1.夜明けの時

魚は朝夕に活性が高まるため、釣り人にとって日の出の瞬間は釣果を得る大きなチャンス。
普段の生活は朝起きられないケド、魚釣りの時だけは必ず起きられる! という方も少なくないはず。

一度、朝マヅメの大爆釣を味わってしまうと、空が白んでくると入食いを期待してテンション上がってくるものです。

怪魚ハンター山根
『早起きは三文の徳』とは良くできた言葉で、まさに魚釣りにピッタリなことわざだと思います。
2.沸騰する水面

大きな魚が小魚の群れを水面に追い込んで捕食する行動を“ナブラ”や“ボイル”と呼びます。
まるで海が沸騰しているかのような光景に多くの釣り人達は心躍らせます。

ナブラやボイルは魚の活性が高い時に発生する現象のため、ルアーや餌を投入すれば高確率でヒットしてきます。

怪魚ハンター山根
一方で、ナブラは出ているケド、遥か数百メートル沖……とか、追われている餌が小さすぎてルアーに反応しないなど、釣果に結び付かず、歯がゆい想いをすることもしばしばです。
3.突然の鈴の音

竿を手に持たないブッコミ釣りやちょい投げ釣りでは、アタリを知らせる鈴を竿の穂先に取りつけます。
ただの鈴の音なのですが、釣り人にとってはテンションを爆上げする魔法の音色なんですよね。
釣りをしていない時でも、鈴の音を聞くと条件反射でビクっとしてしまうのは、きっと僕だけじゃないと思います。

ちなみに、アタリを知らせる便利グッズとして、バイトアラームというセンサーが内蔵されたアイテムがあります。
無線式バイトアラームを使用すれば、百メートル程度離れた場所でも魚のヒットを知ることができます。

怪魚ハンター山根
長時間待ち続ける大物釣りや極寒期のブッコミ釣りで車内待機する際に重宝しますよ。
4.魚体が水面を割る時

釣り最大の醍醐味の1つに魚とのファイトがあり、シーバスやブラックバス、シイラやライギョなど激しいジャンプやエラ洗いを披露してくれる魚もいます。
魚体が勢いよく水面を割る瞬間は、カッコ良くて優雅でテンション上がる! という方も多いかと思います。

一方で、魚は針を外すために必殺技を繰り出している訳でして、ジャンプやエラ洗いでフックオフ……なんてことも良くあります。

怪魚ハンター山根
魚種やサイズによっては、跳ねるなよ〜(滝汗)って、ビクビクしながらファイトすることもありますよね。
5.釣具屋の看板を見た

釣具屋でテンションが爆上がりすることがあるって方もいらっしゃるでしょう。
例えば、初めて訪れる土地だと、釣り具屋を発見しただけで入ってみたい! って思ってしまうものですよね。
ご当地ルアーや仕掛け、餌だったり、人気対象魚の違いとか、その土地の釣りが何となく陳列された商品から読み取れるのが僕は好きですね。

もちろん通い慣れた釣具屋でも、超人気商品が店頭に並んていた時とか、お気に入りの廃盤ルアーを中古コーナーで見つけた時とか、欲しかった高額商品が値下げされた時とか……。

怪魚ハンター山根
きっと、多くの方が釣具店でテンション上がる経験をしていると思います!
6.仕掛け作りで

こうしたら釣れそうって仮説を立てながら家で準備して、釣り場でその結果を得られるのも魚釣りの醍醐味の1つだと思います。
釣果UPのために自分なりに工夫する準備段階でこそ、テンション上がるって方もいらっしゃることでしょう。

仕掛けや餌の仕込み、ルアーやフライ作りにも醍醐味を感じられるようになると、魚釣りに行けない時でも楽しみが増えますよね。

怪魚ハンター山根
ちなみに僕は、市販されていない釣具をどう自作しようか考えている時が一番テンション上がりますね。
7.予期せぬ(美味しい)外道

外道が超高級魚だったら、釣った魚を美味しく食べたいキープ派の方なら誰しもがテンション上がる瞬間だと思います。
ちなみに写真の彼は僕の弟なんですが、オオモンハタを狙っていてこんなクエが掛かってきたんです。

言うまでもなく、我が家はテンション爆上がり。美味しい魚が釣れると、釣った本人だけでなくて家で待つ家族のテンションも上がりますよね。

怪魚ハンター山根
釣った魚を美味しくいただくこと、美味しい魚を釣りにいくこと、僕は食べることを目的とした魚釣りも醍醐味の1つだと思っています。
8.あの時を振り返り

釣った魚を写真や動画に残して楽しむのも魚釣りの醍醐味ですが、僕は家に帰って写真を整理する時にもテンションが上がります。
とくに構図やピントがバチっと決まった写真が撮れているのを改めてPC上で確認できると「ヨッシャ!」ってなります。

自分の釣果を釣り日記に記したり、SNSやYouTube、ブログなどに投稿して色んな人に見てもらうのも魚釣りの楽しみ方の1つだと思います。

怪魚ハンター山根
僕はGoogle Mapに自分の釣果情報を蓄積させるのが好きで、訪れた土地が星やラベルだらけになっていくのが快感です。
9.その先のパラダイスを想像して

源流釣りをしていると、絶壁から流れる巨大な滝と出会うことがあります。
容易に突破できる場所ではないが故に、その先はまさにイワナの楽園……。なんてことも珍しくありません。

磯釣りをしている時もあそこに立てれば……。なんてこともあるでしょう。
壮大な自然の力を目の前にした時、冷静ながらもテンションが上がります。

怪魚ハンター山根
ただ、魚釣りとは源流釣りや磯釣りなど、ジャンルによっては命に関わる事故が発生する危険がある遊びです。
厳しい自然に挑む時ほど、自分の力を過信せず、安全マージンの確保を心掛けましょう。
10.出会いの時

最後になりましたが、僕が一番テンションの上がる瞬間はやっぱり狙い定めた魚のランディングに成功した時ですね。
もちろん嬉しさが一番強いのでしょうが、旅先なら自分に掛けたプレッシャーからの解放だったり、何度も通った釣り場なら達成感だったり、子供の頃から夢描いていた目標だったなら、その目標を失ってしまった喪失感だったり。
とにかく、様々な感情が入り乱れて、ガッツポーズの時もあれば、涙の時もあったりします。

僕は時々、怪魚釣りのガイドをさせていただくことがあるのですが、魚を釣り上げた時の釣り人の表情って凄い豊かだなって感じるんです。
身体の震えが止まらなくなったり、息が上手くできなくなったり、普段物静かな人でも雄叫びを上げてたり。

怪魚ハンター山根
大人になってもテンションをここまで上げてくれる魚釣りって凄いなっていつも思います。
いくつ当てはまりましたか?

まだまだ10項目では書ききれないくらい、魚釣りってテンション上がる瞬間がいっぱいありますよね。
こんなにも色んな要素でワクワク、ドキドキできる趣味ってなかなかないと思います。

怪魚ハンター山根
皆さんも自分のテンションの上がる瞬間に正直になって、大好きな魚釣りを存分に楽しんでいきましょう!
撮影・文:山根 央之






