできるため、日中沖にいるタチウオを狙い撃つ事が可能。
また、リフト&フォールでゆっくりと誘えるので、夜間でも活性が上がりきっていないタチウオに口を使わせやすいルアーです。
カラーは、ダントツでグローカラーがおすすめで、フロントのアシストフックとテールのトレブルを両方付けます。
夜間や渋い状況に強いワーム
タチウオのルアーフィッシングといえば夜釣り。
夜釣りにおいて、欠かせないのがワーム系のルアーでしょう。
タチウオ狙いでは、左右に激しくダートアクションさせる「ワインド」と、テールがヒラヒラと動く「シャッドテール」の2種類がよく使われます。
■ワインドの特徴
- ●高いアピール力で手返しも良い
- ●まだ薄明るい時間帯でもリアクションで食わせられる
ワインドは朝夕マズメなど、タチウオの活性が上がる時合いに使うのがおすすめ。
また、ダートアクションで反射的にバイトさせるため、夕暮れに接岸しだしたばかりの魚を効率的に狙えます。
■シャッドテールの特徴
- ●ナチュラルで食わせる力が強い
- ●ルアーよりもエサ釣りで釣れている時に活躍
シャッドテールは夜間、時合いが終わりタチウオの活性が下がってきた頃に活躍します。
またワインドやハードルアーで釣れず、エサ釣りだけで反応がある状況下でも、シャッドテールなら対処できることも多々。
投げた後はゆっくり巻くだけなので、初心者にもおすすめのルアーです。
タチウオをルアーで釣るためのコツ
タチウオを岸からルアーで釣るには、いくつかのコツがあります。
思ったように釣れない時や、釣果をさらに伸ばしたい時の参考にしてください。
ワイヤーリーダーは諸刃の剣
ワイヤーリーダーは切れにくい反面、タチウオに違和感を与えるアイテム。一般的なフロロリーダーと比べるとアタリが減ることもしばしばあります。
また、ワイヤリーダーはルアーの動きを悪くしたり、目立ったりするため、活性が低い時にはとくに注意しましょう。
アタリが少ない時は喰いを優先させてフロロリーダーのみ、アタリが頻発する時はその先にワイヤーリーダーを付けるのがおすすめです。
ケミホタル・グローカラーを活用する
夜釣りが中心となるタチウオ釣りでは、ケミホタルなどの発光体やグローカラーのルアーが有効。
光ることでタチウオがルアーに気付きやすくなり、周りに釣り人が多い状況や、群れが薄い状況でも魚を寄せてくれます。
とくにワームはケミホタルやグローカラーが必須で、光っているか否かで釣果に大きな差が出ることも多々あります。
時間帯でタナとスピードを変える
タチウオ狙いのルアーアクションの基本は、明るい時間帯は「深く・速く」、暗い時間帯は「浅く・ゆっくり」。
タチウオは光量が減ったタイミングで接岸するので、明るい時間は遠投して底を探るのがセオリーで、ルアーを見切られないよう速く動かします。
夜間は対照的に、足元の表層付近で釣れることも多くなる一方、速い動きでは追いきれないのでゆっくりルアーを動かしましょう。
タチウオに最適なハードプラグ3選
まずご紹介するのはハードプラグ。
初心者でも扱いやすく、タチウオ狙いで実績の高いルアーを中心にピックアップしました。
ブリブリとロールしながら頭を振る、激しいアクションが特徴のミノー。
時合いでは、ただ巻きするだけで次々とタチウオが掛かる、初心者にもおすすめのルアーです。
125Sは25.5gの自重と重心移動システムの恩恵で、ミノーながらかなり飛距離が出ます。
セットアッパーよりはアピール力が控えめで、タチウオにプレッシャーを与えにくいミノー。
98サイズは近年多い、カタクチイワシを食べているタチウオを狙うのにマッチします。
タチウオはもちろん、そのまま青物狙いにも使えますよ。
ハードプラグでありながら、ワインド系ワームのようなダートが可能なタチウオ専用プラグ。
ワインドワームのデメリットである、飛距離の出しにくさを解消してくれます。
タチウオの歯でボロボロにもならないので、時合いではワーム以上に効率的な釣りができます。
タチウオに最適なメタルジグ4選
