1年で最も霞ヶ浦に釣り人が訪れる時期
5月初旬~中旬、大型連休もあり多くの人で賑わう霞水系。アングラーも非常に多く、減水が絡むこの時期、毎年苦戦される方が多いと思います。
水中の状況は?
まず釣りをする前に水の中の状況を考えてみましょう。5月初旬~中旬の霞水系では、多くのバスが産卵行動真っ只中。産卵前、産卵後のバスはスローな釣り方が比較的ハマりやすい傾向にあります。
本来なら浅い場所にバスも上がってきて、シャローフィッシングが最高に楽しい時期ですが、霞水系の場合、田んぼに水を引く時期と被るので、フィールドは常に減水状態。その為、バスはやや沖目にポジショニングする傾向にあります。
産卵場所となる場所の見極め方
第一にプロテクトされたエリアが重要になってきます。強風や波から避難できるワンドや川幅が狭い場所、霞ヶ浦、北浦本湖ならドック内など(ドック内は基本的に釣り禁止)が産卵に適した場所と言えるでしょう。
恐らく、あらゆるエリアで産卵行動が行われていますが、強風でリセット→避難といった流れで、自然と同じような場所に固まっていくと思われます。
クリアレイクで産卵するバスを見ると、何らかの障害物の周りや、すぐに深場へと避難できるブレイクのエッジを拠点にしているバスが多いのが確認できます。この事からも霞水系でも水中で段になっている場所の角、障害物の周りはキーになると言えるでしょう。
エリア選択の例
▼ 前川の前川橋周辺(ハードボトムと沈み物が多いストレッチ)
産卵に適さない泥底は嫌うため、周りが泥底でポツンとあるハードボトムや沈み物なども狙い目。このエリアは前後が深くなっている、もしくは泥底地帯になっている為、この一帯にバスが集まってきます。
▼ 横利根川の木枠
木枠の内側は水深が浅く外側は深くなっています。すぐに深場へと避難できて、杭などの障害物もありバスにとって居心地の良い5月の定番エリア。
横利根川には多数木枠が存在し、どこの木枠も有望ポイントです。
▼ 北利根川のブレイク
北利根川は斜め護岸から落ちきった場所から一旦フラットになり、さらにブレイクになっている場所が多く、狙い目になるポイントがかなり多いです。
一見釣れなさそうなストレッチが続きますが、広いエリアで実績アリ。やや開けたエリアだけに強風による底荒れは警戒したいです。
オススメのリグ
ノーシンカー系
スローに誘えて、根掛かり回避能力が高いノーシシンカーリグ。
迷ったらこのリグ! と言えるほど、この時期の霞水系において相性と使い勝手が良いリグです。とにかく気になるところに投入し、ズル引き&ステイを試しましょう。
様々な種類の高比重ワームがありますが、浅いバイトが多い時期だけにボリュームが小さく、すんなり口に入る形状がオススメです。
▼おすすめのワーム
ゲーリーヤマモト ファットヤマセンコー 3in
キャロライナリグ
水中でノーシンカー状態を作り出せるリグ。だだっ広いハードボトム帯やブレイク、垂直護岸でテクトロなど手早くサーチするのに有効です。
ダウンショットで釣れない時に、キャロライナリグでは釣れてしまう。そんな経験を何度もしています。それだけノーシンカー状態がこの時期に強いという事なのでしょう。基本的なアクションは、ズル引き&ステイの繰り返しです。
リーダーの長さは90cmがオススメで、扱い難い場合は徐々に短くしていきましょう。
▼おすすめのワーム
O.S.P ドライブビーバー 3in
▼おすすめのシンカー
RYUGI(リューギ)BEETS TG
スローに誘えるトップウォーター系
産卵後に際立って縦方向の釣りが良くなるのは、バスは横方向に追うより縦方向に追う方が体力を使わないから。
さらに比較的大型の個体を選んで釣れる釣り方だけに、朝夕ローライトの水面が穏やかな時には投入したいルアーです。
▼おすすめのルアー
デプス NZクローラー ジュニア
スピナーベイト
ムービング系のルアーを一つ上げるとしたらスピナーベイトでしょう。
この時期はボラの稚魚を食うバスが多く、そのバスに強烈に聞くのがフラッシングと集合体をイミテートできるスピナーベイト。
水門周りや護岸際、波や流れのヨレなどにボラの稚魚を見つけたら投入したいルアー。ただ巻きですが、バスがしたから突き上げてくるようなバイトを想定して中層から上のレンジを意識して巻きましょう。
▼おすすめのルアー
ダイワ スティーズスピナーベイト 1/4oz
スローを意識して立ち回ろう!
この時期のバスは通常の食性や行動パターンとはやや違った動きをする場面が多いと思います。
居ても食わないバスが非常に多くなる時期だけにキーになる”スロー”を心掛けて立ち回りましょう!