雨の季節が到来!
こんにちは、安江です。
例年、梅雨の霞水系はシャローの釣りがとくに楽しく、ビックサイズも出やすい時期。みなさん準備はお済みでしょうか?
梅雨時期の霞水系でメインとなるベイト
テナガエビ
水温上昇とともに、泥から出てくるテナガエビ。梅雨に入ると、霞ヶ浦のあらゆるエリアで確認できるようになります。
産卵から回復していくバスにとって、どこにでもいて、比較的容易に食べられるテナガエビは大好物というわけです。
イナッコ(ボラの稚魚)
そして、もう一つのメインベイトとなるのがイナッコ(ボラの稚魚)です。
この時期のボラの稚魚は、バスが食べやすいサイズの小魚として知られ、霞水系全体で総量が一番多い存在でもあります。
梅雨時期の霞ヶ浦を釣るときの心得
天候やタイミングによってルアーの強弱を変える
雨や風の存在は、釣りをする上でプラスの要素としてはたらきます。しかし、選ぶルアーによっては、それが負の要素として作用してしまうこともあるのです。
雨風が強いタイミングでは、ルアーの存在感が消えてしまいがちなので、ボリュームやアピール力が強い釣りにトライしてみましょう。
霞水系では12月~3月頃の低水温期に釣果の目立つビッグベイトですが、梅雨時期にも有効です。
早い動きにも反応してくれ、バイトも深くミスも少ない。一年の中でもかなり釣りやすい時期と言っていいでしょう。
バスのレンジを意識する
「メインベイトの一つとなる」先にそう記したテナガエビですが、水温低下に弱く、曇りや雨の日が続くとレンジを落とします。
逆にしっかり晴れて暖かくなると、一気に浅いレンジに浮いてきたりもするという、なんとも気まぐれな性格です。
そのタイミングでバスもシャローへとフィーディングに入ることが多いので、急に晴れたタイミングや気温の上昇を感じたときは、積極的にシャローカバーや、杭や水門などにできたシェードを狙うようにしてください。
逆に肌寒い日やシャローに活気がない時は水門周り、ドック周りなどをレンジを落として丁寧に探ってみましょう。
雨対策は万全に
当たり前のことですが、雨が多い時期なので雨対策は万全にしていきましょう。先述した通り、雨が降っている=釣りやすいタイミングとも言い換えることができます。
そのタイミングにしっかりとフィールドに立ち、釣りをする時間を長くすることが、梅雨の釣りで釣果を伸ばすのに一番大切な事だと考えています。
ドライキャップを忘れずに。これだけでかなり快適に釣りが楽しめます
このように書く理由として、雨が降るとアングラーの数が一気に少なくなるのを、毎回体感しているからです。
人気ポイントに入りやすく、釣り方も比較的強い釣りがハマりやすくなる雨のタイミングに、しっかりと釣りをしたいもの。
完全防水型レインパンツ。注目点は“完全防水”なところ。撥水のメンテナンスがいりません
雨のオカッパリでの釣りではいつの間にか泥がついていたり、膝をついたり草木に体が接触し撥水効果がすぐに弱まったりもします。
ジャケットには好みのものを選び、パンツだけこのような撥水性のあるもを選んであげるのもいいですね。
梅雨時期の霞ヶ浦で有効なルアー
高比重ノーシンカー系ワーム
梅雨時期からのシャローカバー攻めスタンダートアイテム。アシ際、ブッシュ、インレット、杭打ち、水門打ちと……とにかく使う場所を選ばない便利さが魅力。
プレッシャーがかかっているエリアなどでは同じようなシチュエーションでも沈む虫系ワームとの使い分けが重要になってきます。
僕の個人的おすすめワームはドリフトクロー(ジャッカル)。「風が強いのにゆっくり落とさないと喰わない」という場面で、しっかりした自重とアピール力を兼ね備えた、このワームが活躍します。
チャターベイト
この時期のイナッコ食いバスに有効なルアーのひとつがチャターベイト
水門周りやフィルターユニット周りなどボラが沸きやすいスポット、風でボラの稚魚が押し寄せられている場所に投入します。
レンジコントロール次第で、浅いレンジもしっかり巻けて根掛りしにくい。霞水系の巻物として、とても便利なルアーです。
クローラーベイト
マズメ時やローライト時の広く散ったバスに有効なルアー。プレッシャーにも強く、人気エリアのスレバスに効果絶大な万能トップウォーターです。
ルアーが大きい分、狙える個体が少なくなるので、正直チャンス自体は少なめです。一発の強烈なバイトに期待したいルアーです。
NZクローラーjr.(デプス)はコンパクトハイアピールなクローラーベイト。「投げやすくとにかく釣れる!」実績も十分で、発売からずっと愛用しているルアーです。
虫系ワーム
“虫系”といっても、霞水系ではテナガエビをイミテートして使います。近年では沈む虫系ワームの流行により、定番だった高比重ノーシンカーの釣りが効きにくくなっている(スレてきた)と感じます。
「ピンスポットをランガンして、その場所に居るバスをできるだけ丁寧に狙っていく」そんな釣りが重要視されている近年の霞水系では、欠かせなくなってきているルアーと言えるでしょう。見えバスがいたら、まず試したい釣り方の一つですね。
HPバグ(OSP)は、食い気の無いバスも思わず口を使ってしまうサイズ感。魅力的なのは表層付近でのタダ巻きアクション。このワームは横方向に動かしても釣れるんです。
点での使い方が主な虫系ワームですが、ある程度広く探ることもできるのは強みだなあ、と感じます。
もう一つのおすすめは、ケロムシ(デプス)。しっかりと浮くタイプの虫系ワームで、シェードの絡むベジテーション周りで使用します。
ケロムシはキャスト時に、“ふんわり落とすように投げる”と心地よい着水音が出せます。その音に反応しているのか、着水直後のリアクションバイトもとても多いワーム。
まとめ
霞ヶ浦の復調を予感させる50オーバー。ヒットルアーはbカスタムチャター3/8+サカマタシャッド5インチのコンボ
4月、5月の霞水系は、魚の大量死が目立ったり、全体であまり良い釣果は聞かなかった印象です。
しかし、梅雨入りしてからまとまった雨も降り、水質が向上してか、良い釣果も耳にするようになってきました。
ボートガイドでも段々とまとまった釣果が出るようになり、自分自身も6月1日に50オーバーをいただきました!
これからの時期はシャローの釣りが楽しく、ビックバスのチャンスも大。梅雨時期の霞水系にぜひ足を運んでみてくださいね!
ライタープロフィール
安江 勇斗
霞ヶ浦をメインにバスボートでのガイド業を営んでいます。霞ヶ浦に魅了され、愛知県から茨城県に移住。釣りの勉強をしながら、7年間霞ヶ浦の漁業も経験しました。おかっぱり、レンタルボート、バスボートまで様々なスタイルでバス釣りを楽しんでいます。
関連記事