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アカハタ釣り

アカハタってどんな魚?釣り方・市場価値・よく似たハタ科の魚を紹介

鮮やかな赤い体色が美しいアカハタは、ハタ科マハタ属に分類される海水魚。

釣って楽しく、食べて美味しいので釣り対象魚としても人気があります。

そんなアカハタの生態や釣り方、食味、市場価値を解説。アカハタと一緒に釣れることもあるハタ科の仲間も紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

アカハタについて

アカハタ

アカハタは、関東以南の太平洋側や富山湾以南の日本海側に広く生息する、ハタ科マハタ属に分類される海水魚。

体長は大きくても40cm程度で、ハタ科の中では比較的小型の種類です。岩礁域やサンゴ礁などを好み、小魚や甲殻類などを捕食します。産卵期は夏。

アカハタもハタの仲間に多い性転換をする魚で、雌から雄に転換する雌性先熟です。

鮮やかな赤い体色が特徴的で、食味も良く、釣りの対象魚としても人気です。

アカハタの食べ方と市場価値

アカハタの刺身

アカハタはサッパリとしたクセの無い白身なので、いろんな料理と相性の良い魚です。

刺身で食べる場合は、やや弾力が強い身のため、数日寝かせて薄作りにするとより美味しく食べられます。

アカハタの昆布締め

提供:tsuki

すこし淡白な味わいなので昆布締めとも好相性。

アカハタのアクアパッツァ

アクアパッツァなどの洋食でも美味しく食べられます。

市場価格は1kg当たり2,000〜3,500円程度と、ハタ類の中では安価ですが、十分美味しい魚です。

アカハタ釣りのシーズン

磯から釣ったアカハタ

アカハタは水温が高くなる5月〜11月頃がもっとも釣りやすいシーズンです。

暖かい海を好む魚なので、多くの地域は夏頃にハイシーズンを迎えます。

冬でも水温が高い南方の海域では、冬場も含めて通年狙える魚です。

アカハタの釣り方&仕掛け

タイラバで釣ったアカハタ

アカハタを狙うのに適した仕掛けと釣り方を紹介します。

ワーム

根の荒い場所を狙うので、根掛かりしにくいテキサスリグやフリーリグが適しています。

着底後、ボトムバンプなどで底を狙い、強いアタリがあれば大きくアワせましょう。

シンカーを重くすれば、ボートから深いポイントを釣ることもできます。

ジグヘッドリグでも釣れますが、根掛かりが多いのであまりおすすめしません。

▼ おすすめのワーム

マルキユー エコギア バグアンツ 3インチ

アカハタなどのロックフィッシュ狙いでは、ド定番のワームです。

ボリュームのあるパドルや足によってアピールが強いことが特徴。

赤やオレンジ色を使うことが多いです。

ぶっこみ

オモリが付いた仕掛けを投げ、そのままアタリを待つ釣りです。

仕掛けを投げ込んだ後は道糸を張って、穂先に出るアタリを待ちます。

アタリがあれば、魚が喰い込むまで少し待ってから大きくアワせましょう。

しばらくアタリがない場合は、エサを付け替えたり、仕掛けを入れ直したりしてください。

エサは魚の切り身やイカの短冊、キビナゴなどがおすすめです。

▼ おすすめの針

ぶっこみ釣りでは丸セイゴタイプの針がおすすめです。

細長い形状なので、エサを吸い込ませやすいことが特徴。

針先は内側を向いているので、根掛かりしにくいこともメリットです。

胴付き仕掛け

仕掛けの最下部にオモリを付け、枝分かれした針にエサを付けて船から釣る方法です。

着底後、底付近でゆっくり竿を上げ下げして誘います。

針が海底に接触しにくい仕掛けなので、根掛かりが少なく、初心者でも釣りやすい仕掛けです。

エサは活きたイワシや魚の切り身、キビナゴなどがおすすめ。

▼ おすすめの胴付き仕掛け

切れにくい太ハリス仕様の胴付き仕掛けです。

強度の高い小鯛鈎を用いているので、いろいろな魚に対応できます。

