シーバスのルアー選びって、難しい……。
ソルトルアーフィッシングの代表格である、シーバス。
一口にシーバスフィッシングといえども、シーバスは多種多様なエサを捕食しており、釣り場もさまざま。
それゆえにシーバスフィッシングで使われるルアーは多岐に渡り、釣果を伸ばすためにはそれらをうまく使い分け、使いこなすことが重要です。
そこで本記事では、ルアーの基礎知識を解説し、よく釣れるおすすめルアーを紹介します。
シーバス用ルアーの種類
「シーバス用ルアーの種類はどれぐらいあるの?」と、疑問に思う方も多いでしょう。
シーバスルアーを大別すると、ミノー・シンキングペンシル・バイブレーション・トップウォーター・スピンテール・ビッグベイト・ワームの7種類です。
種別ごとの特性を知ることが、ルアーを使いこなすための第一歩になりますよ!
ミノー
ミノーとは、リールを巻くことでボディをブルブルと振りながら泳ぐ、細身のルアーです。
ミノーを大別すると、リップが付いているタイプと、リップがなくて頭をストンとカットしたようなリップレスミノーの2種類があります。
浮力設定に関しても、巻くのを止めると浮いてくるフローティング、沈むシンキングの2種類があります。
シンキングペンシル
シンキングペンシルとは、ミノーからリップを取り払ったような形のプラグです。
その名の通りシンキングタイプのルアーで、リトリーブすると浮き上がり、止めると沈みます。
総じてよく飛ぶルアーが多く、使い勝手が良いので常備しておきたいルアーです。
バイブレーション
バイブレーションは、巻くことでボディを細かく震わせながら泳ぐ扁平形状のルアー。
樹脂製のプラグと金属製の鉄板バイブがあり、どちらも沈むスピードが速くてレンジキープ力も高いため、中層〜ボトムを狙うのに適します。
魚がスレている状況にも強く、とくにデイゲームで重宝されるルアーです。
トップウォーター
トップウォーターとは、水面に浮かぶルアーの総称で、ペンシルベイトやポッパーなどが代表例です。
ロッドアクションを加えることで左右へスライドしたり、飛沫や音を出したりしてシーバスを誘います。
近年は巻くだけで泳ぐルアーも増えており、初心者の方でも使いやすくなっています。
スピンテール
スピンテールとは、金属製のボディにブレードを組み合わせたルアーで、回転するブレードの波動とフラッシングで魚を誘います。
光量の多いデイゲームやベイトが小さな時に有効で、とくにハクパターンやカタクチイワシパターンの時は外せません。
バイブレーションと同じく根掛かりしやすいため、砂地や深い場所で投入することが多いです。
ビッグベイト
明確な定義はありませんが、全長15cmを超す大きなルアーがビッグベイトと呼ばれる傾向にあります。
一口にビッグベイトといえども、S字系ルアーやリップ付きのルアー、ジャイアントペンシルベイトなど、その種類は多種多様。
落鮎やコノシロといった大型のベイトが増える秋〜冬に使われることが多いですが、じつは1年中釣れるルアーです。
ワーム
もっともナチュラルにアピールできるルアーがワームです。
なによりもハードルアーには不可能な柔らかい動きを演出でき、デイでもナイトでもよく釣れ、スレている状況でもよく釣れます。
プラグを投げ倒して反応がゼロでも、ワームを投げるとあっさり釣れることもあるほど喰わせる能力が高いです。
代表的なルアーアクション
「シーバス釣りではどのようにルアーをアクションさせるの?」「巻くだけでいいの?」と、疑問に思う方も多いでしょう。
ただ巻くだけでも釣れますが、ルアーの特性や状況に応じてトゥイッチやジャーキング、リフト&フォールなども使います。
ロッドワークと水中映像を撮影しているので、操作とルアーの動きを結びつけてイメージしてみてください。
ただ巻き
基本となるアクションは、一定の速度でリールを巻くただ巻きです。
ルアーにはそれぞれ適切なスピードレンジがあり、その上で魚の活性や水流の強弱を考慮し、その時の“釣れるスピード”を探すことが大切。
1つ正解があるとするなら、ロッドをビシッと安定させてルアーを自然に泳がすことです。
ルアーがイレギュラーに動くことで食う時もありますが、相対的には見切られることの方が多いと思います。
トゥイッチ
トゥイッチとは、小刻みなロッドアクションを加えてルアーの動きに変化を与えるテクニックです。
シーバスフィッシングにおいても多用され、連続でトゥイッチさせたり、ただ巻きの中に織り交ぜたりもします。
ただ巻きだけでは反応がない時に効果的で、とくにルアーを見切られやすい日中は不規則な動きでリアクションバイトを狙うのが効果的です。
ジャーキング
トゥイッチに比べ、少し強い力で大きくロッドを煽るのがジャーキングです。
ミノー(ジャークベイト)との相性がよく、ギランッギランッと派手にアピールさせられます。
やる気の無いシーバスに捕食スイッチを入れる効果もあり、ジャーキング後の間が喰うきっかけにもなります。
リフト&フォール
