秋のアジングについて
秋のアジングといえば春に生まれた個体も成長し、サイズ・数と両面で楽しめるハイシーズン。
一年を通し、秋は最もアジングが盛り上がり、これからアジングを始める方にもベストな季節です。今回はアジングのハイシーズンを楽しむ秘訣をご紹介します。
確かに釣りやすい……でも甘くない?
秋のアジは活発に捕食活動を行い、数・型にも恵まれやすい時季。しかし、昨日釣れた場所・同じやり方でも釣れないこともおきがちです。
日を追うごとに海中水温が変動し、捕食の対象が変わることも。これにより、“アジの捕食パターンが日により違う”という状況があることを念頭におきましょう。
基本と応用の複合がキー
日によって捕食パターンが違うということは、さまざまな釣り方を試す必要があるということです。
アジングの基本だけでなく、いくつか応用テクニックを用意しておきましょう!
秋は釣り方の引き出しで勝負!
多くのヒットパターンが複合する秋アジングにおいて、多数の引き出しを持つことは大きな武器となります。テクニック・タックル・情報とあらゆる面で引き出しを持ち、大アジに迫っていきましょう。
①リフト&フォール
アジングの基本ともいえるリフト&フォール。ロッドティップを10~12時方向へトゥイッチし小刻みにリフトさせる方法や、8~12時方向へ大きくリフトさせるなど、リフト幅でアジの反応が変わります。
リフト後のフォールで食わせるイメージを持ち、少しでも違和感を感じればフッキングへ持ち込みましょう。
②ボトム付近を入念にチェック
ブレイクラインに沿って回遊する習性もあるといわれるため、時間問わずボトム付近のチェックはより入念に行いましょう。
後述にもあるように、サイズの釣りわけにも関係のある貴重な要素です。
③キャロ
ジグ単のキャスト範囲では結果が振るわない・沖のブレイクでボイルが起きている
そんなときはキャロライナリグやフロートリグで遠距離戦を挑みましょう! 場合により、50メートル以上先でも軽量リグの動きを再現できる遠投用リグ。
朝夕のマズメだけでなく、夜間の潮目狙いにも最適です。
④サイズの釣りわけ
数を釣るなら、常夜灯下に群れる小型のアジが無難かもしれません。しかし、大型のアジが釣りたい! という方は沖向きのヨレ・ブレイク・ボトムを意識してみましょう。
小型のアジが群れる下に大型がいることも多いため、あえて重めのジグヘッドチョイスも有効ですよ!
釣りやすい場所・時間を選ぼう!
エサを求めて回遊するアジを釣るためには、やはりターゲットの回遊ルートを知っておく必要があります。
釣行前の情報が釣果に大きく左右しますので、アジング仲間や地元の釣り具屋さんとの情報交換・コミュニティーが心強い武器となります。
朝・夕まずめが圧倒的に有利!
朝まずめ・夕まずめは釣り人にとってゴールデンタイム。アジも同様にエサ求めて湾内へ入ってくることが多く、外洋に面した潮通しの良い漁港や堤防、実績場などでは1投1匹ペースも見込めるような、外せない時間帯です。
数もサイズも見込める好機ですが釣り人が多く、釣り自体が困難な場合もあります。なるべく早めの入釣をおすすめします。
夜は溜まり場を見つけよう!
光量のある朝夕でよく釣れた場所でも、夜になると全く釣れないことも多いのが秋のアジング。このケースは捕食場を変えアジが移動していることが多く、反応がない場合は一箇所で粘らず、アジを追いかけて場所移動も検討して下さい。
大型の漁港や排水・流れ込みなど変化に富み、常夜灯が絡む場所などは要チェックです!
晩秋は水温で場所を決めよう!