海底を狙いやすいように設計されているので、アカハタには最適な仕掛けです。

ひとつテンヤ

テンヤと呼ばれるオモリと針が一体になった仕掛けに、冷凍エビや活きエビを付けて船から狙う釣り方です。

エビが跳ねるイメージで、着底後2〜3回ほど跳ね上げてからゆっくり落とし込みます。

エサを使うのでアタリが多く、アカハタ以外にもたくさんの魚種を狙えるのも魅力です。

▼ おすすめのテンヤ

スムーズに刺さるフッ素コートの針を搭載したテンヤです。

固定式のテンヤなので素早くフッキングが決まります。

エビをしっかり固定できるエビロックシステムが便利です。

スーパーライトジギング

船から軽いメタルジグで狙うのが、SLJ(スーパーライトジギング)です。

青物などと違い、アカハタは海底から離れてエサを追わないので、そこをネチネチ攻めるとこ大切。

根掛かりが多いポイントを狙うので、リアフックは外すのがおすすめです。

メタルジグの他にも、タイラバやインチクでもよく釣れます。

▼ おすすめジグ

タングステン製のリーズナブルなメタルジグです。

タングステンは鉛よりもシルエットが小さく、底取りが簡単で喰わせやすいです。

根の荒い場所を探る場合は、付属のトリプルフックを外して使いましょう。

アカハタと一緒に釣れることが多いハタの仲間

釣り上げたアカハタ

アカハタを狙っていると、別のハタも混じって釣れることが多々あります。

よく釣れるハタの仲間を紹介します。

キジハタ

キジハタ

関西ではアコウと呼ばれ、オレンジ色の斑紋と黄みを帯びたヒレが特徴です。

津軽海峡、青森から九州南岸の日本海側、相模湾から九州南岸の太平洋沿岸まで広く分布しており、日本海や瀬戸内海はとくに多いです。

最大60cm程度まで成長し、岩礁域を好みます。

市場価格は時期にもよりますが、1kg当たり2,500〜4,000円程度。その食味は絶品で、ハタの中では1、2を争う高級魚です。

オオモンハタ

オオモンハタ

白と褐色の網目のような模様が特徴で、最大50cm程度まで成長するハタです。

相模湾から九州南岸の太平洋沿岸、長崎や鹿児島県などの東シナ海沿岸、日本海側では島根や山口県など、高水温域に多く生息しています。

アカハタと同じく沿岸の岩礁域などに生息しますが、エサとなる小魚に着いて中層に定位するなど、回遊性の強さが特筆すべき点。

市場価格は1kg当たり2,000〜3,000円程度と、ハタ科の中では比較的安価です。

マハタ

マハタ

黒っぽい体色と縞模様が特徴ですが、大きくなるに連れて縞模様は薄れて真っ黒に近くなります。

北海道から九州南岸の日本海、仙台湾から九州南岸の太平洋沿岸に広く生息しています。

沿岸域に生息するのは60cm程度までで、成長するにつれて深海に移動し、1m・100kg以上に達する個体も。本種とマハタモドキの超大型個体は、まとめてカンナギとも呼ばれます。

市場価格は1kg当たり2,500〜4,500円程度と、キジハタと同じくらい高価です。

アオハタ

アオハタ

黄色がかった体色と縞模様が特徴で、最大60cm程度までになるハタです。

山形県以南から九州にかけての日本海側、太平洋では房総半島以南に生息しています。

水深10〜50m程度の沿岸域の岩礁帯に生息しますが、砂泥地帯にも多い珍しいハタです。

市場価格は1kg当たり2,000〜3,000円程度。キジハタなどと比較すると、やや旨味が少ないと言われます。

手軽に狙えるターゲットです!

アカハタ釣り

狙えば素直に反応してくれ、割と簡単に釣れる魚なので、ルアーフィッシングや船釣り入門にも適したターゲットです。

食べても美味しい魚ですが、資源回復が難しい根魚なので必要以上のキープは控えましょう。

小さい個体はできるだけリリースしてあげてくださいね。

撮影:TSURI HACK編集部

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