その名の通りリフト&フォールとは、ルアーを浮かせて沈めるのを繰り返すアクションで、シンキングペンシルやバイブレーションと好相性。
シーバスがボトムにいるベイト(エビ・カニ・ハゼ・ヒイラギなど)を捕食している時や、活性が低い時はとくに効果的です。
ただし、ボトムを探る場合は着底時に根掛かりやすいので、意外と繊細かつ難しい釣りでもあります。
ルアーでシーバスを釣る極意(ルアーの選び方・使い方)
ここからは、ルアーの選び方や使い方、考え方など、筆者なりのシーバスを釣る極意を紹介します。
“いつでもどこでも釣れる最強ルアー”は存在しないので、“適切なルアー運用”をすることが大切ですよ。
ルアーサイズに対する考え方
マッチ・ザ・ベイトという言葉がある通り、基本的にルアーのサイズは捕食されているベイトに合わせることがセオリーです。
しかし、実際のところ正確にベイトを把握することはほぼ不可能。ベイトを視覚的に見られる状況なんて限られています。
そのため、最初のうちはベイトの種類云々を自分で考えるのではなく、釣具店や周りのアングラーから“直近で釣れているルアー”を教えてもらうのが近道です。直近で釣れているルアーなら、自ずとマッチ・ザ・ベイトになります。
そこから、ポイントに通いながら魚を釣って経験を積み、「春先はベイトが小さい」とか「秋口になると大きなベイトが増える」といったことを知っていきましょう。
レンジに対する考え方
シーバスを釣る上でとても大切なのがレンジ、つまりルアーの泳層。これもベイトの層に合わせるのが基本です。
例えば、表層のボラをバシャッと捕食しているならトップウォーター、水面下でモワンッとイワシを捕食しているならシャローランナーのミノーを選択する。といった具合です。
言葉にすると簡単そうですが、流れや気圧、潮周りによってもベイトの泳層やシーバスの泳層も変わるので、釣り場に通って傾向を掴んでいくしかありません。
いきなりヒットレンジを当てるのは不可能なので、詰将棋みたいなイメージで徐々に絞り込んでいきましょう。
いきなり深いところから探ると、浅いレンジの魚がスレやすくなります。
ルアーローテーションに対する考え方
ルアーローテーションに対する考え方は人によってさまざまですが、派手に動くルアーから弱々しい動きのルアーにシフトしていく、というのが一般的な考えです。
しかし、それだとスレるのが早いこともあるため、強い動きで喰わなければ一気に一番弱いルアーまで落としてみたりと、工夫することも重要です。
ローテンションの軸やスタートは、直近で釣れたルアーにするのもおすすめ。正解に近いルアーから始めれば無駄打ちが減り、不用意にスレさせることが減りますよ。
ベイトの種類や状況によっては、強いルアーだけでローテさせたり、弱いルアーだけでローテしたりすることもあるので、セオリーに縛られすぎない考え方も大切です。
カラーに対する考え方
カラーについてはさまざまな意見や理論がありますが、ビギナーの方の場合、カラーで悩み過ぎるのやめましょう。
というのも、カラーは釣果への影響度が想定的に低く、釣れていない時はカラーよりもレンジや釣り方、ポイントを疑ってほしいからです。
経験上、カラーに目がいき過ぎると、他の大事なことが見えなくなる人が多いように思います。
最初のうちは色の濃淡を基準に、透けるカラーと透けないカラーの2パターンぐらいで考えれば良いでしょう。
経験を積んでいくと、よく釣れるカラーや傾向が出てくると思うので、自信を持って投げられる“お気に入りカラー”を見つけてくださいね。
よく釣れる理由はシーバスに聞いてみないと分かりません。そんなものです(笑)
デイゲームでの考え方
シーバスは夜行性が強いとも言われていますが、昼にも活発にエサを食べていることは間違いありません。
夜に比べてシーバスの目が効き、ルアーもよく見られていると考えた方が良いでしょう。つまり、ルアーを見切られやすいわけです。
そのため、バイブレーションの速巻きやミノーの連続ジャークといったリアクションバイト(反射喰い)を狙うのがセオリー。
その一方、ワームを使って超ナチュラルな釣りをするのも有効な手です。
とはいえタイミングや場所によっては、夜と同じような方法でも釣れるため、あくまで傾向として理解しておいてくださいね。
ナイトゲームでの考え方
夜はシーバスがベイトを求めて浅場にさしてくる傾向があります。
日が落ちるにつれ、小魚は休憩のためなのか浅場に寄ろうとするため、それを追ってシーバスも浅場にやってくることが多いです。日中には釣れないような、水深50cm程度の場所でも釣れるようになります。
また、光量が少なくて目が効かないため、じっくりルアーを見せられるように日中よりもゆっくり目に誘うことも大切です。
ただし、月の大きな日や常夜灯周りは光量が多くなるため、こういった状況では日中のような速い釣りの方が良いこともあります。
とにかく釣り場に通う
繰り返しになりますが、何よりも大切なのは足繁く釣り場へ通うこと!
