フナムシって釣りエサとしてどうなの?
漁港に行けば、ほぼ確実に出会うことができるフナムシ
カサカサとすばしっこく動く様は、まるでゴ◯ブリのよう。
恐らく多くの釣り人が、『気持ち悪い』といった印象を抱いていると思います。僕ももちろんその一人です。
ある時は置いていたタックルバックの中に大量に入り込んだり、またある時は、足を這い上がってきたり。“ゾワッ”とする数々の経験をしてきました。
しかし、ふと思ったんです。「フナムシって釣りエサとしてどうなの?」と。
フナムシを捕まえてみよう
目的が目的だけに、いつもの漁港も不気味に見える
先ずはフナムシを捕まえなければいけませんので、大量にフナムシの居る近くの漁港に行ってみることにしました。
みなさんもご存知のとおり、フナムシは漁港ならどこにでも居ます。フナムシが必要になったら漁港を目指しましょう。
ビックリするほど簡単に捕れた!
長い釣り人生、フナムシを捕るのは初めての体験
フナムシは昼間よりも夜の方が動きが鈍いと記憶していました。また、夜釣りで魚を狙ってみたかったので、暗くなってから捕獲にチャレンジしてみることに。
ヘッドライトを付けて探索していると、“ヤツ”を簡単に発見。
あれ? めっちゃ簡単に捕れるじゃん!笑
夜はあまり動かない習性なのか? 確かなことは分かりませんが、夜のフナムシの捕獲は超簡単。そして、足の多さゆえ、やっぱり気持ち悪いことが分かりました(笑)
エビ網を使うと楽
とはいっても、なかなか手を出すのが難しい場所に居ることもしばしば。
とくに日中は岩の隙間に隠れていたりするので、素手で捕るのはかなり難しい。なのでエビ網なんかを持っておくと便利です。
そうすればフナムシを素手で触る必要もなくなるので、日中や触るのが苦手な方はエビ網の使用をオススメします。
フナムシの使い方(仕掛け)
ものの5分で大漁です。しかし、なんだか複雑な心境
さて、この大量に捕ってきたフナムシをどうするかって話です。フナムシのエサとしての使い方は、カニやイソメを使う感覚と同じで良いと思います。
ジグヘッド
ルアー釣りに慣れているので、ジグヘッドに付けてみることに。この使い方が一番手っ取り早いように思います。
狙う魚によってはフカセ釣りのように付けても良いと思いますし、 胴付き仕掛け用として使ってみても良いかもしれません。
釣り場や自分の釣りのスタイルに合わせ、柔軟に使うと良いでしょう。
頭から刺すとすぐに死んでしまうと気がするので、しっぽから腹にかけて刺します。
この時、謎のフナムシ汁が出てきます。あらかじめ覚悟が必要です。ただ、匂いは一切ありませんのでご安心を。
フナムシを使って実釣!
ジグヘッドでの釣りであることと、釣り場の雰囲気を考慮し、岸際への落とし込みをしてみることに。
数投でチヌが釣れた
岸際にスッと落とし込んで数投目。なんとめちゃめちゃ良いサイズのチヌが釣れた!
嘘だろ? というぐらい簡単に釣れる。フナムシ、やりますね。
水深や潮の流れを考慮しながらフワッと落としてやると、迷わず食ってきました。
この後もなんと連続でチヌが釣れて、エサとしてのフナムシのポテンシャルを感じずにはいられませんでした。
体感としては「カニも良いけどフナムシも相当優秀じゃん!」というぐらい。釣れますね〜。
カサゴもメバルも釣れる
落とし込みに反応が無くなったので、今度はボトム狙いにシフト。すると、すぐにカサゴから反応が。
ジグヘッドで潮に乗せてサ〜っと流してやる。すると、なんとメバルも釣れました。分かっちゃいたけどフナムシ、エサとして優秀過ぎます。
ただメバルを狙うならルアーの方が圧倒的に手返しが良いため、わざわざフナムシを使うメリットはなさそうです。
フナムシ、ヤバいです
「物は試し」そんな軽い気持ちでフナムシを試してみました。いやー、スゴイ釣れっぷりだこと
エサとしてそこそこ使えそう、それぐらいの感覚でしたが、ここまで優秀なエサとはびっくりです。
今まで“漁港にいるゴ◯ブリ”くらいにしか見ていなかった(←申し訳ない)のですが、チヌを釣ってからというもの、見る目が180°変わってしまいました。
少し難のあるエサですが、現地調達できるし、これほど頼りになる釣りエサはないでしょう。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海に川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。
フナムシ釣りの実釣動画はこちら
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