スッゴイ釣れるワームがある!

アジング界隈で「超釣れる!」と話題になり、ここ数年で爆発的に売れているワームがあります。
それが、ケイテックから発売されているイージーシェイカー というワーム。
「そんなに!?」と半信半疑買ってみたら……

噂通り、すっごいアタリが多くて良く釣れることが判明。
他のワームとも使い比べてもみましたが、釣果差が顕著に出るシーンも多く、「話題になっているだけはあるな」と思い知らされました。
なおと
ということで今回は、イージーシェイカーの特徴や凄さをお届けします!
イージーシェイカーとは?

イージーシェイカーの存在を知らなかったアジンガーの方も多いでしょう。
それもそのはず。そもそもイージーシェイカーは、ブラックバス用として発売されたワームです。
一部のデカアジ狙いのアングラーが使い始め、それが最近一気に広まり、一時は売り切れが続出する事態に。
サイズは2.5in〜5.5inまでラインナップされており、アジングで人気となっているのは2.5inと3inです。
最近はアジングで使いやすいクリア系やグロー系のカラーも登場しています。
なおと
出どころは愛媛のギガアジ狙いだそうです。
イージーシェイカーの特徴

まずはイージーシェイカーの特徴から紹介します。
シンプルに見えて凝った形状

「ただのストレートワームじゃん」という気もしますが、じっくり見るとかなり凝った形になっています。
テールにかけて徐々に細くなるテーパー状のボディに、薄いリング状のパーツが付いた形状です。
少し太く見えるかもしれませんが、芯となるボディ自体は細身。リング状のパーツによってボリューム感を出しています。
なおと
おそらく、高い製造技術があってこその形でしょう!
かなり柔らかい

手にしてすぐに感じるのが、その柔らかさ。ハンドポワード並みに柔らかいです。
とはいえ、ハンドポワードのようにテロンテロンなわけではなく、なんとも絶妙な塩梅。
おそらく、素材そのものの柔らかさだけではなく、形状由来の柔らかさもあるのでしょう。
なおと
ちなみに、ケイテックはワーム毎に素材の硬さを微妙に変えているそうです。
頭部分には溝が

ボディ全体にリングパーツが付いているかと思いきや、頭の部分には溝が設けてあります。
たぶん、本来はオフセットフックの針先を隠す目的だと思いますが、ジグヘッドの針を刺す際にも“真っ直ぐ”がわかりやすくて○。
また、ジグヘッドのフックに対してボディがオフセットした状態になるので、外見以上にフックの掛かりしろが大きく取れます。
なおと
芸が細かい……。
透明感の高いカラー

イージーシェイカーはノンソルトなので塩特有の濁りがなく、透明感の高い仕上がりです。
上下二層のカラーはグラデーションも美しく、自然な色合いだと思います。
なおと
カラー的にも「アジングで使いたい」と思わせてくれますね〜。
生き生きしたアクション
よく見ると、ただ巻きではボディを細かく震わせながら泳いでいます。
チョンチョンッとアクションを入れてみると、全体をくねらせるように動き、まるで身悶えているかのよう。
また、ほんの少しヘッドに伝わった微かな入力で、全体がプルンッと動いているのも見逃せません。(動画の5秒くらいから)
それと同時に、ボディのラメがキラッキラッと明滅してアピールしています。
なおと
遅れて倒れてくるテールの動きも最ッ高に良い!
なぜイージーシェイカーは釣れるのか?

ここからは、「なぜイージシェイカーは釣れるのか?」というテーマを、筆者なりに考察してみます。
自発的なアクションが生まれる

実釣していて印象的だったのが、ただ巻きが凄く釣れるということ。
ワームが泳いでいる様子を見ると、リトリーブ中の微妙なティップの揺れやリーリングの変化にワームが敏感に反応しています。
つまり、人間である以上は寸分の狂いもなく等速でリトリーブすることは難しく、そのわずかな狂いがワームを不規則に動かしているわけです。
どんなワームでも動くことは動きますが、悶えるようにクネッと動くところが秀逸だと思いました。
なおと
素材の柔らかさ、テーパーの具合、リブの感覚、すべてのバランスが良い証拠です。
リブによる効果

ボディに配置されたリングパーツによる水の噛み方も、釣れる理由のひとつでしょう。
リブが深いことで、操作感が強くなるだけではなく、水纏いや水押しも強くなります。
また、リブが水をしっかり掴むのでアクション時やフォール時の安定感も高まり、魚が嫌う動き方をしないように思いました。
なおと
寄せる力も喰わせる力も強いってことです!
吸い込まれやすい