シーバスは回遊もしますし、「鮎なら鮎」「ボラならボラ」と偏食もします。
通い込むことでこういった傾向が見えてくるので、とりあえず釣り場に立ちましょう。
フィールドから遠い方や、遠征釣行をする場合はできるかぎり情報収集を行なってください。
シーバスを釣るには“ドリフト”を理解しておこう
ドリフトとは、流れを利用して上流から下流へとルアーを流すテクニックです。
とくに河川のシーバスは、必ずと言って良いほど上流側を向いてエサを待ち構えています。
そういった待ち伏せ型のシーバスに対して、上流からルアーを流しながらアプローチするのは非常に効果的なのです。
流れを把握する方法
日中なら流れは目視で分かるのですが、暗闇では判別が難しくなります。
そんな時は、ルアーの着水地点と回収地点から判断しましょう。正面に投げたルアーが左方向から帰ってきたら、流れも左向きです。
その他にも、ルアーの引き抵抗からも判断でき、ルアーが下流側に入ると巻き抵抗が大きくなります。
ただし、海や川の中の流れは想像以上に複雑なことも多く、沖と手前で流れが違ったり、表層と底で流れが違ったりすることも。
その代表例が「塩水くさび」です。
塩分濃度の差によって、上層に川の水、下層に海水と、2層に分かれるのが塩水くさびです。
例えばミノーを投げた時に、巻き始めは重かったのにちょっと潜らせると急激に軽くなった! となれば、上層と下層で流れが異なっています。
そのため、潜行レンジが異なるルアーを投げることによって気づく流れもあるわけですね。
アップクロスから流すのが基本
もっともベーシックなドリフトは、上流側に投げてから流すアプローチです。
上流側へとキャストし、大きな弧を描くように巻いてきます。この時重要なのは巻きすぎないことで、糸フケを取るぐらいの感覚で巻きましょう。
ルアーが描く軌道の中に、ブレイクや障害物があるとベストです。
ターンさせる場所が大切
ドリフトはターンをさせる場所も大切です。要は、「折り返し地点をどこに持ってくるのか?」です。
例えば、ブレイクや障害物の近く、沈み根、流れのヨレなど、シーバスが小魚を待ち受けていそうな場所でUの字にターンさせるのがミソですね。そのためには、ターンさせたい場所から逆算して投入点を決める必要もあります。
また、ルアーはターンした瞬間に水を噛んでプルプルッと動き始めるため、それがきっかけとなって付いて来ていたシーバスがバイトすることも多く、やはりターンの瞬間は大チャンスです。
ダウンクロスから振り子のように流すのも◯
下流側へと斜めに投げ、振り子のように引いてくるのもGOOD。流れに逆らって泳ぐ小魚を演出するイメージです。
ただ巻くだけではなく、テンションを張ったり抜いたりして誘ってもよく釣れます。
よく動くミノーの場合、水を掴みすぎて動きが派手になって見切られる場合もあるため、リップレスミノーやシンキングペンシルを使うのが無難ですね。
オススメのシーバス用ルアー26選
数あるシーバスルアーの中から、カテゴリー別におすすめのルアーを厳選しました!
それぞれ飛距離を計測して水中映像も撮影しているので、ぜひルアー選びの参考にしてください。
なお、飛距離の計測に使ったタックルは、ビッグベイト以外がスワット88MLM+PE1号、ビッグベイトがブラックレーベル 7112XHRB+PE4号です。
ミノー部門
シマノ エクスセンス サイレントアサシン 99F
シマノのサイレントアサシン99Fは、99mm/14gのフローティングミノーです。
筆者もサイレントアサシン99Fで数え切れないほどシーバスを釣っていて、使い勝手の良さは抜群。
一度リニューアルが行われており、以前よりも強度が上がってカラーラインナップも豊富になりました。
全長 | 99mm |
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自重 | 14g |
フック | #4 |
参考飛距離:62.6m
サイレントアサシンシリーズ全般、よく飛ぶミノーとして有名です。
ジェットブースト機構を搭載していて、飛行姿勢も安定するので毎投気持ちよく飛んでいきます。
向かい風でもお構いなしに飛んでいくため、だだっ広いエリアのサーチにももってこいです!
リトリーブするとブリブリと強めにウォブンロールし、アピール力は強めです。
スローでもよく動き、速巻きや連続ジャークをしてもアクションが破綻しないので、これ1個でかなりいろんな使い方ができます。
デイでもナイトでも使いやすく、万能ミノーと呼ぶにふさわしいクオリティです。
ダイワ モアザン クロスカウンター125F
ダイワのクロスカウンター125Fは、125mm/15.8gのフローティングミノーです。
今までの経験上、プレッシャーの高いフィールドや他のプラグに反応が悪い時に何度も助けられたので、信頼感はMAX!
実売価格は2,000円前後とやや高価なのがネックですが、それ以上に釣らせてくれるので買ってしまいます(笑)
全長 | 125mm |
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自重 | 15.8g |
フック | #6 |
参考飛距離:64.7m
この手の細身のミノーは飛行姿勢が崩れがちなのですが、重心移動システムの恩恵でしっかり飛んでくれます。
ボディサイズの割に自重が軽く、柔らかめのロッドでも飛ばしやすいです!
リトリーブ中のアクションは、弱々しいローリングアクションが主体です。
派手すぎないアクションがちょうど良く、油断した小魚をイメージして「動いてんの!?」くらいのスピードで巻くとよく釣れます。
風や流れでラインが引っ張られたり、流れの変化を受けたりして自発的に不規則なアクションが入るため、基本はゆっくりとただ巻きするだけでOK!
