がまかつの磯竿
磯釣り師から不動の人気を誇るがまかつの磯竿。実釣性能重視でシリーズによって異なる曲がりの調子は、中級者からトップトーナメンターの愛用者が多いです。
今回は2020年版のがまかつおすすめ磯竿を、元釣具屋のTSURI HACKライターがピックアップしました!
最新版がまかつのおすすめ磯竿
がまかつの磯竿は、グレ用、チヌ用、遠投用と、各魚種に合わせた細かなラインナップが魅力。
以下に各カテゴリーに分けて、おすすめモデルをご紹介していきます。
磯竿(グレ)
▼アルデナ 1.25-53
アルデナはオールマイティーな磯竿。ブランクス素材にはTORAYCA(R)T1100Gを採用し、がまかつ伝統の調子である「曲がって粘る」調子を継承しつつ、軽量化が図られています。
3号までの硬さには軽量なIMカーボンフレームSiCガイド・CIMガイドが搭載されていて、トラブルの少ない快適な操作性を実現。
1.25-53は汎用性が高く、口太狙いのどこの磯でも活躍する1本ですよ。
がまかつ アルデナ 1.25-53
自重:195g
継数:5本
仕舞寸法:116.0cm
錘負荷:1-4号
適合ハリス:1-3号
▼アルデナをさらに詳しくみる
▼ファルシオン 1.25-50
張りと粘りの双方を意識した、やや胴調子のファルシオン。操作時は張りがあり、魚がかかってからは粘るブランクスは、TORAYCA(R)T1100Gを素材に採用することで実現されています。
さらにグリップなどを除いたブランクス自体は、なんとがまかつ磯竿史上最軽量で、その軽快な操作性を向上させています。
1.25-50は型よりも数が釣れる状況で、口太を手返し良く釣っていけるモデルです。
がまかつ ファルシオン 1.25-50
自重:192g
継数:5本
仕舞寸法:110.5cm
錘負荷:1-4号
適合ハリス:1-3号
▼ファルシオンをさらに詳しくみる
▼デニオス 1.5-50
デニオスは細身肉厚設計で、柔軟で粘り強さのあるモデル。魚を掛けた時の曲がりはワンピースロッドのようで、竿を曲げてタメておけば自然と魚が浮いてきます。
不意に予想外の大物が掛かった時も、竿の強さを信頼してしっかり竿を曲げてやり取りしてみてください。
1.5-50は、口太と尾長が入り混じって、どちらがヒットするか分からない状況におすすめです。
がまかつ デニオス 1.5-50
自重:227g
継数:5本
仕舞寸法:110.0cm
錘負荷:1.5-4号
適合ハリス:1.25-4号
▼デニオスをさらに詳しくみる
▼マスターモデル2 口太 M53
マスターモデル2 口太は、がまかつの磯竿で最も胴まで曲がる「極胴調子」が特徴的。
しかし胴まで曲がるのは魚を掛けた時だけで、TORAYCA(R)T1100Gとパワークロスシステムを採用したブランクスは、仕掛けを振り込んだりアタリを待っている最中は操作にダルさを感じません。
M53は号数で言うと1号クラスの硬さ。細仕掛けで繊細に食わせていきたい人におすすめのモデルです。
がまかつ マスターモデル2 口太 M53
自重:235g
継数:5本
仕舞寸法:117.0cm
錘負荷:1-3号
適合ハリス:1-2.75号
▼マスターモデル2 尾長 MH50
磯師憧れの魚である尾長専用モデル。釣り人慣れしてなかなかサシエを食わせられない尾長を、状況に応じた太さのハリスを使い食わせて獲っていけます。
MH50に関しては、食わせの1.75号ハリスから、最大5号のハリスまで背負わせることが可能です。尾長狙いで釣行する際は、ぜひ相棒として選んでみてはいかがでしょうか。
がまかつ マスターモデル2 尾長 MH50
自重:265g
継数:5本
仕舞寸法:111.0cm
錘負荷:2-5号
適合ハリス:1.75-5号
