シマノ ’19 スコーピオンMGLを長期レビュー

こんにちは、ikahimeです。
今回は、シマノ ’19 スコーピオンMGL150/151(以下、スコーピオンMGL)について、購入して1年以上経過しましたので長期レビューをしていきます。
既に‘21モデルとして、スコーピオンDCがリリースされたタイミング。今やスコーピオンシリーズの注目株と言えばそちらなのですが……。
あえてこのタイミングでベーシックな“非DCモデル”であるスコーピオンMGLについて、その存在意義を確かめたいと思います。
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あれ?どんなリールだっけ?ということで特徴をさらっと。他、スコーピオンレッドの塗装も特徴的ですね。
スコーピオンMGLの主な特徴
- ・150番サイズ(16lb-100m)の大きめスプール
- ・アルミボディ
- ・マイクロモジュールギア
スコーピオンMGLのスペック
品名(番手) | 巻取り長さ(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 ナイロン(lb-m) | メーカー希望本体価格(円) |
151 LEFT | 66 | 6.2 | 210 | 5.5 | 12-130、14-110、16-100 | 27,000 |
151HG LEFT | 79 | 7.4 | 210 | 5.5 | 12-130、14-110、16-100 | 27,000 |
151XG LEFT | 91 | 8.5 | 215 | 5.5 | 12-130、14-110、16-100 | 27,000 |
スコーピオンMGLのメリット
安価なパワー系リール

結論から言って、スコーピオンMGLは安価なパワー系リールとしての存在価値があります。
- ・剛性感のあるアルミボディ
- ・耐久性の高い真鍮製メインギア
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現行ラインナップを見ても、スコーピオンMGLのような『安価なパワー系リール』は他に選択肢が他にないのです。

☝︎ラージタイプのハンドルノブ(バンタムMGL純正と比較)
また、ハンドルノブがラージタイプなので純正状態でも力強いリーリングを可能とします。
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ビッグベイトやマグナムクランク、さらにアラバマリグなどをキャストしてもパワー負けすることがありませんでした。
必要にして十分な剛性感

☝︎左)’18バンタムMGL 右)’19スコーピオンMGL
ボディ剛性はバンタムMGL(コアソリッドボディを採用)には劣りますが、必要にして十分な水準。
私はおもにバンタムMGLをメンテナンスしているときなどのサブ機として使っています。
正直にいうと150番サイズのスプールを搭載したパワー系リールとしては、バンタムMGLの方が仕上がりが良いです。ただこれは値段が高いので当たり前の話ですね。
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しかし、実売価格を考慮すればスコーピオンMGLはコスパがとても良いという印象です
マイクロモジュールギア普及機としての役割

安価なマイクロモジュールギア搭載機としても見逃せません。非搭載機と比べれば、やはり巻き心地の良さは一段上質に仕上がっています。
ただし、同じ真鍮製マイクロモジュールギアを搭載したバンタムMGLに比べると、不思議と巻き心地はやや劣る印象。巻き心地はギアだけじゃなくトータルバランスによって左右されるということですね。
また、パワー系リールに必須装備である「真鍮製メインギア」となっています。ジュラルミン製ギアと比較した、真鍮製ギアの特徴としては以下。
- ・耐久性が高い
- ・巻き心地がしっとりする
- ・重い
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真鍮ギアは重さこそありますが、タフネスなギアです。
大量のラインを飲み込むスプール

ラインキャパシティは多めの150番(16lb-100m)サイズ。「太糸をがっつり巻いてね」ということですね。このことからもパワーゲーム向きのリールであることがよくわかります。
ただし、代償として、ラインを含めたスプール自重は重たくなってしまいます。

ラインキャパシティが大きいだけでなく、スプール幅がとても広い(25mm)のも特徴の一つ。

☝︎スプール幅をバンタムMGLスプール(22mm)と比較
スプール幅が広がると、レベルワインドとの抵抗感が増すためか、キャストフィールは悪くなる傾向にあります。
そのため、他のシマノリールに比較して優れている方ではありませんし、10gを切るような軽量なルアーははっきりと苦手です。
軽量ルアーは『スコーピオン70』
とはいえ、軽量なルアーに関しては同門の’16スコーピオン70シリーズが32mmの小径スプールで対応してくれます。対するスコーピオンMGLは、より大型でたくさんのラインを巻ける仕様。機種による“棲み分け”は間違っていないので、これについて文句を言うのは筋違いというやつでしょう。
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ただし、スプール幅はもう少し狭めでも良いと思います。
村田基ファンにとっての重要性

村田基氏やスコーピオンブランドのファンにとってはなくてはならない機種の一つだと感じています。
何よりも大切なのはボディカラーのワインレッドですよね。スコーピオンシリーズには他にも、『スコーピオン70』シリーズがラインナップされていますが、ボディカラーがガンメタです。
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スコーピオンといえばやはりワインレッド、というイメージの方も多いはず。スコーピオンシリーズはもちろん、ワールドシャウラとも相性も良いカラーリングです。
スコーピオンMGLの弱点
大柄なボディはユーザーを選びがち

☝︎左)’18バンタムMGL 右)’19スコーピオンMGL
弱点としては、やや大柄なボディは手の小さいユーザーにとって少し持て余す可能性があることです。
パーミングしてみて違和感があるようなら、コンパクトにまとまっているバンタムMGLが適しているでしょう。
ikahime
一方で、大きく重たいルアーを扱う際はマッチングが良い大きさです。
スコーピオンMGLでパワーゲームを楽しもう!

以上、シマノ スコーピオンMGLの長期レビューについてでした。
バンタムMGLや同門の’16スコーピオン70等と仕様を比較していくと、その狙い所が明確になったかと思います。
やや狙い所が見えにくいモデルのようにも思えて、じつはしっかりとラインナップの隙間を埋めてくれているモデルです。
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必要以上に幅広いスプールなどアキレス腱もあるものの、スコーピオンレッドが好きで、パワーゲーム主体のユーザーには最高のマッチングを見せてくれるリールに仕上がっています。
シマノ 19 スコーピオン MGL 150HG
ギア比:7.4
最大ドラグ力(kg):5.5
自重(g):210
スプール寸法(径mm/幅mm):34/25
ナイロン糸巻量(lb−m):12−130、14−110、16−100
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):79
ハンドル長(mm):42
ベアリング数 BB/ローラー:7/1
最大ドラグ力(kg):5.5
自重(g):210
スプール寸法(径mm/幅mm):34/25
ナイロン糸巻量(lb−m):12−130、14−110、16−100
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):79
ハンドル長(mm):42
ベアリング数 BB/ローラー:7/1
ライタープロフィール

「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
復刻されたT.Dハイパークランクを投げてみました?
モグリなのでオリジナルは使ったことが無いですが…
ギュンと潜って、タフなチタンリップも良い感じ‼️
[復刻]DAIWA T.D.ハイパークランク1066Ti インプレ。そそるチタンリップ。 https://t.co/XtDlno2rLx @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) April 16, 2020
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