ダウンクロスに入っても動きすぎず、下流側にキャストしてスイングドリフトさせても最高ですね。
タックルハウス TKLM"9/11"
タックルハウスのTKLM"9/11"は、90mm/11gのフローティングタイプのリップレスミノーです。
TKLMシリーズの中でも通年使いやすいモデルで、水面直下を泳ぐのでシャロー攻略やナイトゲームのドリフトに◎。
90mmモデルにはシンキングとサスペンドもあるので、狙いのレンジ等によって使い分けてください。
全長 | 90mm |
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自重 | 11g |
フック | #4 |
参考飛距離:63.4m
タックルハウスらしいスコンッと動く重心移動により、11gのルアーながらこの飛距離。
飛行姿勢の安定感も素晴らしく、ブレずに真っ直ぐ飛んでいくので中・長距離のピンスポットも狙えます!
低中速域ではローリング主体のアクションですが、速度を上げるに連れてワイドな動きもプラスされてアピール力が増していきます。
ナイトゲームでゆっくり巻くのがベーシックな使い方。ただ巻くだけで釣れる優秀なルアーです。
その一方、トゥイッチを加えると横っ飛びするので、「ここだ!」という場所でワンアクション入れる釣り方も面白いですよ。
ダイワ ショアラインシャイナーZ バーティスR 140F
ダイワのバーティスR140Fは、140mm/27gのフローティングミノーです。
個人的には、ベイトが大きくなる秋や産卵戻りの春に、河口へと回遊する大型シーバスを狙う時には外せません。
2020年にリニューアルが行われ、ボディ形状や重心移動システムが刷新されました。
全長 | 140mm |
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自重 | 27g |
フック | #4 |
参考飛距離:72.7m
マグロック+R Ver.Sと呼ばれる重心移動システムを搭載しており、これによって長大な飛距離を稼いでいます。
旧モデルよりも飛ぶようになり、大型河川の河口域や中流域での使い勝手は格段によくなりました!
スローではローリング勝ちのウォブンロールで、スピードレンジが上がるとウォブリングの比率が高くなってきます。
泳ぎ出しのレスポンスも良く、ナチュラルに喰わすことも、しっかり魚を寄せることも可能。
1m程度しっかり潜るので塩水くさびを攻略しやすく、筆者は上げ潮に乗って入ってくるシーバスを狙う時に多用しています!
邪道 アーダ 86
邪道のアーダ86は、86mm/9gのコンパクトなスローシンキングミノーです。
一口で食べられる絶妙なサイズ感は、ベイトが小さい港湾部や小規模河川にマッチします。
シーバスが壁際や近距離の障害物に寄っている時に使いやすく、初夏のイナッコパターンと春先のイカパターンには滅法強いです!
全長 | 86mm |
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自重 | 9g |
フック | #8 |
参考飛距離43.1m
参考飛距離:43.1m
決してよく飛ぶわけではありませんが、サイズ感を考慮すると必要十分かなと思います。
オープンエリアに遠投するよりかは、護岸沿いや見えている障害物を狙って使うことが多いですね。
細かいピッチのウォブンロールがベースで、スピードを上げると千鳥アクション(不規則に左右へ暴れる動き)が加わります。
デッドスローでユラユラさせるも良し、ミディアムからファーストリトリーブでチドらせるのも良しです!
何も考えずに適当に巻いても自発的にチドってくれているので、初心者の方でも釣りやすいルアーだと思います。
ima コスケ 110F
imaのコスケ110Fは、110mm/17gのフローティングミノーです。
同社のコモモとサスケの中間的な性格で、フットボール型の独特なリップが特徴。
このリップがほどよい抵抗を生み、これが使いやすさ(操作感)にも繋がっています。
全長 | 110mm |
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自重 | 17g |
フック | #4 |
参考飛距離:80.2m
110mmクラスのミノーのとしてはトップクラスの飛距離でしょう!
弾丸のように飛んでいくキャストフィールは、まるでシンキングペンシルやバイブレーションです。
ルアーの中心を軸として、ボディ全体が綺麗にロールしていますね。
経験上、他のルアーを投げた後でも喰ってくることが多く、恐らくこの独特なロールが効いているのでしょう!
また、ゴトゴトと鳴る重低音でアピールしてくれているのも良いですね。
エバーグリーン ストリームデーモン
エバーグリーンのストリームデーモンは、160mm/33.5gの大型フローティングミノーです。
160mmのボディは存在感が強く、落鮎やボラ、コノシロパターンにマッチします。また、濁りがきつい時やベイトが異常に多い状況にも強いですね。
小型は釣れにくいもののランカークラスの実績が高いので、群れの中からサイズを選んで釣りたい時にもおすすめのプラグです!
大型ミノーながら2,000円ほどで購入できることも嬉しいポイント!
