このメタルジグ、侮れない。
昨今、100円で購入できるダイソールアーをはじめ、いわゆる「コスパ最高!」と謳われるアイテムが注目を集めていますね。激安釣具の開発と発展は、個人的には目が離せないトピックスです。
そんなわけで、今回紹介したいルアーは写真のメタルジグ。AmazonなどのECサイトで手に入れることのできる、非常に安価なメタルジグで、これがなかなか侮れないのです。
安価メタルジグのクオリティは?
安いのは良いけど大事なのはクオリティ(品質)です。やはり値段なりなのかをチェックしていきましょう。
簡素なルアーケースに入っており、微妙に間違った日本語が書かれたメッセージカードが入っていることから、製造メーカーはおそらく中国でしょうか。
一つ一つ小分けされていて、割と丁寧な梱包がされています。5個入りセットで、カラーはランダムではなく、あらかじめ決まっている様子。
想像するからに製造メーカーは中国ですが、仕入れているのは日本の業者。商品にムラがないかを、一つ一つチェックして出荷しているようにも感じます。(あくまで想像)
悪くない品質
今回注文したメタルジグを袋から取り出してみました。見た目はまずまずの仕上がりで、完成度もやはりそこそこ高い。
安すぎるルアーは、使い物にならない個体が混じっていることも少なからずあります。
ですが、このメタルジグシリーズ、じつは過去4回ほど購入して使っていますが、使い物にならなかったことはありません。
因みにいつも使っているのは10g。5個入りセットで約1,100円なので一個220円といった所です。
謎のフェザー付き
クオリティの高さはまずまずなのですが、フックの仕様にツッコミどころが。何故かフェザーが付いています(笑)
本来、バス釣りのトップウォーターで使われることの多いフェザーフック。浮かせて放っておいてもアピールしてくれることが、フェザーの役割ですね。
そんなフェザーを“バッチリ沈む”メタルジグにあしらうという、大胆な発想。
なのでフェザーはこの通りカット。ティンセルも付いているのですが、こちらは残します。
正直、付いている方が魚にとって良いのかは分かりません。好みに合わせてカスタムできるのも、このメタルジグの魅力としておきましょう。
購入する度にフックが違う
4回ほどリピートしていますが、購入する度にフックが違うこともあります。気まぐれですね(笑)
青いフックだったり、フックサイズが上がっていたりと。この辺りの精度は高いとは言えませんが、使われているフック自体は決して粗悪ではありません。
合わせるタックル
10gのメタルジグを使うと、小物から大物まで掛かる可能性があります。とはいえ、圧倒的に小物が釣れることのほうが多いので、魚を掛けたときに楽しめるライトなタックルを使っています。
僕の場合は鱒レンジャーに、2500番台のリール。ラインは太めのPE0.8号、リーダーは14lbをセッティングしています。
もちろん、シーバスタックルでもアジングタックルでも楽しめます。サーフ等で飛距離を稼ぎたいときは、写真のようなロッドを使うことが多いですね。
値段の割には非常に釣れます
10gもあれば飛距離も申し分なし。小規模な堤防の水深や、潮の流れとマッチしやすい。
サイズ的にも一番食べ頃なイワシサイズであり、水平フォールやタダ巻き時のキラメキはベイトそのもの。
そこに居るフィッシュイーターは、「食わずにはいられない!」と、そんな具合にガツンと食ってきます。
よく釣れる魚は時期にもよりますがカマス、サバ、アジ、シオ、ワカシといった所でしょうか。ボトムを狙えばカサゴなどの根魚も釣れます。
タイミングがハマれば、ルアー1つで入れ食いが味わえるのも、メタルジグの良いところ。
また、ロッドを持っていかれそうなほどの強いアタリが出るのも、ショアジギングの醍醐味ですね。
同じく激安釣具の代表、プロックスやワタチャンプのリールレビューをしたときにも使ってみました。ぜひ、下記記事でその釣れっぷりをご覧になってください。
塗装はなかなか頑丈
そして侮れないのが塗装などの表面処理。シッカリとした塗装が施されています。
粗悪なルアーだと、一部に傷がつくだけでペリペリと剥がれてしまうもの。ルアーのカラーリングは、無機質な金属に“魚っぽさ”をプラスしてくれる大事な要素ですから。
ジグサビキとしてもオススメ!
また、初夏から秋にかけ、このメタルジグを使って楽しめるのがジグサビキ。安価なので、ジグサビキ用としても非常に最適なのです。
「メーカーのメタルジグを使って、ジグサビキはなんだか気が引ける」そんな方も多いと思います。安価なメタルジグなら、ガンガン攻められるというのも利点ですね。
タイミング次第で、アジやサバが連発する。それがジグサビキ。エサを使わず、エサ釣りのような釣りを楽しめるのもいいですよね。
一個約220円で購入でき、完成度が高くしっかりしている。飛距離も申し分なく、それに加えて魚も釣れる。そして、安いからロストするのも怖くない。
市場に出回っているメタルジグでは現状最強かもしれません。
ワンパック手にしてみては?
安価なルアーには、明らかにメーカーのパクリであったり、粗悪なモノが存在するのも否めない事実。なかなか手を出すことができない方も、多くいらっしゃるでしょう。
今回紹介したメタルジグは、品質も問題なく、何より良い釣果を叩き出してくれています。おすすめできるルアーです。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海に川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。