ノンソルト仕様なので比重が軽く、ボディも柔らかいため、吸い込みが良いことも特徴です。
こちらはワームの浮力をチェックしてみた動画です。
リブが纏った気泡を取り除いた状態で底から離してみると、ジワッと浮かんできます。
実釣時はジグヘッドの重みが加わりますが、とくに吸い込みが弱い時は釣果差につながるはずです。
軽いジグヘッドを使うキャロやフロート、バチコンでも恩恵は大きいと思います。
なおと
ちなみに、2.5inの自重は約0.6gでした。
パターン度外視で効く

その見た目通り、シラスやカタクチイワシ、バチを捕食している状況ではドストライクでした!
その一方、ベイトが不明な場合やこれといったベイトがいなさそうな常夜灯下でも効果的だったので、ベイトやパターンを問わずに使えるワームだと思います。

アジング用のワームとしては大きめですが、小さなワームよりもよく釣れるケースも多く、大きいことも武器なのかもしれません。
大きくてリブが深いので潮受けがよく、小さなツルッとしたワームよりもドリフトしやすいといった要素もあるはず。
さすがに豆アジ・小アジにはオーバーサイズだと思いますが、20cmぐらいのアジならしっかり針掛かりしたので、豆アジの中から良型を抜きたい時にもオススメですね。
なおと
サイズに抵抗がある方もいるかもしれませんが、意外と万能に使えますよ!
フックセッティングについて

ワームがちょっと長めなので、ロングシャンクのフックが良い?
と思いきや、ショートシャンクの方がフックアップ率が高いケースもありました。

例えば、アジが魚を捕食している時はショートシャンクの方が良かったですね。
逆に、バチについてる時は後方からのバイトが増えるため、ロングシャンクの方が掛かりました。
また、ショートシャンクの方がワームの稼働範囲が増えるため、自発的にアクションさせたい場合やロッドアクションで大きく動かしたい時はショートシャンクがオススメですね!
なおと
以下は、筆者が実釣して良さそうだったジグヘッドです。ぜひ参考にしてください。
ダイワ 月下美人 アジングジグヘッド
とくにロングシャンクの#8サイズのフックは、後方からのバイトが多い時にも重宝します。
その一方で、目玉が付いているせいか小魚を食っている時もよく掛かるので、かなり万能に使える一品です!
ショートシャンクが良いなら、#10か#12を使ってみてください。
34 ダイヤモンドヘッド
ダイヤモンドヘッドはややシャンクが長めのジグヘッドです。
多面体のヘッドは光を受けてフラッシングするので、とくに満月や日中、常夜灯下で多用しています。
フックの線径が細い割に強度も高く、強めのタックルで大きなアジを狙う場合にもオススメです!
ティクト アジスタ
アジスタのヘッドには水受け面が設けられており、操作感が強いことが特徴です。
イージーシェイカーも水噛みが良く、両者の相乗効果によって海中をイメージしやすいため、とくに初心者の方にはオススメ。
また、コストパフォーマンスが良いのも◯。
柔らかいが故に……

よく釣れる反面、柔らかくてやや裂けやすいことが唯一の難点です。
しかし、これには対処法がいくつかあるので最後に紹介します。
上下を入れ替えて刺す

ワームが写真のように裂けてしまった場合、上下逆にして付けましょう。
上下で形が違わないため、入れ替えてもほぼ同じ状態です。
なおと
上下対称のメリットですね。
ちょっとずつ裂けた部分をカットしていく

短くなってしまいますが、裂けた部分をハサミで切ってそこにジグヘッドを刺してもOKです。
ちなみに、断面が真っ直ぐになるので、水の抵抗が大きくなって操作感がアップするという副産物。
なおと
断面が気になる方は、ライターでさっと炙ってやると角が取れて丸くなります。
ライターで簡易補修

ライターで裂け目を炙って簡易的に補修することも可能です。
割れ目を少し開けた状態で持ち、焦げないように気をつけながら火を軽く当てて貼り合わせます。
なおと
少し押さえておけばくっつくので応急処置程度にはなります。
瞬間接着剤で止めておく

ワームの交換がし辛くなりますが、ジグヘッドとワームを瞬間接着剤で止めるとかなり強度が上がります。
接着剤が多すぎると、鉛が白くなったりワームに付いて硬くなったりするので、ほんの少しでOKです。
なおと
ズレにくくもなるので、手返しが良くなって釣果も伸びますよ!
一回使ってみて!

はじめは普通のワームだと思っていましたが、使ってみると人気の理由がよくわかりましたね。
一言で表すと、ワームとしての完成度がめちゃくちゃ高い。
間違いなく定番として定着するワームだと思います!
撮影:ちゃったTV なおと
ケイテック イージーシェイカー 2.5in
ケイテック イージーシェイカー 3in