秋が深まり冬が顔を出し始める晩秋は、外気温が下がるとともに海水温も徐々に低下していきます。魚にとって水温が1度低下することは、人間でいう4度の気温変化と同じといわれ、わずかな変化で大きな影響を受けてしまいます。
冬でもアジは釣れますが、水温変化が激しいと活性が一気に落ちる傾向がありますので、水温が安定する場所や温泉地の漁港・温排水が流れるワンドなど周りに比べ水温が高いポイント選択が功を奏します。
また晩秋は大型サイズも十分期待できる最高の時期でもあります。
台風後はチャンスかも?
秋と言えば台風が頻繁に発生する季節。台風のせいで週末の釣り計画が白紙になったりと、アングラーにとっては良いものではありませんよね。
しかし台風通過後は、海が荒れることで海中の酸素濃度が上昇。結果、栄養豊富な潮になりアジの荒食いへとつながる可能性があります。
更に軽い濁りであれば魚のプレッシャーを低下させ、警戒心を持つことなくルアーにアタックしてきますので、爆釣するケースも耳にしますよ!
秋のアジングにおすすめのギア
引き出しを数多く持つうえで、道具の多さは絶対的な武器となります。その中でも絶対備えていただきたい実績十分の強力アイテムをご紹介します。
■ジグヘッド
ラウンドヘッド形状を採用することで、キャスト時の安定性向上、そしてアジングで重要な水中でもルアーを動かす感覚がしっかり伝わってきます。初心者から上級者まで幅広く使用されているスタンダードジグヘッドです
ティクト アジスタ! M 1.0g
軽くテンションを張るだけでレンジキープができ、軽量ジグヘッドが苦手という方に是非使用してもらいたいジグヘッド。アミ・プランクトンパターンのマストアイテムです
34 ゼログラヘッド 0.6g
ダートアクションを簡単に演出できるデルタヘッド形状。ダートアクションでスイッチを入れ、アジを乗せるタフコンディションに強いジグヘッドです。
メジャークラフト ジグパラヘッド ダートタイプ 1.5g
■ワーム
ながーーいテールがアジを狂わす超微波動系極細ストレートアジングワーム。つるつるボディなので、違和感なくアジの口にすっぽり収まります
ティクト フィジットヌード 2.7インチ(アミレッド)
高実績・ロングセラーの釣れる実力派アジングワーム。ひとくちサイズのリングボディと逆テーパー形状ピンテールの波動でアジをバイトに誘います。
レインズ (reins) アジリンガー チャートグロス
ダート釣法対応のマイクロソフトベイト。コンパクトで無駄がないシルエットは操作性が高くアングラーの思い通りにアクションしてくれます。
ジャッカル キビキビナ〜ゴ2インチ クリアーグロークラッシュ
■メタルジグ
イワシやキビナゴをイミテートさせた細身のシルエットが、抜群の飛距離・スマートな操作性を実現させました。アングラーも思わずベイトフィッシュと勘違いしてしまうリアルアクションジグです
ティクト クールジグ 35mm 3g
■スプリットリグ
定番の汎用スプリットシンカー。一度シンカーを潰しても、ペンチを使えば取り外し再利用可能。使い勝手の良さも支持されるロングセラーアイテムです
ウォーターグレムリン スプリットシンカー 735−5
スプリットリグにちょうどいい重さ、形状のジグヘッド。もちろん単体でも使用することは出来ますが、スプリットシンカーをセットすることで飛距離を稼ぎながら、アクションを損なわずしっかり口を使わせることが出来ます
ティクト アジスタ SS 0.4g
■キャロ
沖のアジ攻略に有効打となるキャロライナリグ。シンカーがバックスライドフォールをするのでジグヘッドの動きを邪魔せず、誘導式によるダイレクトなアタリを実現しています
ティクト Mキャロver.2 S−7.0g
腕を磨いてアジングを堪能しよう
知識と道具を手に入れたら、さっそくフィールドに出かけてみましょう! 釣れない時・釣れた時には必ず理由と原因がありますので、試行と検証をしっかり行ってみて下さい。アジングがもっと好きになり、テクニックも自然に磨かれるでしょう。普段アジングをしない方もこの機会に秋のハイシーズンアジングを心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか。
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