全長 | 160mm |
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自重 | 33.5g |
フック | #3 |
参考飛距離:54.1m
検証用タックルがルアーに対して柔らかく、あまり飛距離は伸びませんでしたが、もうちょっと強いタックルを使えば60mは飛ぶはずです。
細糸のスピニングタックルだと飛行中に回転しやすく、PE1.5〜2号の強めのスピニングタックルかタックルベイトタックルを使うと飛行姿勢が安定します。
ミディアムリトリーブではロール主体のアクションで、スピードを上げていくと動きの幅が大きくなります。
スローに巻くと、弱った大型ベイトか、もしくは「大きくなったから敵なんていないぜ!」と油断している大型ベイトのよう。
潜行深度は最大でも50cm程度なので、シャローエリアでの使い勝手が良い反面、存在感によって深場のシーバスを浮かせて寄せられることも魅力です。
シンキングペンシル部門
ダイワ モアザン スイッチヒッター 85S-LV
ダイワのスイッチヒッター85S-LVは、85mm/13.3gのシンキングペンシルです。
同サイズのシンキングペンシルに比べて軽く、フォールスピードが遅いことが特徴。
筆者はミノーなどを一通り投げた後にフォローとして使ったり、切り札的に使ったりすることが多いですね。
全長 | 85mm |
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自重 | 13.3g |
フック | #6 |
参考飛距離:64.1m
十分な飛距離ですが、同シリーズの85Sに比べると飛距離は落ちますね。
その分、普通のシンペンよりも浅いレンジをゆっくり引けるため、「シンペンはレンジが入りすぎちゃう」とか「水深が浅いから投げられないわ〜」なんて時が最高のシチュエーションです!
普通のシンペンよりも浮き上がりが速いので、ゆっくりゆっくり巻くことでレンジキープしながらお尻を振りながら泳ぎます。
泳ぎ方そのものはオーソドックスなシンペンなのですが、特筆すべきは水平姿勢のフォール。
巻いてきた後やアクションさせた後にフォールさせると、水平姿勢が効いているのかよく喰ってきます。
一般的なシンペンは飛距離を重視してリアバランスになっているものが多く、尻下がりにフォールするので見切られるのかもしれません。
DUO マニック 135
デュオのマニック135は、135mm/21gのシンキングペンシルです。
「バチ抜け=マニック」と言われるほどバチパターンの定番ルアーとして定着しており、実際によく釣れます。
しかし、バチが関係しない状況でもよく釣れることはあまり知られていないかもしれません。
全長 | 135mm |
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自重 | 21g |
フック | フロント#8 リア#5 |
参考飛距離:88.4m
とにかく! とてつもないほど飛びます。メタルジグに匹敵するほど飛ぶので、ポイントが遠い時やジグでは喰わせにくい沖のボイル打ちなんかには最高!
他のルアーでは届かない場所を攻められるのが、マニック135の真骨頂です。
斜め上を向きながらボディを細かく震わせる動きは、マニックムーブと呼ばれています。
フォールスピードが速いものの、浮き上がりも速いので浅い場所や表層を探ることが可能です。
オキボ(沖のボイル)の攻略には欠かせません。
ロンジン レビンライト
ロンジンのレビンライトは、95mm/12gの軽めのシンキングペンシルです。
スイッチヒッター85S-LVと同じく、シャロー攻略には欠かせず、95mmのボディは通年使いやすいサイズ感。
顎の部分にフィンキールと呼ばれるパーツを備えていることが特徴です。
全長 | 95mm |
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自重 | 12g |
フック | #6 |
参考飛距離:65.9m
凄く飛ぶわけではありませんが、サイズと自重を考慮するとなかなかの結果でしょう。
70m近く飛ばして表層をスローに探れる95mmのルアーは、かなり少ないと思います。
水面下50cmくらいまでを、ユラユラとテールスイングで誘います。
スピードを上げていくと顎下のフィンキールが水を受け流し、スラローム(S字)アクションが加わるのはレビンライトの大きな特徴。
軽くて表層をフワフワさせられるので、緩い流れでもドリフトしてくれます。
シマノ トライデント 90S
シマノのトライデント90Sは、90mm/11gのシンキングペンシルです。
細くてスリムなシルエットと、スケールブーストによるリアルなカラーリングが特徴。
とくにバチやシラスなどの、表層を泳ぐ細身のベイトが多い場所にはもってこいのルアーです。
全長 | 90mm |
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自重 | 11g |
フック | #10 |
参考飛距離:70.2m
ジェットブースト(シマノ独自の重心移動)を搭載したルアーはどれもよく飛びますが、11gながら70mも飛ぶとは驚き!
遠浅のシャローに小さなベイトが絡んでいる時は外せないですね。
スローに巻くとほぼローリングだけで、少しスピードを上げることでお尻をスイングさせ始めます。
フォール中は水平に近い姿勢でユラユラとローリングしているのがGOOD。
シャローに海バチがいる時や春のシラス&シラウオを捕食している状況、それから底バチの時にリフト&フォールで使うことが多いですね。
バイブレーション部門
ダイワ シーバスハンター バイブZ 70S
ダイワのバイブZ70Sは、70mm/22.5gのバイブレーションです。
まだ登場から間もないルアーですが、なんと言ってもコスパが最高!
1,000円前後で買える上に完成度が高く、ビギナーの方に強くオススメしたい一品です。
全長 | 70mm |
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自重 | 22.5g |
フック | #6 |
参考飛距離:89.3m
お腹を進行方向へ向けて綺麗に飛んでいくので、毎投安定して飛距離を稼げます。
バイブレーションにありがちな、空中での回転や着水時のテーリングが非常に少ない点も高評価ポイント!
