伊豆大島で船釣りを楽しみたい!
こんにちは、編集部しみけんです。
伊豆大島は東京都内からもっともアクセスしやすい離島で、ジェット船を利用すれば1時間半ほどで到着します。
釣り物・釣り場がなにかと限定される都内とは異なり、ショアジギングやエギング、ロックフィッシュ、フカセ釣りなど、いろんな釣りが楽しめる魅力的なフィールドです。
筆者も何度か足を運んでおり、陸っぱりでもとても楽しめるのですが、以前から「伊豆大島で船釣りしてみたいな〜」と思っておりました。
そこで今回、TSURI HACK編集部メンバーで伊豆大島のジギングに挑戦してみます!
秀作丸でジギングしてみた
1日目
ネットで「伊豆大島 船釣り」と検索してヒットした秀作丸を予約し、6月の後半に訪れてみました!
船長さんは穏やかで優しく、女将さんはテキパキとした“肝っ玉母ちゃん”といった印象(笑)
「お客さんの大半は内地の方だね〜」とのことなので、島外の初利用の方も安心して釣りができそうです。
普段はエサ釣りをメインに出船しているらしく、「ルアーはプロじゃないからな〜」と、謙遜しながらルアー釣りで出船してくれました。
釣り物や料金は電話で問い合わせてみてくださいね!
生憎、当日の最大風速は13m/s。そのため、行けるポイントがかなり限られてしまいました。
「まずはアカハタを狙おうか〜」とのことで、水深15〜20mほどのエリアへ。
筆者はタイラバ、ムラヤマ氏はSLJ、K氏はワームで狙います。
すると……釣れるわ釣れる。アカハタの魚影が濃すぎてびっくりします(笑)
アタリの数は筆者のタイラバが一番多かったですね。ワームのサイズを大きくするとサイズを選びやすいのか、K氏は良型を釣っていました。
数をたくさん釣ろうと思うと、キャスティングのタイラバが良さそうです。(バーチカルよりも根掛かりのリスクは上がりますが)
時折、アカハタではないハタも釣れます。
水深20mぐらいから釣り上げると、アカハタは浮袋内の空気が膨張してしまうため、エア抜きできるようにしておくのがおすすめです。
アカハタを十分すぎるほど釣ったので、水深50m前後のポイントにマハタを狙いにやってきたのですが、なかなか釣れません……。
船長曰く「大潮で八丈島方面から冷水塊が入って、前日より水温がだいぶ下がっている」とのこと。
魚探にはイサキがたくさん映っているようですが、エサを使っても全然食わないようです。
離島=簡単に釣れるわけではありませんね(笑)
つれない時間が長く続きましたが、ここでムラヤマのSLJロッドが絞り込まれます!
上がってきたのは本命のマハタ!
ヒットルアーはライズジグ60gだそうです。
ちなみに、船はドテラ流しではなく、スパンカーを張って風に立ててポイントを流しています。
今度はなにやらK氏のロッドが曲がっています。
中層をフォール中に食ってきたようです!
なんとチカメキントキが登場!
普段はあまり釣れないらしく、船長は「珍しいな〜」と少し驚いていました。
ヒットルアーはフラッグトラップ80gだそうです。
しかし、伊豆大島の海は優しかった! 筆者にもチカメキントキが。
ジグはペブルスティック150g。ジャーク後のフォールでヒットしました。
掛らないアタリが何度かあったので、この日はそこそこの数のチカメキントキがいたのかもしれません。(チカメキントキはやや針掛かりしにくい魚です)
とはいえ、ボトムを叩けばアヤメカサゴが適度にヒットし、飽きない程度にアタリを出せます。
しかし……
本命のアタリがない→アヤメカサゴに逃げる→ボトムばっかり叩く→本命が釣れない
というループに陥る可能性が高いので、意志と意図のある釣りをするのも大切かもしれません(笑)
アヤメカサゴに逃げたらあかん!
と思い、しっかりシャクリあげてフォールさせると、何かがヒット!
そしてミヨシから、「おれもきたー」とK氏の声が。
マハタがダブルヒット!
ルアーはK氏がフラッグトラップ80g、筆者はカプリスエッジ180gでした。
またしばらくアタリの無い時間が流れ……
諦めかけた納竿間際に筆者のロッドがぶち曲がります!
間違いなく今日イチの手応え!
見たこともない、オッパイみたいなフグが釣れました(笑)
後で調べたところ、ヨリトフグだと思われます。
結局、初日はこのオッパイで納竿。
この日は貸別荘に宿泊だったので、チカメキントキとマハタを持ち帰って食べてみました。
こちらはチカメキントキの刺身。
釣った日にもかかわらず、しっとりしていて美味!
