シャロー系ミノーの名作
ソルトミノーの中でももっとも種類の多いジャンルが、シャロー系ミノーではないでしょうか。
そのシャロー系ミノーの中でも、名作との呼び声が高いのがスカジットデザインズのハイドシャロー。
ぼくも大好きなミノーで、ボックスにはカラー違いで何個か入れているほどです。
小沼正弥氏との共同開発
ハイドシャローは“職業釣り師”として有名な小沼正弥氏が開発に参加しているそうです。
数々の釣れるルアーを世に残してきた小沼氏が関わったとあれば、ハイドシャローが名作と呼ばれるのも頷けますね。
そこで今回は、ハイドシャローというミノーについて詳しくご紹介します!
ハイドシャローってとんなミノー?
リップレスタイプ
ハイドシャローはリップレスタイプと呼ばれる、リップが無くてヘッドに水を受けてアクションするタイプのミノーです。
リップレスミノーは普通のミノーと比べてアクションがナチュラルと言われていますが、ハイドシャローは水押しの強いアクションが特徴。
アクションについては後半で動画をお見せしながら紹介します!
スペック
ハイドシャローは12cm/20gのフローティングミノーです。
このオリジナルモデルに加えて、使ったことはありませんがハイフロートモデル(20g)とロングキャストモデル(23g)も展開されています。
どのモデルも#6番のトレブルフックを3つ搭載しています。
ハイドシャローのいいところ
スローでもしっかり泳ぐ
ハイドシャローは低速域でもしっかりとアクションしてくれるリップレスミノーです。
ボディを左右にひねるようなローリングアクションと、テールを振るウォブリングアクションが7:3くらいの割合。
河川などの流れに乗せるドリフトでも使いやすいですよ。
アクションが破綻しにくい
ハイドシャローはスローでもよく動いてくれるミノーですが、速巻きでも破綻せずに泳いでくれます。
スローでよく動くルアーは速く巻くと暴れてしまいがちですが、ハイドシャローは例外です。
ここまでリトリーブスピードの幅が広いルアーはなかなか少ないと思います。
イレギュラーなアクション
ハイドシャローの大きな特徴であり、ぼくがもっとも気に入っている点が、オートマチックにイレギュラーな動きが出るところ。
ただ巻いているだけなのに、時折フラッとバランスを崩すようなスライドアクションが発生します。
難しいテクニックを使わなくても、ただ巻くだけで食わせのタイミングを作ってくれるのがハイドシャローです。
よく飛ぶ
遠投性能が高いこともハイドシャローの魅力。
重心移動システムと空力に優れたボディの相乗効果なのか、矢のように真っ直ぐ飛んでいってくれます。
ぼくはサーフで釣りをすることが多いため、遠投性能の高さはとってもありがたいです。
気になるところ
飛距離にばらつきがある
よく飛ぶと紹介しましたが、ぼくの投げ方やタックルの関係なのか、飛距離がちょっと安定しにくいです。
飛行姿勢が安定した時はぶっ飛ぶのですが、時々ルアーが暴れて失速してしまうことも。
投げる前にルアーをしっかりと静止させてから、8割くらいの力でキャストすると飛距離が安定しやすいですよ!
塩分濃度の影響を受けやすい
これにはかなり驚いたのですが、塩分濃度が薄い釣り場ではシンキングになってしまう場合があります。
フローティングだと思って使っていたら、“じつは沈んでいた”なんてことがあるくらいギリギリの浮力設定のようです。
外洋の釣り場ならあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、河川や河口のような塩分濃度の低い釣り場では根がかりに注意しましょう。
新品がなかなか売っていない
ハイドシャローは今でもメーカーの公式ホームページに掲載されているのですが、なかなか新品が売っていないのが現状です。
もしハイドシャローが欲しいと思ったら、中古で探すことをおすすめします。
中古ショップなら意外と簡単に見つけられますよ!
見つけたら買うべき!
ハイドシャローは発売されてからかなりの年月が経過していますが、最新のルアーにまったく見劣りすることなく活躍してくれるミノーです。
河川のシーバスやサーフのヒラメ、磯のヒラスズキなど、さまざまなシチュエーションで使えます。
もし見つけたら、買っておいて損はないはずですよ!