ビーストマスターブランド解説
シマノ電動リールブランドのフラッグシップモデル『ビーストマスター』。その特徴は耐久性・放熱性・パワーの電動リールに重要な要素を高い次元まで追求していること。
ビーストマスターでは電動リールを中心に、大物狙い用のロッドまでラインナップ。今回はそんなビーストマスターのフルラインナップをご紹介します。
シマノ電動リールのフラッグシップ
ビーストマスターがフラッグシップシリーズである理由を知るために、同社リールと比較して特徴などを見ていきましょう。
フォースマスター、プレイズとの違い
シマノにはビーストマスター以外にも、『フォースマスター』や『プレイズ』といった人気電動リールがあります。
その大きな違いの一つは電動リールの心臓部である“モーターのパワー”。下記は3シリーズにラインナップされている3000XP番での実用巻上速度の比較です。
リール | 巻上速度(m/分) |
ビーストマスター | 139 |
フォースマスター | 120 |
プレイズ | 119 |
ビーストマスターにはブラシレス構造の「GIGA-MAX MOTOR」、フォースマスターは番手によって「MUTEKI MOTOR+」、「POWERFULL MOTOR」、「SUTAMINA MOTOR」、プレイズには「MUTEKI MOTOR」が搭載されているのですが、ビーストマスターのパワーが群を抜いています。
人気の3000番台
ビーストマスターではキハダ・イカ狙いに人気の3000番台を3機種ラインナップ。これまではパワー重視の3000XPと、スピード重視の3000XSをラインナップしていました。
そして2020年4月には新しいモーターを搭載し、パワーとスピードを両立したMD 3000がラインナップに追加されました。細かなリール選択が出来ることは、フラッグシップならではと言えるでしょう。
注目の電動ジギング対応『EJシリーズ』
ビーストマスターには、昨今のジギングシーンで注目されている“電動ジギング対応リール”までラインナップ。スピニングリールやベイトリールでは決して真似の出来ないハイスピードなジャークには、これまで反応させられなかった青物が食ってくるでしょう。
カウンターを見ながらヒットパターンの再現を正確に図れるのも強みです。
>>次ページではビーストマスターのラインナップをチェック
ビーストマスター“リール”ラインナップ
ここではビーストマスターのリールシリーズフルラインナップを注目度順にご紹介。注目の新製品や電動ジギング対応モデル、深海に潜む大物狙いに適した超大型番手まで、一気にチェックしていきましょう。
ビーストマスター MD3000
ビーストマスター MD3000は、2020年4月にデビュー。“MD”とはモンスタードライブの略で、先に発売されている3000XPと3000XSの両方のメリットを併せ持っているリールです。MD3000と3000XP の10kg負荷・100m巻上げ速度比較実験では20秒もの差が出ています。
さらに電動リール初のカラードット液晶を採用し、電動リールのカウンターで水深や魚影・仕掛けの軌跡を確認出来る「探見丸スクリーン」にも注目です。
シマノ ビーストマスター MD 3000
自重:1,090g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-370/6-310/7-290/8-220
PE糸巻量(号-m):4-470/5-350/6-300/8-200
ビーストマスター 1000EJ
ビーストマスター 1000EJは、2020年7月にデビュー予定のシリーズ最小・電動ジギング対応リール。電動ジギング対応のEJモード、NEWタッチドライブ&スピードクラッチ搭載で手持ちの釣りを大きくサポート。
電動ジギングだけでなく、通常の青物狙いやイカ狙いにも使えるコンパクトで汎用性の高いリールです。
シマノ ビーストマスター 1000EJ
自重:700g
最大ドラグ力:15kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-250/6-200
PE糸巻量(号-m):3-400/4-300/5-230
ビーストマスター 2000EJ
電動ジギング対応リールとして2019年9月に発表されたモデル。EJモードでは多彩なジグアクションを演出でき、ハイピッチからスライド&フォールを交えたジャークを駆使して、これまでのスピニングやベイトには反応しなかった青物をヒットに持ち込めます。
一度使ってみればそのメリットがすぐに分かり、「電動リールでジギング?」といった先入観を忘れてしまうことでしょう。
シマノ ビーストマスター 2000EJ
自重:690g
最大ドラグ力:15kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-320/6-250
PE糸巻量(号-m):3-500/4-400/5-300
