世界一有名なスピニングリール
シマノが誇るスピニングリールのフラッグシップ、ステラ。「いつかはステラ」と、憧れる釣人も多いのではないでしょうか。今回は元釣具屋の編集部Sが、5年間使いこんだ14ステラをインプレッションします。
愛用したのは2500HGS
編集部が5年間使用したのは2500HGS(2500番のハイギア仕様)です。エギング・シーバス・メバリング・アジング・チニング・ブラックバス・イカメタルなど淡水・海水、ショア・オフショアを問わず使いました。
14ステラを“本音で”インプレ!
まずは14ステラそのものの機能や、使用感についてのインプレッション。巻き心地、飛距離、ドラグ性能、耐久性、外見、コストパフォーマンスなどの点を、編集部が実際に使って感じたままにご紹介します。
“文句のつけようがない”巻き心地
ステラ最大の魅力はシルキーな巻き心地です。2500番はアジングやメバリングには少し大きいサイズですが、巻き心地のよさとガタの少なさによって、快適に釣りが可能でした。
回転に慣性がつくと、まるでリールが自動でリーリングするような感覚です。
ステラは飛ぶ!
飛距離とライントラブルに関しては全く不満がありません。大口径・ロングスプールの効果か、他の同番手のリールより飛距離が出る印象です。ただし、飛距離については個人差やタックルバランスも大きく関係するため、ご参考までに。
「ステラで無理なら諦めます!」といえるドラグ性能
PE0.3号を用いたライトゲームセッティングで、多くのシーバスを釣りましたが、ラインブレイクが皆無であったことが印象的でした。ドラグの滑り出しがスムーズで、ラインにかかるショックをしっかりと吸収。
かといって、無駄にラインを出しすぎることはなく、必要最小量のラインを送り出してくれます。
安心の“耐久性と防水性能”
リールに負担のかかるオフショアでも使用しましたが、不具合は皆無。1年半が経った頃に出したオーバーホールでも、パーツの交換の必要はなく、ゴリ感も出ていませんでした。
非常に優れた耐久、耐水性を持つステラですが、使用後の水洗いは入念に行っています。
14ステラはカッコイイ!(主観)
外見の好みは人によって異なりますが、14ステラは非常に“カッコイイ”デザイン。歴代のステラを振り返ると、07や14モデルのような、スプールに斜め方向のブランキング施されているデザインが人気のようです。
結局、14ステラがコスパ最強なんです!
理由①ステラは壊れにくい
耐久性の項でも言及しましたが、3年間の間で故障は一切ありませんでした。現在でも07や10モデルを使っているユーザーも多く、歴代ステラが“壊れにくさ”を証明していると思います。
新品を7万円で購入したとすると、5年間使えば14,000円/年、10年間使えば7,000円/年。メンテナンス費は発生しますが、長く使えるステラはお得です。
理由②なんだかんだでステラが欲しくなる
釣りをすればするほど、「いいリールがほしい」となりませんか? 筆者もそうでしたが、入門機種→中級機種→高級機種とステップアップすると、ハイエンドにたどり着くまでに多大な出費を重ねることになるでしょう。
ほしいと思った時にステラを買ってしまえば、それ以後のリールへの出費を抑えられるはずです。ステラとて、普通のスピニングリールですから、「初心者にはもったいない」なんてことは一切ありません。
理由③なぜ“14”ステラなのか?
2500番に絞って価格を調べますと、10ステラが35,000円(中古)、14ステラが45,000円(中古)、18ステラが70,000円(新品)。
「10ステラがコスパ最高」といいたいところですが、2020年には10ステラのパーツ供給が終了してしまうため、いまから購入するにはややリスクがあります。
現行の18ステラと同じGフリーボディを採用し、2024年までパーツ供給が続く14ステラは、まさに“お買い得”といえるでしょう!
まだまだ現役。14ステラ
18ステラの登場によって、14ステラは廃版モデルとなってしまいました。しかし、14ステラの性能はまだまだ一線級! 中古ショップで状態のいい14ステラを見つけたら、手に取ってみることをおすすめします。
▼中古リール購入時の注意点を特集した記事です
とは、いったものの……
やっぱり最高なのは、現行の18ステラ。工業製品であるリールは、いつの時代も“最新が最良”なのです。
▼18ステラを特集した記事です