リップレスミノーとは
リップレスミノーは言葉の通り、リップがついていないミノ―タイプのルアー。同ジャンルでは多くの名作ルアーが生み出され、近年ではシーバス釣りに欠かせないアイテムとして定着しています。まずはリップレスミノーの基本情報から見ていきましょう。
リップレスミノーの歴史
そもそもルアーとしてのミノーは1910年代頃にはあったといわれていますが、リップレスミノーのジャンルは比較的新しいジャンルといえるでしょう。
誕生のきっかけは、シャローレンジに定位するシーバスを釣り上げるため。レンジもまずシャロー専用から始まり、広い泳層幅をもつタイプと変移しながら近年再びシャローへと移り変わっているようです。
普通のミノーと何が違うの?
リップ付きミノーはリップ部分で水流を受けることで鋭い動きや、ロッドアクションに対する反応の良さを発揮します。やや深めの潜行レンジが特徴で、水深のある港湾部や磯で使用されることが多いです。
これに比べリップレスミノーはアピールの少ないナチュラルなアクションを得意とします。リップがないのでリトリーブによっては浮き沈みが調整しづらく、アクションも乱れることもあります。水面直下~やや浅めのレンジを狙ったルアーが多く、こちらは河川やサーフが主な使用場所になります。ただし磯についてはすぐに根がかってしまう様な浅い瀬のポイントでは、リップレスも十分活躍できるでしょう。
全部同じように見える?
リップレスミノーはリップの大きさや形のようにすぐ見てわかる差がないため違いがよく分からない! と感じる方もいらっしゃるでしょう。確かに似ている製品も多いのですが、リップレスミノーはヘッド角度や面積の違いからレンジやアクションに違いが生まれます。
ヘッド部の面積が大きいほど水流抵抗が生まれアクションは大きくなりますし、逆に小さくなれば抵抗はタイトになり、アクションもシンプルになります。またレンジもヘッド角度が垂直になるほど水流抵抗がかかりシャロー向きとなり、逆に角度が鋭角になるほど潜っていくのでディープ向きになります。
リップレスミノーはリップとなるヘッド部をみると、自分で使いたい動きやレンジをある程度絞りこめる、というわけですね。
リップレスミノーはどんな時に使えばいい?
リップレスミノーは従来のフローティングミノーと比べてもそん色なく、便利なルアーだと感じられたかもしれませんが、やはり得意な場面があれば苦手な場面も存在します。
リップレスミノーが得意な場面
リップレスミノーはどういった場面でより効果を発揮するのかというと、河川部や干潟といったある程度の流れのある場所といえるでしょう。
なぜなら、水の流れを受けることでヘッド部分を中心としたアクションが生じ、リップレス特有のふらふらとした弱った小魚のナチュラルな動きが発生するためです。これが、派手なルアーアクションに反応しづらいシーバスに対してリップレスが有効とされるワケなのです。
リップレスミノーが苦手な場面
リップレスミノーが苦手な場面は、急流や波が高い状況といえるでしょう。リップレスミノーは額の部分が、平面や湾曲にカットされていて、この部分に水流を受けてアクションしています。リップ=ヘッド部分のため大きさに制限があり、流れによってはリップ付きより安定性に欠け、動きが破綻してしまう可能性があります。
リップレスミノーの使い方
リップレスミノーは通常のリップ付きミノーに比べてウォブリングのふり幅が弱く、ベイトフィッシュを意識した自然な攻め方をする必要があります。よりナチュラルに見せつけるための使い方を見てみましょう。
基本となる使い方
リップレスミノーはリールでの操作を前提につくられていることが多く、ただ巻きが基本の使い方といえます。控えめなアクションを活かすためにもスローリトリーブをメインに使用してみましょう。
トウイッチ&ジャーク
トゥイッチはロッドの先を小刻みに動かしてルアーをその場でヒラ打ちさせるアクション。ジャークはロッドを大きく素早く動かすことで、ルアーを急に動かすアクションで、どちらもシーバスからのリアクションバイトに期待するロッドワークです。
リップレスミノーはリップがない分、水の抵抗が逃げていきます。つまり、激しい水のかき回しではなく自然なスライド軌道でアクションが可能というわけです。ただ巻きの中に織り交ぜて使用をすることで、おどろいて逃げ出すベイトフィッシュを演出してみましょう。
ドリフト
ドリフトは狙うエリアに流れを活かし自然な動きでルアーを送り込むアクションです。繰り返しになりますが、リップレスミノーはナチュラルアクションを主に設計されていますので、流れに合わせてシーバスがいる場所を意識して送りこむドリフトが特に有効。
さらにベイトが居る位置を把握し、そこに明暗やシャローを絡めて攻略ができれば上級者への第一歩です。
レンジ別!おすすめリップレスミノー13選
リップレスミノー得意のベイト感を出すにはその場に合ったベイトを特定し、近い潜行深度の合ったミノーを使用する事が必要です。例としてルアーのサイズの使い分けるときにマイクロベイトは7センチ、イワシは10センチ、イナッコは14センチ、というように意識をしてルアーローテーションしていくといいかもしれません。特にサイズが変わると水に流されるスピード等も変化しますので、バイトが出るサイズがわかったら記録しておくのも重要になります。
水面~30センチ前後
一般的に表層系=サーフェイスとも呼ばれるルアー。イナッコやバチにイミテートされたルアーが多く、最も激戦区ともいえるジャンルから厳選して5つのルアーを紹介します。
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水面~60センチ前後
表層一枚下=サブサーフェイスとも呼ばれ、ロッドアクションとリトリーブ速度でサ―フェスより広いレンジコントロールが可能です。水面で小魚が跳ねているが表層には出きらない。そんなシーンで有効です。
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「シンプル イズ ナチュラル」なリップレス
リップレスミノーはリップ付きに比べ、アクションが少なく敬遠する人もいるかもしれません。ですがボディでヒラを打つ光の反射や逃げまどう魚のようなリップレス特有の動きはリップ付きのミノーアクションでは派手すぎる場合や反応してこない場合に特に有効です。アクションも簡単ですのでぜひ試してください。