▼インテッサG5 1.5-53
インテッサG5は、がまかつの磯竿ハイエンドモデル。美しい曲がりを実現するアクティブサスデザインと、ネジレを抑制するパワークロスシステムを同時採用することで、圧倒的な力強さを手に入れています。
この竿で止められず、ハリスを飛ばされたのであれば諦めるしか無いほど高性能な1本です。
1.5-53は磯釣りのスタンダードモデル。非常に高価格ですが、最高峰の性能をぜひ体感してみてください。
がまかつ インテッサG5 1.5-53
自重:238g
継数:5本
仕舞寸法:116.5cm
錘負荷:1.5-4号
適合ハリス:1.25-4号
▼インテッサをさらに詳しくみる
チヌ竿
▼アルデナ 0.6-53
20種類以上のラインナップがあるアルデナ。1号以下の繊細なモデルは、狡猾なチヌを釣るのに最適です。竿を曲げてタメを利かせれば、チヌを必要以上に暴れさせず浮かせられます。
おすすめモデルは0.6-53。あらゆる釣法、堤防・磯と場所を問わず使いやすい1本です。
がまかつ アルデナ 0.6-53
自重:165g
継数:5本
仕舞寸法:116.0cm
錘負荷:1-3号
適合ハリス:0.6-2号
▼黒冴 0.6-53
黒冴はターゲットをチヌに絞ったシリーズです。曲がりは綺麗な胴調子。穂先の軽量化を図ってあることで、胴調子にありがちなダルさを解消しています。
長さは5.3メートルで統一されていて、0・0.6・1号をそれぞれラインナップ。中間的モデルの0.6-53がオールラウンドでおすすめです。
がまかつ 黒冴 0.6-53
自重:183g
継数:5本
仕舞寸法:116.5cm
錘負荷:1-3号
適合ハリス:0.6-2号
▼マスターモデル2チヌ M53
がまかつチヌ竿最高峰のマスターモデル2チヌでは、マスターモデルならではの極胴調子を採用するとともに、他のシリーズには無い硬さもラインナップ。
00号クラスにあたるL、1.1号クラスにあたるMHのラインナップは、違いの分かるチヌ釣り師であれば仕様シチュエーションが目に浮かんでくることでしょう。
もちろん最初の1本としては、スタンダードなM53から手にすることをおすすめします。
がまかつ マスターモデル2チヌ M53
自重:215g
継数:5本
仕舞寸法:116.0cm
錘負荷:1-3号
適合ハリス:0.6-2号
遠投モデル
▼汐来防2 遠投MH45
汐来防2はライトカゴ釣りをはじめ、万能に使える遠投竿。アジやイサキ狙いのカゴ釣り、テンヤを使ったタチウオ狙い、アジを活き餌にアオリイカを狙ったりと、様々な釣りに使えます。
ラインナップ2アイテムはいずれも4.5メートルで、誰でも取り回しやすい長さです。MH45は青物まで視野に入れられる、3.5号相当のモデルです。
がまかつ 汐来防2 遠投MH45
自重:275g
継数:5本
仕舞寸法:108.0cm
錘負荷:4-12号
適合ハリス:3-8号
▼カゴスペシャル4ベイト 3.5-58
カゴスペシャル4ではスピニングモデルの他にベイトモデルもラインナップ。TORAYCA(R)T1100Gとナノアロイ(R)をブランクスに採用し、仕掛けをシャープに振り込んでポイントへと送り届ける事を可能に。
3.5-58はマダイや口太狙いに使いやすいモデルです。
がまかつ カゴスペシャル4ベイト 3.5-58
自重:398g
継数:6本
仕舞寸法:116.0cm
錘負荷:6-18号
適合ハリス:3.5-10号
▼ヒラマサ天剛2 遠投MH50
初代より軽量化しつつ、柔軟さと粘り強さを向上させたヒラマサ天剛2。柔軟さが向上したことでハリスに掛かる負荷が軽減され、根ズレによるバラシが少なく、より大型のヒラマサもキャッチできる竿へと仕上げられています。