チカメキントキの頭とマハタは煮付けに。
マハタの身は弾力が最高です。冬なら鍋が良さそうですね。
魚を大きめの袋に入れ、それを段ボールに入れるだけなので手間もありませんよ!
2日目
2日目もジギングで出船。
この日はK氏がオカッパリに行き、編集長のノグチが登場!
初日よりもやや風が弱く、行けそうなポイントが多かったので、青物狙い!
ということだったのですが……なかなかアタリがありません。
三宅島方面ではよくカンパチが釣れていたのですが、船長曰く、大島のカンパチハイシーズンは夏〜初冬ぐらいとのこと。
「ポツポツ釣れ始めたけど、まだ数が少ないね〜」と言っておりました。
もちろん、軟弱ジギンガーの筆者は根魚釣りに精を出しておりました。
砂地メインでところどころに根があるポイントを流していたので、ボトムを叩いて砂煙を上げさせるような釣り方をすると、アヤメカサゴがそこそこ釣れます。
アヤメカサゴと戯れる筆者を尻目に、豪快にロッドをぶち曲げる男が!
日本記録のアヤメカサゴか?
なんとここで本命登場!
2kgクラスのヒレナガカンパチです。ヒレナガはよく引きますね〜。
意志を持って釣り通すことも大切ですね。
青物以外に見向きもせず、ハイピッチでシャクり続けていたノグチのロッドが再び曲がります。
「カンパチきた〜」と言いながらファイトしていましたが、浮いてきたのは10kgを楽に超えるサイズのヒラマサ!
しかし、筆者がタモ入れに手間取り、まさかの船縁バラシ……。
けっきょくヒラマサはあれっきり反応がなかったので、水深110mほどの深場へ移動。
メダイとでっかいホウキハタが釣れるポイントだそうです。
「メダイが上から下までいっぱい映ってるよ〜、エサだったら入れ食いだけどな〜」と、マイク越しに煽られます。
またしても、一投目で編集長ノグチがヒット!
底からゆっくりシャクリ上げていたら食ったそうです。
上がってきたのは4kgぐらいのメダイ!
ヌルヌルの粘液が凄まじく、食欲をそそるルックスではありませんが、とても美味しい魚。
何を隠そう、大島名物の“島寿司”に乗っているのはメダイの漬けです。
続けざまに、筆者のロッドにも魚信が。
ベタ底だったのでホウキハタかも……
と思いましたが、先ほどよりやや小振りなメダイ。ヒットルアーはジグパラロングスロー200gです。
この日はこのメダイで納竿となりました。
初日も2日目も大島本来のポテンシャルとは程遠い日だったようですが、とても楽しい釣行でした。
次は秋頃に行ってみたいですね!
ジグのロスト2個だよ!!
伊豆大島のタックル選び
伊豆大島で船釣り(ジギング)をしようと思った時に悩むのが、タックル(道具)ですよね。
ネットで検索してもなかなか情報が無く、筆者たちも悩みました。
そこで、当日使用したタックルや適したタックルを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
浅場のライトゲーム
水深20〜50m前後でライトゲームを楽しむなら、SLJタックルがちょうど良いと思います。
50mぐらいのポイントでは、60〜80gのジグを中心に使っていました。
水深20mぐらいでアカハタを狙うなら、ボートロックフィッシュやボートシーバス、バスタックルなどでもOKです。
筆者がアカハタを釣っていたタイラバのヘッドは、40〜60gでした。
▼当日のヒットルアー
ライズジャパン ライズジグ SLJ 60g
がまかつ 桜幻 マルチカーリー ネクタイユニット
ジギング
青物を狙うなら、3番クラスのロッド+スピニングリール8000番+PEライン3号ぐらいがちょうど良いと思います。
水深50〜70mで150〜200gのジグを使うので、特殊なタックルは必要ないでしょう。
また、スパンカーを張ってラインがバーチカルな状態になる(エサ釣りメインの船なのでドテラで流すことは少なそう)ので、ベイトタックルも有効です。
青物・根魚ともに3番クラスのタックルで楽しめると思います。ちなみに、筆者は2番(PE1.5号)と4番(PE2号)を使っていました。
伊豆大島は根魚の魚影が濃いので、1本はベイトタックルを持っていくのがおすすめ。
メダイを釣った110m前後のポイントに関しては、200〜250g、保険で300gのジグがあると安心です。(フォールが速くて潮抜けの良いセミロング系は持っておきましょう)
▼当日のヒットルアー
エバーグリーン カプリスエッジ 180g
満足度高し!
伊豆大島はアクセスが良く、それでいて東京湾とはまったく異なる釣りを楽しめるので、とても魅力的な釣り場です。
貸別荘や民宿などの宿泊施設も充実しており、船の欠航も比較的少ないため、わりと気軽に釣行できると思います。
かなり満足度が高い釣り場だったので、筆者達もまたハイシーズンに行く予定です!