コウイカエギングが面白い
エギングというとアオリイカのイメージがあるかもしれません。
でも、じつはアオリイカに限った釣り方ではなく、エギングはいろんなイカを狙える釣りです。
そこで今回は、ぼくが大好きなコウイカを狙ったエギングをご紹介します!
そもそも、コウイカとは
コウイカは青森県辺りから南の太平洋沿岸および日本海沿岸に分布し、広い地域で釣りの対象となるイカです。
その名の通り、背中に硬い骨のような甲(おもに炭酸カルシウムで構成される)を持っていることが特徴。
また、墨袋が発達していることも特徴で、大量の墨を吐くことからスミイカとも呼ばれます。ちなみに、イカ墨パスタなどのイカ墨料理は、ほとんどがコウイカの墨です。
アオリイカなどとは違って遊泳力が低く、海底の砂に半分潜るようにして生活しています。
コウイカエギングの魅力
わりと簡単に釣れる
エギングというと難しそうに思う方も多いかもしれませんが、コウイカはアオリイカに比べると簡単に釣れます。
難しいテクニックは必要なく、道具を扱うことさえできればOK!
お子様や釣り初心者の方でも釣りやすいので、レジャーとしても優秀な釣り物です。
食べて最高にうまい
コウイカはその見た目とは裏腹に、とっても美味しいイカ。
人によっては「コウイカが一番好き」なんて方も多いんですよ!
甘みがあってもっちりした身はもちろん、イカ墨を使ったパスタやリゾットなんかも最高。
コウイカエギングの時期
コウイカの釣期は春と秋です。
コウイカも含めたイカは“年魚”と呼ばれる寿命が1年の生き物なので、年中いつでもどこでも釣れるわけではありません。
コウイカの生態にも触れながら、シーズナルパターンを解説します。
秋は小型がメイン
10月から11月下旬くらいまでは小型のコウイカがメインです。
春から夏にかけて生まれたコウイカの子供が、秋頃にはゲンコツくらいの大きさにまで成長しています。
サイズは小さいですが数釣りを楽しめるシーズンです。
春は大型が狙える
3〜6月はコウイカの産卵シーズンなので、産卵のために接岸した大型を狙えます。
全長30cmを超えるサイズや、1kgオーバーのコウイカも夢ではありません。
秋ほど数は釣れませんが、釣れれば大きいのが春です。
コウイカは夜に釣れ
コウイカをもっとも釣りやすい時間帯は夜です。
コウイカは夜行性が強く、夜になると活発にエサを求めて動くので夕マズメから夜にかけて狙うのがベスト。
もちろん日中にも釣れるのですが、“より可能性が高いのは夜”ということです。
コウイカエギングで狙うべきポイント
コウイカはいろんな場所で狙えますが、必須なのは“砂地”という要素です。
砂に紛れてエサを待つ習性があるため、砂地の場所を狙います。
アオリイカの場合は海底がゴツゴツした岩礁帯も好ポイントですが、コウイカを釣る時はパス。
以下で代表的なポイントを紹介しますが、砂地がどこにあるかわからない時は近くの釣具屋さんに聞いてみるといいですよ!
漁港
漁港は砂地になっていることが多く、コウイカ狙いの一級ポイント!
とくに、潮通しのいい場所の近くにある、少し淀んだ場所は最高です。
意外と足元にいることも多く、遠くに投げずに手前だけ狙うのもおすすめ。
航路
漁港の出口付近に当たる航路も好ポイント。
航路は周りよりも海底が掘れて深くなっていることが多いので、その深い場所を狙います。
コウイカエギングのタックル
コウイカエギングには専用のタックルがなく、アオリイカ用のエギングタックルがそのまま流用できます。
エギを投げられればどんなタックルでも釣りができるので、その手軽さも魅力のひとつですね!