キレの良いタイトなバイブレーションとそれによる細かいフラッシングは、もの凄くベイトフィッシュライク。
スローでもプルプルと泳ぎ、ハイスピードでもアクションが破綻しないため、夜のスローな展開から日中のリアクション狙いまで、万能に使えます。
とにかく実戦的で使いやすいことが魅力ですね。
シマノ エクスセンス サルベージ 60ES
シマノのサルベージ60ESは、60mm/12gのバイブレーションプラグです。
70mmと80mmモデルもラインナップされていますが、その中でも喰わせる能力に長けているのが60mmモデル。
とくに小規模なフィールドに通う方にイチオシしたいバイブレーションです。
全長 | 60mm |
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自重 | 12g |
フック | #10 |
参考飛距離:59.4m
小さいながらよく飛びます! 公式サイトには“飛距離55m”と記載されていましたが、タックルバランスの関係か、10%ほどよく飛びました。
このコンパクトなバイブレーションが50m以上先で泳いでいるのを想像しただけで……釣れる気しかしませんよね(笑)
ただ巻きでは弱々しくタイトにバイブレーションし、バイブレーションプラグの中ではアピール力が控えめな部類です。
筆者が使っていて感じるのは、スロー域でのバイトの多さ!
ナイトゲームの明暗部で、手元にブルブルが“伝わるか伝わらないか”ぐらいのスピードで巻いていると、ガツッと来ることが多いですね。
タックルハウス ローリングベイト RB77
タックルハウスのローリングベイト77は、77mm/15gのバイブレーション系ルアーです。
通常のバイブレーションとは違って背中にリップが付いていて、これが水を受け流すことでボディがローリングします。
ぱっと見は奇妙なルアーですが、その歴史は古く、長く支持されているド定番にして伝説級のルアーです。
全長 | 77mm |
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自重 | 15g |
フック | #10 |
参考飛距離:57.0m
飛距離も申し分ないですね。小粒ながら質量が大きいので、全長の割にはよく飛びます。
MやMLクラスのロッドでショートキャストをしても、コントロールもしやすいです!
ボディを軸にローリングしているのがよく分かります。
ゆっくり巻いても速く巻いても動きの質は変わらず、ピッチと大きさが変わる程度です。正真正銘の、純度100%のローリングアクションが武器!
また、ルアー自体の直進性も高くてトレースコースをコントロールしやすいです。
コアマン IP-18 SC
コアマンのアイアンプレートSC18は、75mm/18gの鉄板バイブレーションです。
「鉄板バイブといえばIP」とも言われるほどの、金字塔を打ち立てた名作ルアー。
どのウエイトのモデルもよく釣れますが、汎用性が高くて浅場から深場まで使える18gが筆者のイチオシです。
全長 | 75mm |
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自重 | 18g |
フック | #2 シングルフック |
参考飛距離:78.8m
リニューアル前はトレブルフックだったので飛行姿勢が乱れがちでしたが、シングルフックに変わってからミスキャストが激減。
それでいてしっかりフッキングもするので素晴らしい!
ブルブルと水を押しながらフラッシングを放ち、しっかりアピールしてくれます。
鉄板はスローに巻いても動かないので、しっかりとブルブルを感じられるスピードで巻きましょう。
デイゲームの超高速巻きで使うことが多いのですが、動きが破綻せず、引き抵抗も軽いことが気に入っています。
メガバス オニマル 20g
メガバスのオニマル20gは、全長75mmの鉄板バイブレーションです。
鉄板バイブレーションで多発する“エラ洗いによるバラシ”を減らすために、フロントフックがスイベルを介して取り付けられていることが特徴。
海洋魚類の行動学に基づき、被捕食体の要素を徹底検証して設計されたそうです。
全長 | 75mm |
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自重 | 20g |
フック | #8 |
参考飛距離:88.0m
抜群の飛距離もオススメポイントの一つ! ボディバランスが良いのか、飛行姿勢の安定感は文句なし。
「とにかく飛ばしたい」という方にはぜひ使ってもらいたいですね。
細かく速いピッチでバイブレーションし、ハイスピードで巻いても軸をぶらさずに泳ぐことが印象的。
もう一点注目してもらいたいのが、一般的な鉄板バイブよりも水平に近いスイム姿勢です。この姿勢でハイピッチに泳ぐことでエサ感が生まれていると思います。
個人的に、鉄板バイブは“釣れる・釣れない”がはっきりしているカテゴリーだと感じていますが、オニマルは釣れるバイブです。
トップウォーター部門
ima チャッピー100
imaのチャッピー100は、100mm/18gのペンシルベイトです。
誰でもアクションさせられるユーザーフレンドリーなところが魅力で、トップに不慣れな方にオススメするなら迷わずチャッピー。
筆者がよく使うのは夏のイナッコパターンの時。表層にイナッコがいる時であれば、デイでもナイトでもよく釣れますよ。
全長 | 100mm |
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自重 | 18g |
フック | #3 |
参考飛距離:68.1m
100mmクラスのペンシルベイトの中ではよく飛ぶ方だと思います。
それゆえにサーチベイトとしても使いやすいんですよね!