ビーストマスター 3000XP/3000XS
目的に応じた選択が出来る3000XP/3000XS。3000XPは6000番に匹敵するパワー、3000XSは手返し重視の高速巻き上げが魅力です。
3000XPはキハダ狙いや泳がせ釣り、3000XSはイカ狙いやサメが多い状況におすすめ。それぞれのメリットを釣り方や状況にあわせて選択すれば、ハイレベルな釣りを展開出来ます。
シマノ ビーストマスター 3000XP
自重:845g
最大ドラグ力:20kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
PE糸巻量(号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
シマノ ビーストマスター 3000XS
自重:845g
最大ドラグ力:20kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
PE糸巻量(号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
ビーストマスター 9000
シリーズで最も大きな9000番。PE6号を1100メートル巻けるとんでもない糸巻き量を持っています。用途は深海におけるキンメダイの多点掛けやアブラボウズ狙いといったディープゾーンや超重量級の釣り等。
最大級の電動リールを使う必要がある釣りでは、このリールがベストな選択肢となるはずです。
シマノ ビーストマスター 9000
自重:1485g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:88cm
ナイロン糸巻量(号-m):12-700/14-550/16-500
PE糸巻量(号-m):6-1100/8-900/10-650/12-550
ビーストマスター 6000
9000番までの糸巻き量を必要としない水深で、しかし太糸を使ったりパワーが必要な釣りでは6000番がおすすめ。ターゲットは大型青物やキハダ、根魚等です。
その圧倒的なパワーは、ヒットした魚が途中でサメに食われてしまうような可能性を低くすることが出来ます。今まで下位の電動リールを使っていて獲れなかった魚も、ビーストマスターなら獲れる確率を上げられることでしょう。
シマノ ビーストマスター 6000
自重:1370g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:75cm
ナイロン糸巻量(号-m):12-400/14-350/16-300
PE糸巻量(号-m):6-750/8-600/10-500/12-350
ビーストマスター 2000
ノーマルビーストマスターで最も小型の2000番は、手持ちで行う釣りに最適。例えば中深海における五目釣りやイカ釣りにおすすめで、PE5号が300メートル巻けるので青物の落とし込みにも使えます。
コンパクトですが、GIGA-MAX MOTORを搭載しているので、巻上げパワーやスピードはトップクラスです。
シマノ ビーストマスター 2000
自重:690g
最大ドラグ力:15kg
巻取り長さ:70cm
フロロ糸巻量(号-m):5-320/6-250
PE糸巻量(号-m):3-500/4-400/5-300
ビーストマスター“ロッド”ラインナップ
ビーストマスターにはキハダ用と落とし込み用、2つのロッドがラインナップされています。いずれもリール同様にハイパワーで、大物と安心してやり取り出来ます。
ビーストマスターのリールとロッドを組み合わせは、これまで獲れなかった大物の捕獲率をあげてくれることでしょう。
ビーストマスター キハダ
グラス無垢材をハイパワーX構造で強化した「ハイパワーXソリッド」を採用し、パワー・クッション性・穂先の柔軟性を持つバランスの良い調子を実現。50キロ超えの大型キハダに挑めるハイパワーを持ちながら、キハダ激戦区・相模湾における細ハリスで食わせを意識した釣りも展開可能な1本です。
ビーストマスター 落とし込み
九州・玄界灘を中心に人気の高い落とし込み用モデルはキハダモデルと同じくハイパワーXソリッドを採用。
柔軟な穂先はベイトを針に付けやすく、波が大きな状況でもベイトの不自然な動きを極力抑えてくれます。ヒット後はパワーのあるバットで大型青物を浮かせることが可能です。ブリ・ヒラマサの落とし込みに挑戦するならこのモデルでしょう。
ビーストマスターで海の野獣に挑め!
メーター超え、50キロ超えといった超大型ターゲットは、魚というよりむしろ野獣。そんなターゲットを相手にするのであれば、野獣の名を冠したビーストマスターなら不安なく挑めることでしょう。
世界にその名を轟かせる大手釣り具メーカー・シマノが手掛けるビーストマスターのリール・ロッドを、ぜひ手にしてみてはいかがでしょうか。
関連記事
関連動画
▼ビーストマスター2000EJの解説動画はこちら。