普通のエギングロッドでOK
ロッドは一般的な8ft前後のエギングロッドでOK。
ただし、3号のエギにオモリを足してキャストすることがあるため、Mクラス以上のロッドがおすすめです。
エギングロッドの他にはシーバスロッドなど、仕掛けを投げられればどんなロッドでも代用できます。
ダイワ エギングX 86M
全長 | 8ft6in |
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自重 | 113g |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 134cm |
適合エギサイズ | 2.5-4.0号 |
適合ライン | PE0.4-1.0号 |
2500 or 3000番のスピニングリール
リールに関しても、エギングやシーバスで使っている2500番か3000番のスピニングリールをそのまま流用すればOK。
2000番は使いにくいのでおすすめしませんが、4000番はちょっと重たいぐらいで十分使えます。
ギア比や巻き心地はほぼ影響がないので、気にしなくても問題ありません。
シマノ ミラベル C3000HG
自重 | 205g |
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ギア比 | 6.2 |
最大巻上長 | 91cm |
PE糸巻量 | 1-400、1.5-270、2-200 |
PEラインは0.8号前後
PEラインもアオリイカの時と同じく、0.8号前後の太さでOK。
リーダーも同じで問題ありませんが、ひたすらボトムを攻めるので細過ぎはトラブルの元。
3号前後のリーダーを80cmほど結束しておきましょう。
コウイカエギングの仕掛け
エギは3.0号が中心
小型が中心の秋なら2.5〜3.0号、大型が多い春なら3.0〜3.5号のエギを選びましょう。
3.0号を持っていればオールシーズン対応できますよ。
オモリを付ける
コウイカは海底に潜んでエサを待ち伏せするので、狙うのはボトムだけ。アオリイカのように中層を釣ることはありません。
それゆえに、エギを早く沈めて手返しを良くするためにオモリを付けるのがおすすめ。
もちろんエギの動きは悪くなってダートもしませんが、コウイカにそんなことは関係ありません。目の前に動くものがあればなんでもOK。
よりルアー感覚で楽しむならオモリは無い方が良いかもしれませんが、手っ取り早く釣りたいならオモリをつけましょう。
ハイアピールなグローカラーが◯
ぼくの中で圧倒的に実績の高いカラーが、グロー(夜光)です。
暗い水中でもしっかりアピールでき、おそらくコウイカが気付きやすく、少し離れたところからも寄って来るような気がしています。
おすすめのエギ3選
ヤマシタ エギ王 Liveサーチ 3.0号
エギ王LIVEサーチは、ジャラジャラとした派手なラトル音とグローカラーで誘うハイアピールエギです。
アピール力の高さが釣果に結びつきやすいコウイカエギングにおいて、かなり頼りになりますよ。
デュエル アオリーQサーチ ダブルグロー
実績のアオリーQシリーズの中でも、グローのアピール力に特化したモデル。
夜光とブルー夜光を組み合わせたダブルグローは、異なる波長の光でアピールします。
ラトルも入っているのでかなりハイアピールです。
ヤマシタ エギーノもぐもぐサーチ
もぐもぐサーチは、餌巻きエギと呼ばれる餌を取り付けられるタイプのエギです。
エサを付けると匂いや味でもアピールできるので、アタリが増えたりアタリが長くなったりします。
コウイカに適したグローカラーも追加されたので、エギだけでは結果が出ない時にぜひ使ってみてください。
コウイカの釣り方=底をズル引き
アオリイカ狙いのエギングでは、エギをシャクって跳ね上げ、フォール中に抱かせます。
しかしコウイカエギングの場合、エギを浮かせることはなく、ほとんど底をズル引くようなイメージです。
コウイカエギングのキモを紹介します。
着底しても数秒は放置
まずはエギを投げて着底させます。
普通のエギングなら着底後すぐにシャクり始めますが、コウイカの場合は違います。
着底しても5〜10秒くらいはそのまま放置しましょう。
アクションは“軽〜く”
着底後の放置でアタリがなければエギを動かします。
軽ーく“チョンチョン”と動かすだけでOK。
ロッドを大きくシャクってエギを跳ね上げたり、ダートさせたりする必要はありません。
放置がキモ
動かした後はとにかく“放置”することが大切。
コウイカは動きが遅いイカなので、エギを発見したコウイカが追いつくのを待つ必要があります。
少し暇に思うかもしれませんが、コウイカが少しずつ近づいてくるのをイメージしていたらワクワクしてくるはず(笑)
アタリはわかりにくい
コウイカのアタリは、魚のようにハッキリと手元に伝わることは少ないです。
モゾっという違和感レベルのアタリや、いつの間にか重くなっているようなアタリがほとんど。
何か怪しいと感じたらとりあえずアワセを入れてみましょう!
誰でも釣れる手軽なターゲットだ!
この通り、コウイカエギングはかなり簡単な部類のルアーフィッシングです。
釣って楽しく、食べて美味しいコウイカ釣りは本当におすすめなので、ぜひチャレンジしてください!