もう一度、冒険できる車に乗りたかった

ランクルに乗り換える前、我が家の愛車はトヨタのアルファードでした。
広々とした室内にスライドドア——家族で過ごすには申し分のない理想のファミリーカー。
快適さと便利さを兼ね備え、何ひとつ不満はありませんでした。
それでもどこか心の奥で、「またSUVに乗りたい」という気持ちがくすぶっていました。
初めて所有したハイラックスサーフの、あの“無骨な自由”をもう一度味わいたかったのです。
そんなとき発表されたのが、トヨタのランドクルーザー300。
パンフレットもないうちに即契約し、2年の待ち時間を経て、ついに我が家に憧れの一台がやってきました。
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西森明日科
納車の日、キーを受け取った瞬間の高揚感は今でも忘れられません。
ランドクルーザー300の魅力

憧れのランクル300が我が家に来てから、気づけばもう2年。
その間、何度も「この車にして本当に良かった」と感じる瞬間がありました。
その名に恥じない“絶対的な王者感”。
どんな道でも頼れる走破性。
そして、ハンドルを握るたびに湧き上がる所有する誇らしさ。
今回は、2年間ランクルと過ごしてわかった“本当の魅力”を紹介します。
高い走破性

魅力のひとつは、なんといっても走破性です。
強靭なラダーフレーム構造とフルタイム4WDの組み合わせにより、悪路でも驚くほど安定した走りを実現。
山道や砂利道など、どんな道でも安心してハンドルを握れる頼もしさがあります。

さらに、走行モードが豊富に備わっているのも魅力のひとつです。
路面状況に応じて最適なモードを選べるため、ぬかるみや岩場といった厳しいコンディションでも安心して走行できます。
まさに「どこへでも行ける」という言葉がぴったりの一台です。
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西森明日科
この走破性を活かしたくて、あえて悪路を選択することもあります。
運転が楽

ランクル300には3.5L V6ツインターボエンジンが搭載されており、超重量級の車体とは思えないほどの加速力を誇り、まるで飛行機の離陸のような力強さを味わえます。
信号待ちからの発進や高速道路での合流もスムーズで、思わず「こんなに走るの?」と感心してしまうほどです。
さらに、走行中の静粛性も非常に高く、風切り音はほとんど気になりません。
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西森明日科
車内はまるで静かなリビングのようで、会話も音楽も快適に楽しめます。

座席の位置が高いため視界が広く、運転中の安心感が格段に違います。
長距離でも疲れにくく、目的地までの道のりはいつも快適。
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西森明日科
釣り場へ向かうドライブが、既に旅の楽しみのひとつになっています。
意外と取り回しがいい

ランクル300は車体が大きく、ボンネットも前方に張り出しているため、「狭い道は走りにくいのでは?」と不安に感じる人も多いかもしれません。
実際、筆者も最初はそう思っていました。
しかし、車両設定で全方位カメラの自動起動をオンにしておけば、低速時に自動でカメラが切り替わり、周囲の状況をしっかり確認できます。
この機能は本当に便利で、狭い道の走行や車庫入れ、ギリギリのラインを攻めるような駐車も安心。
釣り場への道は細く、見通しの悪い場所も少なくありませんが、ランクルならそんな場面でも落ち着いて走れます。
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西森明日科
大きな車体でありながら、こうした細やかなサポート機能が充実しているのもランクル300の大きな魅力です。
荷物がたくさん載る

ラゲッジスペースはとても広く、釣りに出かける際には本当に助かります。
ソロ釣行なら余裕たっぷり。3人分のロッドやタックルを積んでも、まだスペースにゆとりがあるほどです。
イレクターパイプを使って2段の棚を自作し、より効率的に荷物を積めるように工夫しています。
これにより、道具の出し入れがスムーズになり、釣り場での準備も快適に。
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西森明日科
ロッドホルダーはカーメイトのIF14を使用。
ランクルの広さとちょっとした工夫次第で、釣りライフはさらに快適になります。
所有していること自体に喜びを感じる

運転が楽しくなる理由はいくつもありますが、なかでも大きいのは「所有感」です。
憧れの一台を手に入れた満足感、そしてその車に乗っている誇らしさ——
それだけで、日々のドライブが特別な時間に変わります。

駐車場に佇む姿を見るだけでも嬉しくなり、ハンドルを握るたびに「この車に乗れているんだ」と実感します。
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西森明日科
ランクル300は、ただの移動手段ではなく、人生の一部として寄り添ってくれる——そんな特別な相棒です。
ランドクルーザー300のリアル

これまでランクル300に乗って感じた「良かった点」をいくつか紹介してきましたが、もちろん完璧な車というわけではありません。
実際に2年間乗ってみて、「ここは少し気になるな」と感じた部分もありました。
ここからは、筆者が実感した2つの欠点について正直にお伝えします。
燃費が悪い

筆者が感じる最大の欠点は、やはり燃費の悪さです。
普段使いでは平均5〜6km/L、高速道路でも8〜9km/Lほど。
3.5L V6ツインターボエンジンを積んだ超重量級の車体なので、ある意味当然ともいえますが、給油のたびに燃費の悪さを痛感します。
とはいえ、この走りの力強さ、快適性、そして所有する満足感を考えると、燃費の悪さも“代償”のようなもの。
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西森明日科
維持費も含めて覚悟が必要な車ですが、それでも乗り続けたいと思わせてくれる魅力が、ランクルには確かにあります。
盗難のリスクが高い

ランクル300のオーナーとして、常に意識しておきたいのが盗難リスクです。
人気車種であるがゆえに狙われやすく、家にいるときも外出先でも、つい車のことが気にかかります。
物理ロックやセキュリティ機器の導入に加え、駐車場の選定や日頃の警戒意識も重要です。
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西森明日科
安心してランクルライフを楽しむためにも、「守る」という視点を常に持っておきたいものです。
日常を特別にしてくれる相棒

ランクル300を手にしてから2年。
その魅力は色褪せることなく、むしろ愛着は深まるばかりです。
乗るたびに感じる満足感と頼もしさ、そして所有していることへの誇らしさ——
そのすべてが、日常を特別な時間に変えてくれます。
これからもランクルは、出かけるときの大切な相棒。
釣りや旅行、家族との時間、そして何気ない日常のドライブまで——
そのすべてを、この一台と一緒に楽しんでいきたいと思います。
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西森明日科
たくさんの思い出を刻みながら、これからもランクルと共に走り続けます。






