タイラバロッドの必要性
タイラバは、「落として巻くだけ」で簡単・手軽にマダイが狙える釣り方です。春ののっこみ大鯛シーズン、秋の荒食い数釣りシーズンを筆頭に、1年を通して多くの人がタイラバを楽しんでいます。
このタイラバでは、マダイがタイラバを追い、ラバーやスカートを噛む前アタリが出る、そして針掛かりさせられる本アタリが出る特徴があります。そのため、タイラバでたくさん釣るためには、専用のタイラバロッドが必要です。
今回は、そんなタイラバゲームで重要な“タイラバ ロッド”の最新ランキングを元釣具屋が厳選しました!
2020年版おすすめタイラバロッドランキングTOP10
では、さっそく2020年版のおすすめタイラバロッドを元釣具屋がご紹介します!
初心者もベテランも、これを参考に選べば間違いなしのタイラバロッドをピックアップしました!
10位・タカミヤ REALMETHOD TAIRABA-GRII 68M-S
釣りのポイントを展開するタカミヤ。REALMETHOD TAIRABA-GRIIは、3層構造のブランクスで前作よりもさらにパフォーマンスをアップさせています。
リールシートにはPTSM17、ガイドはトップSiCで他はアルコナイトガイドを搭載。最初の1本としては、ソリッドティップの68M-Sがおすすめです。
タカミヤ REALMETHOD TAIRABA-GRII 68M-S
自重:128g
継数:2本
仕舞寸法:125cm
ルアー重量:MAX120g
PEライン適合:MAX1.5号
9位・がまかつ ラグゼ 桜幻 鯛 ラバー R B66L-solid.R
桜幻鯛ラバーRは、用途に応じて役割を明確にし、使い分けてマダイを多く釣ることを重視したシリーズです。初心者が最初に選ぶロッドとしてでなく、中~上級者が数本揃えていくような用途でおすすめです。
ベイトロッドはスパイラルガイドセッティングを採用、アタリをより取りやすい仕様。B66L-solid.Rはシリーズの基軸となるモデルで、乗せ・掛けどちらも楽しみながら釣りを展開できる1本ですよ。
がまかつ ラグゼ 桜幻 鯛 ラバー R B66L-solid.R
自重:105g
継数:2本
仕舞寸法:154cm
ルアー重量:40-120g
PEライン適合:0.5-1.2号
8位・ダイワ 紅牙 EX N68HB-SMT
紅牙 EXは、2020年3月発売の新製品。ダイワのタイラバブランド・紅牙シリーズのフラッグシップモデルです。感性領域設計システムESSやAGS(エアガイドシステム)、感度の高いカーボン素材を採用しています。
ラインナップは、タイラバエキスパートである中井一誠氏が監修した乗せモデルが2機種、後迫正憲氏が監修した掛けモデルが1機種。N68HB-SMTは金属ティップのSMT(スーパーメタルトップ)搭載で、カーボンチュブラーやソリッドよりも優れた高感度が特徴です。
ダイワ 紅牙 EX N68HB-SMT
自重:100g
継数:2本
仕舞寸法:160cm
ルアー重量:45-200g
PEライン適合:0.5-1.5号
7位・ヤマガブランクス シーウォークタイラバ SWT-68ML
ヤマガブランクスは、純国産ロッドを製造販売していることで人気のメーカーです。シーウォークタイラバは、アタリやタイラバへのじゃれつきを「ナチュラルな手触り」の情報として感じさせてくれる高感度が特徴。ブランクスは一見細身ですが、大鯛にも難なく対応するパワーを持っています。
SWT-68MLはタイラバはもちろん、タチウオジギングでも使える汎用性の高い1本です。
ヤマガブランクス シーウォークタイラバ SWT-68ML
自重:167g
継数:2本
仕舞寸法:161cm
ルアー重量:MAX150g
PEライン適合:~1.5号
6位・メジャークラフト 「三代目」クロステージ 鯛ラバ CRXJ-B69LTR/DTR
入門用に適したメジャークラフト 「三代目」クロステージ 鯛ラバ。クロステージシリーズ登場から10年以上、現在モデルはマイクロピッチクロスフォース採用した強いブランクスを搭載しています。