遠投MH50は強靭なパワーで、カゴ釣りでのヒラマサ釣りを楽しめる1本です。
がまかつ ヒラマサ天剛2 遠投MH50
自重:460g
継数:5本
仕舞寸法:117.5cm
錘負荷:8-20号
適合ハリス:4-12号
たもの柄
がまかつは、たもの柄のラインナップも豊富です。取り込みの際には必須となりますので、磯竿と合わせてぜひ使ってみてください。
▼たもの柄GR3 5.0
がまかつたもの柄のスタンダードモデル。上位モデルと比べると自重は多少増していますが、十分軽いので操作性もよくおすすめです。がまかつブランドのたもの柄が欲しい人は、まずこちらをチェックしてみてください。
5.0メートルは堤防でも磯でも使いやすい長さです。
▼たもの柄スペシャルGPR2 5.3
たもの柄スペシャルGPR2では、#1に固着防止機構を採用。せっかく魚が網に入ったのに柄を縮められないなんてことを軽減します。
ラインナップは5.3メートルと6.3メートルで、先にご紹介したたもの柄GR3よりも30センチ長い設定としてあります。足場の高さが気になる釣り場においては、ちょっと長めのこちらを選んでおくのが安心でしょう。
▼マスターモデル2 たもの柄 6.3
がまかつ最高峰のたもの柄。レギュラータイプは、一般的な状況下において片手で操作出来る細身で軽量な仕上げ。Hタイプは強風下でも取り込みしやすい極太設計で、かつ20センチレギュラーモデルより長くしてあるのがポイントです。
6.3メートルモデルは、足場の高い切り立った磯を中心に活躍します。マスターモデルならではの美しい装飾にも目を凝らしてみてください。
がまかつの磯竿の選び方
ここではがまかつの磯竿の選び方をご紹介。品番表記が他社とは違うところも一部ありますので、選ぶ際はこちらの基準を参考にしてみてください。
長さ
がまかつの磯竿は、4.5~6.3メートルまでと幅広い長さがラインナップされています。この中で、フカセ・ウキ釣りにおいては5~5.3メートルが基本です。
カゴ釣り等の遠投においては、取り回し重視だと4.5~5.3メートル、遠投性重視だと5.8~6.3メートルを選んでみましょう。
硬さ
硬さは基本的に号数で表記してありますが、マスターモデルや遠投モデルの一部はルアーロッドのようにMやH等で表記してあるものもあります。
MやH等の表記の場合は、シリーズによって目安となる号数が違いますので、製品説明を見ながらどの号数に相当するのか確認して選ぶことをおすすめします。
魚種・用途
がまかつの磯竿には、同シリーズ内で同じ長さ・硬さでありながら、魚種・用途ごとに少し仕様が変えられたモデルがあります。
例えばアルデナには、遠征4-5.0とカーエー4-50があり、これらでは先径や適応ハリス等に違いがあります。仕様は大幅に変わっているわけではありませんが、選ぶ際には長さや号数だけでなく、狙う魚種や用途にぴったりなモデルがないかチェックしておきましょう。
対象魚別の具体的な選び方
ここではがまかつの磯竿を、具体的な対象魚別に適した基準をご紹介します。
フィールド・釣り方 | 号数(号) | 長さ(m) |
口太狙い | 1.25~1.5 もしくは M~MH | 5~5.3 |
尾長狙い | 1.5~3 もしくは M~HH | 5~5.3 |
チヌ狙い | 0~1 もしくは L~MH | 5.0~5.3 |
カゴ釣り | 3~4 もしくは M~MH | 4.5~6.3 |
一度はがまかつの磯竿を!
口太、尾長、チヌ、カゴと、上物釣りを楽しむ磯釣り師であれば、一度はぜひがまかつの磯竿を手にしてみてください。魚が掛かってから安心して胴まで曲げられて、魚が浮いてくる感覚を味わえば、がまかつの磯竿が手放せない存在へと変わるはずです。