ミノーで釣ってみたいけど

サーフのヒラメ釣りにはいろいろなルアーを使いますが、個人的に、その中でもミノーで釣れた時の嬉しさが格別なんですよね。
イカついヒラメの口元にミノーが掛かっている様は、何故だか一際カッコよく感じてしまいます。
そんなミノーですが、「なかなかミノーで釣れない」という声をちらほら耳にします。
じつはそんなに難しくない

難しいイメージを持たれがちなミノーですが、決して釣れにくいルアーではありません。
ちょっとしたコツや考え方が理解できれば、ミノーが強力な武器になるはずです!
そこで今回は、ミノーでヒラメを釣るためのコツを皆さんにご紹介します。
ミノーで釣るための準備
潜行深度を把握しよう

まず、ミノーで釣るためにもっとも大事なことが、ミノーの潜行深度を把握しておくことです。
最近はパッケージや公式サイトに潜行深度が表記されていることが多いため、それをしっかりと把握しておきましょう。
油性マジックでルアーに直接書いておけば、現場でパッと見てすぐに判断できるのでおすすめですよ。
全層探れるスタメンを用意

お手持ちのミノーの潜行深度が把握できたら、攻められる水深に穴がないか確認しましょう。
例えば、60cm潜るミノーと120cm潜るミノーしか持っていなかったら、80〜100cmのレンジを攻めきれません。
できれば潜行深度80〜100cmのミノーを追加し、全層探れるようにしましょう。
カラーは派手系がいい

カラーは大きく分けるとシルバー系、ゴールド系、ベタ塗り(ソリッド)系、クリア系の4種類ですが、おすすめはゴールド系とベタ塗り系。
一般的に派手な方がヒラメに効くとされていることに加え、ミノーのアピール力をフルに活かしたいというのが狙いです。
もちろんクリアが効く状況もありますが、まずは派手系カラーから揃えましょう。
フックは万全にしておこう

サーフの釣りは、他の釣りの比ではないほどフックの消耗が早いです。
貴重なバイトをものにするために、フックは万全の状態にしておくことをおすすめします。
釣行のたびに針先をチェックして、鈍っていたら交換しておきましょう。
ちなみに、ぼくは常に替のフックを携帯して釣行していますよ。
ミノーで釣るためのコツ
マズメ時が釣りやすい

ミノーがもっとも有効なタイミングは朝夕のマズメ時です。
マズメ時はヒラメの活性が高くなるため、ルアーを食わせやすいタイミング。
そんな状況ではワームよりも、ハイアピールなミノーの方が反応を得やすいです。
水深に合ったミノーを選択する

ミノーを使う上でもっとも重要だと思っているのが、水深に合ったルアーを選択すること。
ヒラメはボトムに張り付いて、自分の上を通過する魚を捕食するため、ボトムより少しだけ上を引く必要があります。
そのため、ミノーを選ぶ際は“泳層がボトムから50cmくらい上”を目安にしてみてください。
巻きスピードは“ハンド1回転 / 1秒”が基本

適正な巻きスピードは潮の流れや寄せ波引き波によっても変わるのですが、基本的には1秒にハンドル1回転を目安にしましょう。
できれば、ハンドルを持つ手やロッドに掛かるミノーの引き抵抗が一定になるように意識し、巻きスピードを微調節するのがベストです。
ちなみに、ぼくが使っているリールは3000XHと4000XHなので、ハンドル1回転で90〜100cm巻き上げます。
お手持ちのリールと照らし合わせて、スピード調節の目安にしてください。
波をロッドでかわす

サーフは常に波が打ち寄せていますが、その波にラインを取られてしまうとミノーが引っ張られ、狙いのレンジを引けなくなります。
そのため、波にラインが巻き込まれそうになったら、ロッドでラインを持ち上げて波をかわすように操作しましょう。
こうすることでミノーのコントロールを失わずに巻き続けられます。
ロッド操作でレンジをコントロール

前述した通り、基本的に狙うレンジはミノーが持つ先行深度によって決まりますが、微調整はロッド操作で行います。
潜航レンジを浅くしたい時はロッドを立て、深くしたい時はロッドを下に向けましょう。
また、サーフは手前に来るほど浅くなるので、ミノーが近づくにつれてロッドを立てた方が良いケースもあります。
波打ち際までしっかり引く

ミノーが近づいてきたら速巻きして回収……
なんてのはもったいない!
ヒラメは意外と手前の波打ち際にも潜んでいるので、最後の最後までしっかりと引き切りましょう。
ぼくのメインエリアの遠州灘では、手前でのヒットが7割くらいを占めるほどなんです。
信じて巻き切ろう

最後に大事なことは、釣れると信じてミノーを投げ続けること。
ミノーを投げないと、ミノーで釣ることはできませんからね。
自分を信じて、ミノーを信じて、最高に痺れる一尾をキャッチしてくださいね!
撮影:六畳一間の狼 SUU