有名メーカーでは最安値!ダイワの渓流ルアー「ドクターミノーシリーズ」
ダイワの渓流ルアーは激安っ!
近年、ダイワ製のルアーは「安いなー」って感じることが多いと思います。
中でも渓流用ルアーの安さは顕著で、有名メーカーの中では最安値といっても過言ではないでしょう。
だって、今回ご紹介するドクターミノージョイント5Sは店頭価格792円ですよ。ジョイントルアーでこの価格はヤバいですよね!
消費者にとって安さは優しさ
僕たち消費者にとって喜ばしいことは、ルアーの種類が増えることと値段が下がることでしょう。
何も安いだけが良いことではありませんが、安いことが『悪』になることはありません。
でもですよ……。いくら最安値だからといって、全く使い物にならないようなルアーを出されちゃ消費者は困っちゃいますよね。
はじめて渓流釣りをした人が、トラウマで渓流釣り辞めちゃうなんてことにもなりかねない。
実際のところ、ドクターミノージョイントはどうなんでしょうか。
安すぎて警戒するレベルでもある
中国製の安すぎる食品に不安を感じるように、ぶっちゃけダイワのルアーは警戒していました。(山根私心)
僕のように安すぎるが故に、ダイワのルアーを購入するのをためらっている方も多いかと思います。何故か1,000円くらい出すと安心感があるんですよね(笑)。
ということで、ホントに激安ルアーで渓魚が釣れるのか、今回はダイワのジョイントミノーをインプレしてみたいと思います。
ダイワ・ドクターミノージョイント5Sを机上インプレ
初心者でも扱いやすいジョイントタイプのドクターミノー
今回購入したのは、ダイワのドクターミノーシリーズの中でもジョイントタイプの物です。
ジョイントタイプのミノーは、リールを巻くだけでも不規則な動きを演出してくれます。ジャーキングやトゥイッチングといったロッドを動かす動作をしなくても渓魚を釣ることができるので、ルアーフィッシング初心者の方にオススメなルアーなんです。
ドクターミノージョイントはF(フローティング)とS(シンキング)がリリースされていますが、渓流で使用するということで今回はシンキングを紹介させていただきます。
ドクターミノージョイント5Sのスペック
ダイワ Dr.ミノー ジョイント 5S
ドクターミノージョイントのサイズは、渓流ルアーのド定番である50mmのみの展開。
シンキングタイプのウエイトは3gとかなり軽めです。正直、ホンマに沈むんかいなと心配になります。
カラーラインナップについては、定番のシルバーやゴールド系から繁殖期のヒメマスや管理釣り場で効果的な派手な色まで豊富です。
渓流でヤマメやアマゴ、イワナを狙う場合はフラッシングが期待できる銀や金系の色が良いでしょう。
大きくて分厚いリップが水をしっかり受けそう
渓流用ミノーではワイドリップが主流となっていますが、ドクターミノージョイントにも大きなリップが採用されています。
これだけリップが大きければ、上流に向かってキャストしてもしっかり水を受けることでしょう。
岩場が多い渓流では、ルアーをぶつけて壊してしまいがちですが、ドクターミノージョイントのリップは比較的分厚く、リップの耐久性は心配なさそうです。
ジョイント部分の強度も心配なし
ジョイントは一か所で、可動範囲は広くもなく狭くもなくといった印象です。
連結部分の強度も渓魚相手には充分でしょう。
安い割にこの辺りの作りはしっかりしています。それもそのはず、実はこのルアーは……。
ドクターミノージョイントは、made in ジャパァーン
そう! 日本製なんですね。この価格で日本製って。すごくないですか。
ルアーに限らず、こういった日本製のプラスチック製品がこの値段で作れるなんて。
コロナショックでサプライチェーンのリスクが浮き彫りとなったこのご時世。もはや釣りの領域を超えてめちゃくちゃ期待できるじゃないですか!