ロッドをリズミカルにチョンチョンするだけで、誰でも綺麗にドッグウォークさせられます。
じつはペンシルベイトって、慣れていないと動かしにくいルアーもあるんですが、チャッピーは使い手を選びません。
深い場所から魚を浮かせて寄せたり、じっくり探ったりするときはテーブルターンで誘ってみてください。
ダイワ モアザン トリックアッパーR
ダイワのトリックアッパーRは、105mm/16gのペンシルベイトです。
動きがシンプルなペンシルとは少し違い、その名の通りトリッキーに誘えるテクニカルなルアー。
筆者は常にボックスに入れていて、魚の場所を探したり、状況を見たりする時に多用します。
全長 | 105mm |
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自重 | 16g |
フック | #3 |
参考飛距離:72.7m
100mm前後のペンシルは少なくありませんが、筆者が使った範囲では一番飛びました。
リア重心なので飛行姿勢が安定し、ロケットのように飛んでいきますよ!
スライド幅の狭いドッグウォークをベースに、ダイブさせたり不規則に動かしたりと、ロッドワーク次第では変幻自在に操れます。
そして真骨頂は、ティップを早めに震わせながらミディアムからファーストスピードでリーリングした時に生まれる、パニックアクション!
ボイルが起きたり、ベイトが逃げているような気配があったら、パニックアクションがよく効きます。
メガバス ジャイアントドッグX SW
メガバスのジャイアントドッグX SWは、98mm/16.5gのペンシルベイトです。
バスルアーとして一世を風靡したジャイアントドッグXの、ソルトウォーターカスタムモデル。
ルアーとしての機能に加え、メガバスらしい造形やカラーリングの美しさはさすがです。
全長 | 98mm |
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自重 | 16.5g |
フック | #4 |
参考飛距離:54.0m
トリックアッパーと全長・自重が近いものの、飛距離はイマイチ。
ちなみに、バス用のジャイアントドッグXより2.5g重くなっており、水面での安定感が高く、ラフな状況も多いソルトシーンで使いやすくなっています。
最大の特徴が、平打ちアクションでのフラッシング! ボディを横に倒した時に側面で光を受け、キラッと反射しているのがわかるでしょう。
これはイナッコがシーバスに襲われた時に反転して逃げる動きによく似ているんです。
ラインスラックの量を変えると、動きの幅や平打ちの具合を変えられるのでお試しあれ。
ポジドライブガレージ スウィングウォブラー 85S
ポジドライブガレージのスィングウォブラー85Sは、85mm/12gのただ巻き系トップウォータープラグです。
ルアーそのものはシンキングなのですが、巻くことで表層をブリブリと泳ぐのでカテゴリーはトップウォーターになります。
個性的な唯一無二の動きは、スレたシーバスによく効く印象です。
全長 | 85mm |
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自重 | 12g |
フック | #8 |
参考飛距離:55.5m
12gのルアーとは思えないほどの飛距離ですね。
小さいプラグでは届かないポイント、ジグやシンペンだとレンジが入りすぎてしまう場合など、遠距離の表層を小さいルアーで引きたい時はこのルアー!
巻くだけで水面をブリブリとアクションしながら泳ぐことが特徴です。
動画を見ただけでも、独特な動きと引き波による存在感が伝わると思います。
ただ投げて巻くだけでトップウォーターゲームを楽しめ、なおかつよく釣れるのでビギナーの方にもオススメです。
スピンテール部門
ジャクソン 鉄PANブレード 20g
ジャクソンの鉄PANブレード20gは、全長56mmのスピンテールです。
ストレスフリーをコンセプトにしていて、フックアイやブレードアイを鉄板プレートから作っています。これによってワイヤーよりも高い強度を実現し、破損するリスクを軽減しました。
ブレードに海水が残るのでスピンテールはリアフックが錆びやすいため、リアフック周りをシンプルな作りにしてフック交換をしやすくしています。
全長 | 56mm |
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自重 | 20g |
フック | #12 |
参考飛距離:79.2m
重心がヘッド側にあり、頭側を進行方向に向けるので飛行姿勢が◯。
ブレードが付いているにも関わらず、鉄板バイブに匹敵するほど飛んでくれます。
ブレードが綺麗に回転して波動とフラッシングでアピールしてくれます。
スローリトリーブでもブレードが回るので、ボトムをスローロールさせて低活性なシーバスを狙うことも可能。
動き自体はオーソドックスなスピンテールですが、安くてトラブルが少ないのでビギナーの方にオススメしたい一品です。
コアマン PB-20
コアマンのPB-20は、105mm(ブレード込)/20gのスピンテールです。
PBシリーズのラインナップは13・20・24・30gの4種類ですが、その中でも汎用性が高いと思うのが20gモデルです。
ボディ単体は45mmほどなので、「パワーブレード」の名の通りにブレードの存在感が際立ちます。
全長 | 105mm(ブレード込) |
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自重 | 20g |
フック | #10 |
参考飛距離:84.1m
ボディに厚みを持たせてコンパクトにしているため、スピンテールとしては最高峰の飛距離です。
ただし、たまに着水時にテーリングすることがあるので注意してください。
着水前に強めにフェザーリングするとテーリングは起きにくく、テーリングした場合は糸フケを出してロッドを煽ると外れることもありますよ!
