テナガエビとは

テナガエビ(手長蝦)とは、テナガエビ科テナガエビ属に分類されるエビの総称。縄張り意識が強く、他の個体が近づくと戦うこともあります。
特徴

メスや若いテナガエビの腕は、細く短いため、全てのテナガエビが、長い腕を持っているわけではありません。
生態
テナガエビは、基本的に夜行性。日中でも姿を見ることはできますが、石の下や護岸の隙間など、薄暗い環境を好んで活動します。
繁殖期は、初夏から秋口。この時期に浅場へと上がってくるため、釣りのシーズンともなります。
生息域
テナガエビは、熱帯から温帯地域に広く分布し、熱帯地域ほど多くの種類が見られます。淡水域では、標高が高く綺麗な水の湖沼には生息せず、下流に近い河川や湖沼、汽水域に生息します。
テナガエビの種類
テナガエビは、テナガエビ属のエビの総称でありますが、一体どのぐらいの種類がいるのか、気になるのではないでしょうか。日本に生息する種を含めご紹介します。テナガエビ
日本では本州、四国、九州に生息し、体長はおおよそ10センチ程度。淡水域でも成長する河川残留型の個体もいますヒラテテナガエビ
千葉県以南の綺麗な川を好み、力強く川をさかのぼり、流れの早い上流部にも生息します。別名、ヤマトテナガエビとも呼ばれています。ミナミテナガエビ
千葉県以南、ヒラテテナガエビよりも下流域に生息し、九州や沖縄のテナガエビは、ミナミテナガエビを指すことが多くあります。オオテナガエビ
日本国内では、環境破壊により生息数が減少し、レッドブックにも記載されているテナガエビ。左右非対称の大きなハサミが特徴の種。その他
その他にもテナガエビの種は多く、日本には15種ものテナガエビ属のエビが生息しています。絶滅危惧種に指定されている個体もいます。テナガエビの釣り
テナガエビの釣りは、初心者や子どもでも手軽に楽しむことができ、夏の風物詩としても有名なターゲットです。日中は、物陰に身を潜めているので、消波ブロックの影や水草の茂みに餌を送り込みましょう!テナガエビ釣りの仕掛け

▼テナガエビ釣りを詳しく紹介している記事です。
テナガエビ釣りのエサ
テナガエビ釣りのエサは、アカムシやミミズ、ゴカイなど魚を釣る虫エサを使います。活きエサが苦手な方は、ゴカイに似せたワームや魚肉ソーセージなどでも釣る事ができます。▼テナガエビ釣りでも使えるエサの代用品を紹介している記事です。
テナガエビの飼育
テナガエビは、見た目も良いことから、観賞用に飼育される方もいらっしゃいます。個体により差はありますが、最大で20センチ程度に成長することもあり、甲殻類ファンを魅了するエビでもあります。
水槽の大きさ
水槽の大きさは、60センチ程度であれば2匹の飼育が可能です。水質悪化に強いとされていますが、良い環境を保つために、エアレーションとろ過装置を準備しましょう。また身を潜められるように、隠れ家の設置や砂、砂利を敷き詰めてあげると良いでしょう。水温
テナガエビは、水温にややシビア。20度前後を保つように管理することが大切です。ヒーターなどを用いる場合は、夏季の水温上昇に要注意です。飼育エサ

一般的なエビ用のタブレットエサを与える場合は、植物性の人工飼料ですと、食べ残しが発生するケースもあるので、注意が必要です。
繁殖
テナガエビの繁殖は、飼育では困難とされています。理由としては、幼体は海水域で大きく成長をし、川底を歩いて淡水域に定着する習性があるためです。テナガエビのレシピ

唐揚げ
居酒屋さんのメニューにもある『川エビの唐揚げ』。味わったことがある方も多いのではないでしょうか。殻が付いたままのテナガエビは、サクサクとした触感が強く、大きく成長した個体は食べごたえを十分に味わえます。テナガエビは釣って飼って食べて良し!

紹介されたアイテム

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