ハンドルの長さって気にしていますか?
皆さんは、自分が使っているリールのハンドルの長さがどれくらいか、把握していますか?
近年はリールメーカーのカタログに“ハンドル長”が記載されていることもありますよね。
リールのハンドルの長さって、じつはリールの性能に大きく関わってくる部分なんですよ!
ハンドルの長さで釣りが変わることも
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、リールのハンドルの長さをちょっと変えただけでも、釣りが大きく変わることもあります。
わずか数mmの変化でも、アングラーの手には明確な変化を感じさせるほどです。
そこで今回は、リールのハンドルの長さについて解説します!
長いハンドルの特徴
力強く巻ける
長いハンドルの最大のメリットは、とにかく力強く巻けるというところ。
テコの原理により、ハンドルが長ければ長いほど、大きな負荷が掛かった状態でもグイグイ巻けます。
いわゆる“巻き上げ力”が上がるんです。ギアをローギアにするのと同じ効果が得られます。
もしパワー不足を感じていたら、長いハンドルに変えるのはかなり有効な手段です。
繊細なリーリングは難しい
ハンドルが長くなればなるほど、繊細なリーリングは難しくなってしまいます。
アジングやメバリング用のリールに超ロングハンドルが付いているのを想像してみてください。
そんなリールだと細かいリーリングは難しいですよね。
短いハンドルの特徴
繊細に細かく巻ける
繊細に細かく巻けることは、短いハンドルのメリット。
手首だけでハンドルを回せるため、繊細に巻いたり、止めたりできます。
巻く動作が小さくなるため、細かな動作をしやすいということですね。
巻き上げパワーが弱い
短いハンドルのデメリットは、巻き上げパワーが弱いことです。
極端な例ですが、マグロ用のリールにアジング用の短いハンドルを付けたとしたら……とてもマグロとは戦えそうにありませんよね(笑)
同じルアーを巻いても、短いハンドルの方が回転が重く感じます。
巻き抵抗の変化を感じやすい
もうひとつのメリットが、巻き抵抗の変化を感じやすいという点。
巻き上げパワーが小さいので、ちょっと巻き抵抗が増えただけでも巻きが重くなります。
ボトムや流れの感知能力が上がるため、釣りがより戦略的になるはずです。
ハンドルカスタムのすゝめ
ここまではハンドルの長さついて解説してきました。
リール本体は同じでも、ハンドルの長さを変えるだけて使用感が大きく変わることを、なんとなくイメージできたのではないでしょうか。
そこで、皆さんにハンドルカスタムを提案させていただきます!
釣りがより快適になる
先ほど解説したように、ハンドルの長さを変えるだけでより釣りが快適になります。
操作性やパワー、感度をその釣りに合わせることで、魚との距離も縮まるはず。
情報が増えたり、負荷が減ったりすると、人間の集中力が持続する効果もありますよ。
拘ることでさらに楽しい
ルアーの種類やカラーに拘るのと同じように、ハンドルにも拘るとさらに釣りが楽しくなると思いませんか?
今まで気付けなかった変化をリールから感じられたときや、大物とファイトした時など。
きっと心の中で「気持ちぃ〜!」と叫んでしまうはず!
自分だけのカスタムで差別化
リールメーカーのオプションパーツ以外にも、社外品のカスタムハンドルも多数存在します。
純正には無いカーボン製やチタン製のもの、カラフルなものなども売られており、外観を差別化できるのもハンドルカスタムの魅力です。
ハンドルカスタムの例
それでは、ぼくが実際に行なっているハンドルカスタムをご紹介します。
このカスタムにたどり着くまでに長い年月を要しましたが、今はかなり満足の仕上がりです。
ぜひカスタムの参考にしてください。
4000番にショートハンドル
ぼくがヒラメ釣りでメインに使用しているリールが、セルテートLT4000-C。
純正では60mmのハンドルが付いていますが、ヒラメにはちょっと長すぎると感じていたのでショート化。
現在は52mmのハンドルを装着しています。
流れを感じやすくなった
純正では巻き上げパワーが強すぎ、わかりにくかった流れの変化。
ハンドルを52mmにすることで、かなり変化がわかりやすくなりました。
水中の変化がよくわかるため、集中力の持続にも大きく貢献しています。
巻き抵抗の大きいルアーが大変
52mmのハンドルに交換したことで、バイブレーション等の巻き抵抗が大きいルアーを巻くのが大変になってしまいました。
バイブレーションの出番は少ないのですが、時々使うとすぐに疲れてしまうんです(笑)
そのため、巻き抵抗の大きなルアーを多用する場合は、純正の60mmハンドルに戻しています。
リールスタンドで傷から守る
ちなみに、ハンドルの反対側にはリールスタンドを装着しています。
魚とタックルの写真を撮る際には、どうしてもリールを地面に置かなくてはなりません。
そんな時にリールに傷が付いたり、砂が入ったりするのを防ぐにはリールスタンドが欠かせません。
ハンドルカスタムの注意点
極端なロング化はギアを痛める
極端なロングハンドル化は、リールのギアを破損させる恐れがあります。
力を加えやすいということは、ギアへの負担も増大するためです。
ロング化をする場合は、純正+10mm以内を目安にするのがおすすめ。
ショートすぎると釣りがままならないことも
ショート化はリールの故障に繋がりませんが、その分だけ人間に負荷が掛かります。
巻き抵抗の大きなルアーや、回収作業が大変になるので注意しましょう。
ロング化もショート化も、極端なカスタムは逆効果になることを覚えておいてください。
メーカー送りの際は純正に戻そう
もし社外品のハンドルを装着した場合、修理やオーバーホールでメーカーにリールを送る際に注意が必要です。
社外品が付いた状態でメーカーに送ると、修理やメンテナンスを拒否される場合があります。
そのため、社外パーツをすべて外し、純正状態に戻してからメーカーに送りましょう。
自分なりのカスタムを楽しもう!
リールのカスタムは実釣性能を上げてくれるだけでなく、釣り人の気分まで盛り上げてくれます。
カスタムの世界は奥が深く、それぞれに合ったカスタムがきっとあるはず。
自分なりにリールをカスタムし、釣りをもっと楽しんでみてはいかがでしょうか?