ダイワ・ドクターミノージョイント5Sを渓流で使ってみた
渓流初心者向けの里川にやってきた
今回はあえて釣り人の多い里川に来てみました。
川沿いに道路があって入渓も楽々、勾配も緩やかで、渓流初めての女性や子供でも楽しめる場所です。
ちょっと警戒心が高まっているかもしれませんが、こういった場所でも結果を出してくれれば信頼できるルアーと言えるでしょう。
ドクターミノージョイント5Sの泳ぎ方”ただ巻き”
ジョイントミノーの基本的な動かし方であるただ巻き(リールを巻くだけ)では、期待通りワイドリップがしっかり水を受けてクネクネと大きな動きを演出しています。
若干頭下がりな綺麗な遊泳姿勢ですね。
ジョイントルアーならではの不規則なフラッシングもバッチリ出ていて動きとしてはOKでしょう!
意外だったのが、ダウン(下流)に投げてもゆっくり引けば飛び出すことなく泳いでくれること。
これは使いどころが多そうなルアーです。
アップクロスキャストのただ巻きで早速ヤマメがヒット!
上流方向の対岸に向かってキャストし、流れより少し早い速度でリールを巻くと綺麗なヤマメが掛かりました。
ジョイントミノーは、竿で動かさなくてもランダムにフラッシングするため、リールを巻くだけで魚を食いつかせる力があるなと改めて実感した1匹でした。
「ルアーの動かし方が簡単」というのはとても魅力的なことですよね。ドクターミノージョイント5S凄いじゃん!
トゥイッチでドクターミノージョイント5Sを動かしてみる
1時間程で2匹のヤマメと1匹のイワナをリールを巻くだけで釣ったところで充分800円分の価値を感じましたが、それ以上の可能性を探るために今度はロッドを使ってルアーを動かしてみました。
どうしてもルアー釣りにハマってくると、ルアーを自分で動かして魚を釣りたくなってくるもんですよね。(笑)
トゥイッチした時のドクターミノージョイント5Sの動きはめちゃダイナミック。
左右に飛ぶしグネグネするし。魚というより暴れるドバミミズのようです。ちょっと癖が強いかなといった印象ですが、渓魚達の反応はいかがでしょうか。
ドクターミノージョイント5Sのトゥイッチで良型のイワナGET!
徐々に源流っぽさが出てきて、チェイスは見えるものの釣れない時間が少し続きましたが、ブリブリ動いてくれるドクターミノージョイントは動かしているだけでも楽しいですね!
流れが緩やかな溜まりでようやくトゥイッチでもイワナが掛かりました。尺近い良型に思わず笑みが零れます。
1時間弱遡行して、この1匹だけでしたが、チェイスの量はトゥイッチしていた時の方が多い印象を受けました。
釣り人の出入りの多い里川でこれだけの釣果が得られれば充分でしょう!
ドクターミノージョイント5Sの気になる点
ドクターミノー5Sの欠点を探してみましょう
どんなルアーにだって欠点はあります。
長所と短所をしっかり理解して、状況に合わせてルアーを使い分けることも魚釣りとしての楽しみのひとつですよね。
沈下速度が遅い
当初から懸念していた通り、やはり50mmというルアーの大きさに対して3gという重さは軽いです。
確かにシンキングなんですが、どちらかと言えばスローシンキングに近いと思った方が良いでしょう。
近年流行りのヘビーシンキングやファストシンキングをイメージして購入するとがっかりしますので注意です。
とはいえ、初心者の方にはこのくらいゆっくりとした沈下速度の方が扱いやすく、トゥイッチの際のダイナミックな動きはサスペンドに近いウエイトバランスならではなので充分使い道のあるルアーです。
流速の早い渓流やポイントが狭い源流では使いづらい
ジョイントミノーの多くは早巻きを苦手としますが、ドクターミノージョイント5Sも同様で早巻きではなく中程度の速度でヤマメが掛かりました。
早巻きを必要とするような流れの強い渓流での出番は少ないという印象。
また、沈下速度が遅いため狭いポイントの多い源流でも使い辛かったです。
この写真のような、比較的緩やかに流れる里川で威力を発揮するルアーだなと感じました。
安っぽく見えて、本当に安いルアーですが、実力は一流でした
安すぎて、ある種の疑念を抱いていたダイワの渓流用ルアーですが、今回使用したドクターミノージョイント5Sの完成度は想像以上に高く驚きました。
皆さんも、800円前後で購入できるドクターミノージョイント5Sの凄さや使っていて楽しいダイナミックなグネグネアクションを体感してみてはいかがでしょうか。
筆者紹介
山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。
餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活躍する。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017