“霞水系”の注目のリグ4選
霞水系でプロガイドをしている安江です! 今回の記事のテーマは“霞水系”の注目のリグ4選。
ホバスト
ホバストとは”ホバーストローリング”の略。
バスの目の前でゆっくりと繊細にアピールでき、食わせ能力が非常に高い釣り方です。
イメージしやすいのは、ジグヘッドによるミドスト釣法をより中層でゆっくりと動かせるように進化させたモノ。
専用のフックを使い、ワームを中層でゆっくり漂わせるようにアクションします。
このリグは、その軽さゆえに引き抵抗や操作感があまりありません。
また、セッティングも繊細な為、扱いにくいと敬遠されている方も多いと思います。ですが……
ティムコ PDL スーパーホバリングフィッシュ 3インチ
RYUGI(リューギ) HOVER SHOT
パワーフィネス
パワーフィネスとは、パワーのあるスピニングロッドと強靭なラインのとの組み合わせでカバーを攻略する釣り方の事。
通常のベイトのカバー撃ちタックルでは攻められないようなヘビーカバーにも対応することができます。
※パワーフィネスの定義は諸説ありますが、MHクラス以上のパワーのロッド、ラインはPE1号以上の太さとして話しをいたします。
霞水系ではおもにブッシュや込み入ったベジテーションを攻める際に使用。
リグは、パワーフィネスに対応した太軸フックのスモラバに、操作感がでやすいよう、重さのある高比重系ワームのトレーラーを3cmほどセット。
“複雑なカバーの中”へアプローチする為のすり抜け力と、カバーの中でもしっかりした存在感を出すためのセッティングです。
パワーフィネスは時期を選ばず一年を通して有効な釣法ですし、多少無理なファイトやアプローチの融通が利き、限られた場所で勝負をするおかっぱりでは相性が抜群。
スピニングでカバーを撃つ、というこの釣法も使いこなす難しさがありますが、使いこなせると非常に心強い釣法であるのは間違いありません。
使う人が少ない(込み入った場所に投げ込めている人が少ない)という事は、プレッシャーの掛かっていないバスを狙えるという事。無視するにはもったいないリグですよ!
OSP JIG05 TUGGER
細身のロングワーム(ノーシンカー)
たびたびトーナメントシーンで脚光を浴びるロングワームですが、2021年シーズンのトーナメントシーンで注目されたのは細身のロングワーム。
極限にプレッシャーが掛かった舞台やフィールドで、頭の抜けた結果を出したロングワームには、2022年も期待せざるを得ません!
波動が弱くサーチベイトとしては向かなそうなロングワーム。
活躍した背景とも合わせて、やはりサイトフィッシングやここぞという場面で使っていくのがベストと考えられます。
2021年シーズンの霞水系ではO.S.P社から発売されたMMZを中心に、細身のワームをノーシンカーで攻略する釣法が流行したのが記憶に新しいと思います。
ヘビーキャロライナリグ
ヘビーキャロライナリグ(通称:ヘビキャロ)の最大の特徴、ノーシンカー状態のワームを遠くに飛ばせて素早く深いレンジに沈められるという点。
霞水系のボーターには広く受け入れられているリグですが、陸っぱりアングラーには敬遠されがち。
陸っぱりはボートと比べ、地形を把握し辛く、基本的にアップヒルでのアプローチになります。
必然的に根掛りも多くなり、霞水系の陸っぱりでは使いどころが限られてしまうのです。
では、なぜ注目なのかというと、伊藤巧さんプロデュースのヘビキャロシンカー RYUGIビーツTGの登場に理由があります。
RYUGI(リューギ)BEETS TG
ビーツTGは、霞水系で使う場合の最大の難点である根掛りの回避率が向上しています。
昨年は人気の為に、品薄状態が続いたアイテムですが、今年は手に入れられるアングラーが増え、霞水系バサーのヘビキャロの使用頻度も増えるのでは? と予想しています。
霞水系おかっぱりでのオススメのセッティング
ロッド:6.8ft以上で硬さがMH前後
シンカー:1/2~3/8oz
ライン:フロロカーボン12~14lb
リーダーライン:フロロカーボン8~10lb
リーダーの長さ:75cm~100cm
ワーム:3inのホッグ系
霞水系でヘビーキャロライナリグを使う場合、遠くに飛ばすという使い方ではなく、水深と変化があるエリアを丁寧に素早く探るといった使い方が生きると思います。
情報収集は積極的に!
釣果を増やすには、釣りの引き出しを沢山持ち、釣りの幅が増やすことも大切な要素。
とある“流行”がホームフィールド以外で起こっていたとしても、自分の釣りに生かせる部分は必ずあります。