CRXJ-B69LTR/DTRはドテラ流し用で最もライトな1本。手への負担も少なく、初心者におすすめです。
メジャークラフト 「三代目」クロステージ 鯛ラバ CRXJ-B69LTR/DTR
継数:1本
ルアー重量:MAX80g
PEライン適合:0.6-1.2号
5位・シマノ 炎月 エクスチューンB66M-FS
シマノ炎月エクスチューンは、シマノタイラバロッドの上位機種。フルソリッド・乗せ調子・掛け調子・キャスティングの4つの専用調子を展開、シーンに応じた最適なモデルを見つけられるシリーズです
。仕様で特徴的なのは、左右専用設計の「Xシート エクストリームガングリップ」。従来リールシートよりも手首を真っ直ぐに保つことができ、疲労感軽減・安定感向上が図られています。
まずはB66M-FSを選んでおけば、水深・使用タイラバに関わらず対応しやすいです。
シマノ エンゲツ エクスチューンB66M-FS
自重:172g
継数:2本
仕舞寸法:152cm
ルアー重量:40-150g
PEライン適合:MAX1.2号
4位・アブガルシア オーシャンフィールド タイラバ OFTC-67ULT-60
オーシャンフィールド タイラバは、ブランクスを独自のXカーボンテープラッピングで強化、富士ニューコンセプトガイドで感度向上・軽量化を図ったハイコスパモデル。実売価格1万円程度でお手頃です。
OFTC-67ULT-60はシリーズ中最もライトなモデルで、2馬力ボートやカヤックで手軽にタイラバを楽しみたい方におすすめです。
アブガルシア オーシャンフィールド タイラバ OFTC-67ULT-60
自重:139g
継数:1本(グリップジョイント)
仕舞寸法:153cm
ルアー重量:40-100g
PEライン適合:~1.5号
3位・ジャッカル ビンビンスティックエクストロBSXT-C68M-TJ
ビンビンスティックエクストロは、人気タイラバ・ビンビン玉でも有名なジャッカルのタイラバロッドです。極細ながら驚異的なしなりと粘りを見せるブランクス、ナロー形状の新型リールシートとコンパクトEVAが繊細なタイラバの釣りをサポート。
BSXT-C68M-TJはタイラバに加え、話題のタイジグにも対応する1本。根が荒く、ちょっと太めのPEを使って、ドラグをあまり使わずやり取りするようなフィールドで特におすすめです。
ジャッカル ビンビンスティックエクストロBSXT-C68M-TJ
継数:2本
ルアー重量:ジグMAX 200g
PEライン適合:0.6-1.5号
2位・ダイワ 紅牙 X 69XHB
ダイワ品質の安心感を低価格で体感できる紅牙 X。発売から5年ほど経過していますが、初心者を中心に人気が高いロッドです。
ティップはオレンジカラーのガイドスレッドで見やすく、フィット感に優れたリールシートは疲労感を軽減。
ラインナップ3機種のうち、最もパワーのある69XHBが人気で、元釣具屋の立場からしてもタイラバに初挑戦するならこれがいいと思える1本です。
ダイワ 紅牙 X 69XHB
自重:128g
継数:2本
仕舞寸法:109cm
ルアー重量:60-150g
PEライン適合:0.6-1.5号
1位・シマノ 炎月 SS B610ML-S
2020年に最もチェックして欲しいのが、シマノの炎月SSです。特徴は左右専用設計のXシート エクストリームガングリップとスパイラルガイド設定があること。
シマノのタイラバロッドでも、持ち手に合わせて最適な設計が選べるのは、エンゲツ SS以上のモデルのみです。ブランクスはスパイラルXとハイパワーXのダブルX構造で軽く強いので、大鯛とのやり取りも問題なし。
このシリーズからは、全国的に使いやすいB610ML-Sをおすすめします。
シマノ エンゲツ SS B610ML-S
自重:145g
継数:2本
仕舞寸法:140cm
ルアー重量:30-100g
PEライン適合:MAX1号
価格でタイラバロッドの何が変わる?