パワーブレードがよく釣れる理由は、ほんのわずかな平打ちアクションだと筆者は考えています。
少しリーリングに変化を与えたり、わずかにロッドアクションを加えるとボディがヒラッとなるのです。
ただ巻いているつもりでも意図せず平打ちしていて、それが喰わせるきっかけになっているのだと思います。
ビッグベイト部門
ガンクラフト ジョインテッドクロー 178 タイプF
ガンクラフトのジョインテッドクロー178 タイプFは、178mm/56gのS字系ビッグベイトです。
“元祖S字系”と言われ、ブラックバス業界にビッグベイトブームをもたらした名作ルアー。
シーバスにも効果は絶大で、とくに落鮎やコノシロなどがベイトの時は爆発力があります。
全長 | 178mm |
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自重 | 56g |
フック | フロント#1 リア#2 |
参考飛距離:42.7m
飛行姿勢の安定感が悪く、遠投は効きません。
とにかく回転しやすいのでサミングを駆使して姿勢を制御することが大切です。
大きくワイドなS字を描き、ボディの大きさも相まってナイトゲームでもデイゲームでも強力な集魚効果を発揮します。
スローリトリーブで喰わせるのもアリですし、速巻きやジャークを加えてリアクションバイトを狙うのもアリです。
ただし、プレッシャーを掛けやすくてスレるのが早いため、数投で喰わせることを意識して繊細に操作することが大切です。
ベビーフェイス BB-180-SF
ベビーフェイスのBB-180-SFは、180mm/80gのS字系ビッグベイトです。
筆者の中ではランカーの実績も多く、90cmオーバーもキャッチしました。
実売価格が4,000円以内と、このクラスのビッグベイトとしてはお安いのも高評価です。
全長 | 180mm |
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自重 | 80g |
フック | フロント#1/0 リア#1 |
参考飛距離:48.1m
ジョイクロよりも若干飛ぶとはいえ、S字系ビッグベイトに飛距離は求めるものではありません(笑)
ジョイクロと同じく回るので、サミングしながら姿勢を制御してください。
最大の魅力だと思っているのが、ボディの大きさに対するアクションのナチュラルさです。
S字の軌道は滑らかで、ジワッと浮いてくるスピード感も絶妙。無警戒の大きなベイトがプカッと表層に浮いている姿そのものです。
また、S字の切り返しで首を振った時にロッドへ掛かる抵抗が大きく、暗闇でも動きを把握できます。
ワーム
コアマン VJ-22
コアマンのVJ-22は、110mm/22gのジグヘッド一体タイプのワームです。
VJシリーズは16・22・28gの3種類があり、その中でも幅広い釣り場・状況で使いやすいのが22g。
通常のシャッドテールワームとは、テールの向きが異なります。
全長 | 110mm |
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自重 | 22g |
フック | コアマンオリジナル#1 |
参考飛距離:81.8m
なんと飛距離は、同ウエイトの鉄板バイブやスピンテールと同等!
ズボッと着水させるとリアフックとリーダーが絡みやすいので、着水前にはラインを止めて落としましょう。
テールだけが動く一般的なジグヘッドワームとは違い、ボディ全体が艶かしくバイブレーションしながら泳ぎます。
22gは高速巻きでも破綻することなく泳ぎ切るので、デイゲームにも使いやすいですね。
フックが細軸なので硬いロッドで無理にファイトするのは避けましょう。
ダイワ モアザン シーバスロデム 14g
ダイワのシーバスロデムは、VJと同様のジグヘッド一体型ワームです。
デイゲームでもナイトゲームでも、ハードプラグに口を使わない状況に強く、スレた場所でもよく釣れる印象。
セイゴからスズキサイズまで釣れるので、とりあえず1本釣りたい時におすすめのルアーです。
全長 | ワーム部 2.8in |
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自重 | ヘッド:14g |
フック | #10 |
参考飛距離:71.7m
VJと同じく、シーバスロデムもよく飛びます。
14gはシャローも引きやすいので河川でも便利です。よく飛んでナチュラルに動くので、不用意にスレさせずにサーチすることもできます。
VJとの決定的な違いはアクションです。VJはボディ全体をバイブレーションさせるにに対し、シーバスロデムはボディをほぼ動かすことなくテールだけをスイングさせます。
泳いでいる小魚を観察すると、じつは動いているのはほとんど尻尾だけなので、ロデムの方がベイトフィッシュに近いアクションと言えるでしょう。
「だったらロデムの方がよく釣れるんじゃ?」と思うかもしれませんが、そうでもないところがルアーフィッシングの面白さですね(笑)
自信を持って投げられるルアーを作ろう!
今回は数あるシーバスルアーの中からオススメ品を選んでみましたが、他にも優秀なルアーはたくさんあります。
結局何が大切かというと、ルアーを使い込んでその特性を知り、自信を持って投げられる状態になることです。
現在の市場に出回っているルアーはどれも高性能なので、その中から信頼できるルアーを見つけて作り出してみてください!