モンゴウイカについて

全長30〜40センチメートル、胴長20センチメートルにもなる大型のイカで、味も抜群に良いため釣りのターゲットだけでなく食用としても人気です。背中に目のような模様がたくさんあるのも特徴的。
旬は産卵期である4〜7月で、産卵で沿岸に回遊してきたものを漁獲します。特に西日本で多く漁獲され、味が良く値段も手ごろなため人気が高いです。
モンゴウイカの分布・生息域
モンゴウイカは、主に房総半島以南の日本沿岸、東シナ海、南シナ海にかけて分布。海底の砂泥の環境に生息しています。モンゴウイカの味
モンゴウイカは食味が非常に良く、外套長も20センチ前後と長く歩留まりもとても良いイカです。西日本で特に人気があり、刺身、天ぷら、煮物、焼き物、中華料理にしても美味。分厚い身は柔らかく、味はねっとりとした甘さがあり、程よい後味もあります。モンゴウイカは古くから知られるイカでしたが、冷凍物が多かったためその美味しさはあまり広まっていませんでしたが、近年人気が出てきています。また、斑紋がはっきりしていて、張りのあるものが新鮮なものです。
モンゴウイカのさばき方

1.胴の処理
・胴の表面にある甲(フネ)を外し、フネがついていたところからゲソを引き剥がします。
・次にエンペラ(耳)を除去し、皮を剥きます。皮の下にさらに薄い皮があるのでこれも剥きます。
・内側にも薄皮があるのでこれも同じように処理します。薄皮が剥きにくい場合はキッチンペーパーでこするとはぎやすいのでオススメです。
2.エンペラの処理
・エンペラの薄皮も胴の薄皮と同じように剥いて処理します。
3.ゲソの処理
・墨を水で洗い流し、ワタを手で取ります
・目の間に切れ込み入れて開き、目とクチバシを取り除きます。
モンゴウイカのレシピ

刺身
新鮮なモンゴウイカが手に入ったらぜひお刺身でいただいてみましょう。モンゴウイカは肉厚なため薄く切ったり、切れ目を入れたりすることで食べやすくなります。ねっとりとした食感と甘味が最高で、酒のつまみにもぴったりです。エンペラもコリコリとしていて美味。
天ぷら
モンゴウイカの甘さを堪能するのであれば天ぷらがおすすめです。3センチ幅の短冊状にした胴や、カットしたゲソに天ぷら粉をつけ薄めの衣で高温で揚げます。身が厚いのでとてもジューシーで旨味がたっぷり凝縮されています。
後味も程よく甘くスッキリと消えてくれます。天つゆでも美味しいですが、塩とレモンが良く合うのでオススメです。
煮付け
イカ料理の定番である煮付けにしてもモンゴウイカは絶品。だし汁に醤油、砂糖、みりんを加え、里芋やにんじんインゲン等と共に炊き合わせます。どこか懐かしい味はご飯のおかずにぴったりです。煮過ぎると身が固くなってしまうので、モンゴウイカを入れたらさっと火を通して止めるのがポイントです。
モンゴウイカは絶品!

釣ってよし、食べてよしのターゲットを一度体験してみてください!