“自重”が変わる
価格が高くなればなるほど、基本的にロッドの自重が軽くなります。ロッドの自重が軽くなれば持つ力が少なくて済むので、アタリを捉えやすいです。
ただ、軽いとロッドがブレやすいといった面も……。
近年ではロッドの安定性を第一に考え、エントリーモデルよりもハイエンドモデルのほうが自重が重いといったケースもあります。
軽さ・安定性をどの部分でバランスを取るのか、選ぶ際には気にしておく必要があるでしょう。
“感度”が向上する
ハイエンドモデルとエントリーモデルを使い比べると、感度が大きく違います。これは設計や使用されているカーボン素材の違いによるところが大きいです。
例えばハイエンドモデルの場合。マダイが「スカートを噛んだ」あたりを感じ取ることもできます。
エントリーモデルだとその違いを感じ取りにくいので、結果として釣果に差が出ることがあります。
意外と変わる“リールシート”
現在、エントリーモデルであっても十分使いやすいリールシートが採用されています。
一方で価格が上がると、持ち手に合わせて左右専用に設計されたものや、用途に応じて形状を変えたリールシートが採用されていたりします。これらの違いは結果的に「継続して集中できるか?」を左右します。
タイラバではベイトタックルが基本で、パーミングして巻く動作は意外と腕に疲労感を蓄積させていきます。その疲労感軽減にリールシートの差が貢献します。
タイラバロッドの基本的な選び方
タイラバは、「落とす・巻く・アタリを取る・掛ける・やり取りする」の一連の動作をいかにスムーズに行うかが釣果の鍵。釣り方が単純でどんなロッドでも大丈夫な気がしますが、ロッドによって釣果は確実に変わります。
タイラバではベイトロッドが基本で、選ぶ際のポイントは大きく3つ。以下で詳しく見ていきましょう。
Point①:長さ
タイラバロッドの長さは、6.6~6.10の長さがおすすめ。ちょうどこの長さがアタリをティップで目視して捉えやすく、やり取りでボート下に潜られるなんてことが少なくできます。
また、長さを選ぶ際にはそのロッドの継数と仕舞寸法にも注目。タイラバロッドは2ピースのものが多いですが、中には1ピースやグリップジョイントのものもあります。
持ち運びに困らないように、仕舞寸法を目安に選ぶこともポイントです。
Point②:ティップ
タイラバロッドのティップの種類は、大きく分けてソリッドティップとチューブラーティップがあります。ソリッドティップは食い込み重視、チューブラーティップは感度重視と考えておくと良いです。
またティップがホワイトで塗装されていたり、ガイドスレッドに蛍光オレンジ等の見やすい色が採用されていたりするものがベスト。
このような仕様だとマダイのアタリを目でも手元でも感じ取ることができ、釣果アップに繋がります。
Point③:リールシート・グリップ
リールシートとグリップもタイラバロッド選びでチェックしておきたいポイント。
リールシートは握りやすいことを第一に、カーボン素材を採用する等して感度向上を図ってあるものを選びましょう。
グリップはエンドを脇に挟んで固定できるものを選びます。基本的にタイラバロッドであればリアグリップを長くしてあるので、グリップの長さは一応チェックしておく程度で大丈夫です。
奥深いタイラバを極めてみては?
落として巻くだけが基本動作のタイラバは、いざやってみるとシンプルなだけに非常に奥深いもの。
タイラバの重さやカラーに加え、ロッド選びにもこだわれば釣果はそれにしっかり付いてくることと思います。ハイシーズンともなれば誰もが楽しめ、他の魚もよく釣れるのでやっていて飽きることはありませんよ。
ぜひ本記事を参考にロッドを選び、タイラバを楽しんでみてくださいね。