タコロッドは種類が多い
美味しいマダコが手軽に釣れるため、堤防でも船でもタコ釣りは大人気です。
しかし、一口にタコ釣りと言ってもその釣り方は様々。釣り方が違えば適切なロッドも異なるため、タコ釣り専用ロッドにも色々な種類があります。
本記事では、釣り方別に厳選したおすすめタコロッドを元釣具屋の筆者が紹介します。
ロッド選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!
堤防のタコ釣りにおすすめのロッド<タコエギ・オクトパッシング編>
タコエギ・オクトパッシングは、仕掛けを投げて海底を探る釣り方です。
ロッドは、長さが7〜8ft、30〜40g前後のルアーを扱え、バットパワーが強いものが適しています。
これらの条件を満たした専用ロッドがおすすめですが、硬いエギングロッドやシーバスロッド、バスロッド、ショアジギングロッドも代用が可能です。
ここからは、タコエギ・オクトパッシングにおすすめの専用ロッドを4本紹介します。
リーズナブルな価格のタコエギ専用入門ロッドです。スピニングモデルなので、ベイトリールのキャスティングに慣れていない方にもおすすめ。
タコがエギに乗った時の重さの変化がわかりやすいティップと、底からタコを引きはがせるバットパワーを備えています。
アルファタックル クレイジータコスティック C702H
自重:237g
継数:2本
仕舞寸法:111cm
ルアーウエイト:MAX100g
強度抜群のベイトリール用ロッドで、100gまでのウエイトに対応。そのため、タコエギだけでなく重たいタコテンヤも使用できます。
かなり硬い竿なので大型のタコにも適しており、岸壁のタコジグにも向いています。
軽量で高感度なスピニングロッドです。ティップが柔らかいのでタコが触るようなアタリをしっかり感じ取れます。
バット部分はハリがあり、キャスト時の振り抜け感が良くて遠投性能もGOOD。タコロッドの中ではかなり操作性が良いので、ルアーマンの方も納得できる1本です。
強靭なパワーを備えたタコ専用ベイトロッドで、なんと10kgのオモリを持ち上げられる強度があります。それでいて、穂先はアタリを取れるように柔軟さが残されています。
さらに、ガイドが全てダブルフットになっているので負荷が大きなタコ釣りでも安心の仕様です。
堤防のタコ釣りにおすすめのロッド<タコジグ編>
タコジグは、岸壁側に仕掛けを落として掛かったタコを強引に引き剥がす、かなり高負荷な釣りです。
ロッドは長さが1〜2m程度、タコエギロッド以上のパワーが求められます。専用ロッドは、岸壁に張り付いたタコをPE10号で無理矢理引き剥がせるほどのパワーがあります。
かなり硬めのバスロッドや雷魚用ロッドが代用できますが、破損のリスクを考えると専用ロッドを購入するのがおすすめです。
タコジグに特化した4本のおすすめロッドを紹介します。
リーズナブルで高強度なワンピースのグラスロッドです。グラスソリッドなので粘りがあって破損しにくく、カーボンロッドよりも高負荷に対応できます。
長さはわずか90cmのため、足元の際に仕掛けを入れる動作が快適に行えます。ただし、短いので足場が高い堤防には向きません。
高強度な2ピースのグラスソリッドロッドです。力強いバットパワーで、張り付いたタコも引きはがすことができます。
しかし、長いグラスソリッドロッドは重たいため、女性やお子様にはあまり向いていません。
アブガルシア タコスフィールド TKFC-742XH-HD
自重:218g
継数:2本
仕舞寸法:115.5cm
ルアー重量:20-250g
大タコ専用のベイトリール用ロッドです。グラスとカーボンが混合されているので強度と軽さを両立しています。軽いロッドは長時間の釣行でも疲労しにくいのがGOOD。
穂先は柔らかくて繊細なので、タコがタコジグに乗ったことを分かりやすく伝えてくれ、アワセのタイミングを判断しやすくなっています。
船のタコ釣りにおすすめのロッド
船タコのロッドは、長さが1.8m前後で50号前後のオモリが使用できる、操作性が良い先調子のものが適切です。
専用ロッドであれば、繊細に誘えて微妙なアタリが判る穂先と、海底のタコを引きはがせるバットパワーを備えています。
専用ロッドが断然おすすめですが、スペックが似ているタチウオテンヤロッドや50号程度の船竿、200gのジグを扱えるジギングロッドも代用可能です。
船タコに精通した筆者が選んだ6本のおすすめロッドを紹介します。
リーズナブルな船タコ入門ロッドです。柔軟な穂先でタコエギを細かくアクションさせられ、イエローにペイントされているので目感度も良好。
バットは強いので海底からタコを引き剥がせます。短めのレングスで操作性が良く、船のタコ釣りに初めて挑戦される方におすすめです。
誰でも扱いやすいように万能性を重視した、コストパフォーマンスに優れる1本。
シートのトリガー部分は小さく設計されていて、握り方の自由度が高くてどんな人にもマッチする形状です。
8:2調子なのでタコエギが操作しやすいのはもちろん、テンヤにも使える汎用性を備えています。
積極的な誘いができる軽量ロッドで、ハリのあるブランクスによるシャープな掛け性能が魅力です。
低価格ながら、負荷が掛かりやすいトップガイドはSiCガイド仕様なのでPEラインヘのダメージも軽減します。
穂先がかなり柔軟に設計されているため、根掛かり回避性能は低く、フラットな砂地の海底が多い関西エリアに向いているロッドです。
タコ釣りの本場明石で超大人気のロッド。船タコロッドに迷ったら、このロッドを選ぶのがおすすめです。
柔軟なグラスソリッドティップは、エギを海底から離さないようにアクションさせ、タコの重みによる動きの変化もしっかりと表現してくれます。
165cmの短いレングスも相まって、操作性とフッキング性能も抜群。もちろん、大ダコを引き剥がす十分なパワーも備えています。
「海人餌木タコ」と似たような調子のロッドですが、こちらの方がより柔軟に設計されており、オモリを底から離さないアクションと目感度に重点が置かれています。
柔らかめのロッドながら長いので、アワセの幅を大きく取ることができ、しっかりとタコを底から離すことができます。
長さと柔軟な設計のおかげで、荒れている状況でもオモリを海底から浮かせることなく誘い続けられることも、エキスパートから支持される理由です。
金属製の穂先とカーボン製のガイドを搭載した、超軽量・高感度ロッドです。柔軟な金属製の穂先は感度が高く、わずかな地形の変化を感じて根掛かりを回避できます。
S178は従来モデル(170)よりも穂先が柔らかく、潮が速い状況でもエギが浮き上がるのを防止してくれます。
自重はわずか129gなので、操作性と疲労の少なさはピカイチです。
最適なロッドを選んでタコ釣りを楽しもう!
一口にタコ専用ロッドと言えど、釣り方によって適した竿が異なることがおわかりいただけたと思います。
釣具店などでは同じコーナーに陳列されていることもあるため、間違って買わないように注意しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、釣り方に合ったタコロッドを選んでくださいね!