日中の沖や深場狙いで登場することが多いメタルジグは、飛距離に優れたものを厳選。
さらにタチウオ狙いで必須とも言える、グローカラーがラインナップされている製品をピックアップしました。
エギングロッドやシーバスロッドでタチウオを釣りたい、そんな方におすすめのメタルジグがコルトスナイパー イワシロケット。
後方重心のバランスで、30gで100mオーバーの飛距離も叩き出せるぶっ飛び系ジグ。
価格も800円以下と財布に優しく、ボロボロになったり切られやすいタチウオゲームに最適です。
スローなリフト&フォールからただ巻きまで、どんなアクションもこなしてくれるメタルジグ。
左右で異なるホログラムによって、フラッシングによるアピール力が高めに設定されています。
日中なかなか口を使わないタチウオにも、口を使わせる力のあるルアーです。
遠くまで飛ばし、フラッシングでアピールするという基本性能を追求した結果、1000円を切る価格を実現したハイコスパジグ。
タチウオ狙いでは塗装が歯によって剝がれやすいので、この安さは大きなメリットとなります。
サクサス加工のアシストフック搭載で、針掛かりも申し分ありません。
遠投性能を徹底的に追求したメジャークラフトのジグパラジェット。
飛ぶだけでなく、ただ巻きでもアクションするなど対応範囲の幅広さも特徴です。
カラーラインナップも、タチウオに強いとされるゼブラカラーが充実しています。
タチウオに最適なワーム5選
最後にご紹介するのはワーム。
ワインドワームとシャッドテールワーム、それぞれタチウオでの実績が高い製品をピックアップしました。
初心者でもセットしやすく、アクションもさせやすい定番ワインドワーム。
怪しく光るボディと、激しいダートアクションでタチウオを惹きつけてくれます。
ヘッドには同じくエコギアのパワーダートヘッドがマッチするので、セットで揃えてもよいでしょう。
スパッと切り裂くような激しいダートアクションが特徴で、圧倒的な実績を誇るワインドワーム。
硬めのボディ素材が使用されているので、数多く釣ってもボロボロになりにくくなっています。
タチウオワインドといえばマナティと言われる実力は試す価値あり。ヘッドは同メーカーのZZヘッドが最適です。
強すぎず弱すぎない、ゆっくりと巻いてもしっかりテールを振ってアピールしてくれるシャッドテールワーム。
ただ巻きはもちろん、リフト&フォールを繰り返しながらゆっくりと巻いてくる釣り方での実績が高め。
ワインドワームやハードプラグで釣れていない時こそ、このワームの出番。アシストフック付きのスイミング系ジグヘッドと合わせるのがおすすめです。
海太郎 カタクチワームセット 太刀魚仕様
ウエイト:10g #2/0 + 4.5in・14g #2/0 + 4.5in・21g #3/0 + 4.5in
カラー:グロー、ケイムラグロー、パールグロー
上下にフックが付いたジグヘッドと、ワームがセットになった太刀魚専用パック。
ワームとジグヘッドのマッチングを考える必要がなく、釣れるアクションが誰にでも出せる便利なセットです。
カタクチワームはただ巻きでクネクネと泳ぎ、その姿はカタクチイワシそのもの。
かなりエサの動きに近く、タチウオが食い渋った厳しい状況で救世主となるワームです。
一度蓄光すると、約8分もの長時間発行し続ける素材「ルミノーバ」を配合したピンテールワーム。
光自体も通常のグローと比べかなり明るいうえ、アルミフィルムを内蔵しタチウオに強烈にアピールします。
とくにスローワインド対応のヘッドと合わせて、よく光る特性を活かしてタチウオにじっくり見せるように使うのが効果的。
ただ巻きでも普通のワインドでも反応が薄い低活性時にこそ、試しておきたいルアーです。
タチウオをルアーでゲットせよ!

タチウオのルアーフィッシングは、ベストシーズンであれば初心者でもかなり楽しめる釣り。
また様々なルアーで釣ることができ、ゲームフィッシングとしての奥深さもあります。
実績のあるルアーを揃えて、タチウオのルアーゲームに挑戦してみましょう!