カゴ釣りの重要パーツ「ウキ」
コマセを詰めたカゴを遠投し、海中の魚を寄せて食わせるカゴ釣り。
仕掛けを構成する道具の中でも、ウキには視認性の良さと、飛ばしにくいカゴ仕掛けをより遠くに飛ばすための遠投性能が重要なポイント。
カゴ釣りに最適なウキの選び方を解説するとともに、おすすめ製品を紹介していきます。
カゴ釣りウキの選び方
カゴ釣りに最適なウキを選ぶ時には、いくつかのポイントを押さえておくと必要なウキを探しやすくなります。
号数はカゴと竿とのバランスで決めよう
カゴ釣りで使うウキの号数は、使用する「竿の適合オモリ号数」と「カゴの号数」とのバランスで決めるのが基本。
一般的には、使用する竿の適合オモリ号数の範囲内のカゴを使うため、ウキもその号数に見合ったものを選びます。
例えば10号までの負荷に対応している磯竿を使う場合なら、コマセの重量を考慮してカゴは8号、ウキは8〜10号以上の号数のウキを組み合わせるのがおすすめです。
▼カゴ釣り仕掛けについて詳しい記事
夜釣りにはケミホタルやLEDライトが搭載できるタイプが◎
夜釣りで夜間にカゴ釣りをする時は、トップや内部にケミホタルやLEDライトを搭載できるタイプの遠投ウキがおすすめ。
発光パーツを外せば普通の遠投ウキとして使えるものも多いので、夜釣りを考えているなら最初から夜釣り対応タイプの遠投ウキを選んでも良いでしょう。
カゴ釣りで遠投できるウキのタイプ
飛ばしにくいカゴ釣り仕掛けを、可能な限り沖に飛ばすためにはウキも飛ばしやすい形状にするのが望ましいところ。
よく飛ぶウキの特徴を解説していきます。
羽根付きは姿勢が安定する
カゴ釣りでは、いかに遠くまで仕掛けを遠投できるかが釣果に直結することも多々あります。
重いカゴを使うカゴ仕掛けを遠投できる、遠投ウキの特徴の1つが「羽根」の存在。
羽根付きのウキは飛行中の姿勢が安定し、ウキ自体が回転したりブレたりしにくくなるため、空気抵抗が減って仕掛けを沖までスムーズに運ぶことができます。
カゴ先行で飛びやすい「軽いウキ」がおすすめ
カゴ釣り仕掛けを遠くまで飛ばすためには、ウキとカゴの重さのバランスも重要。
ウキが重いとカゴよりも先にウキが飛んでしまい、仕掛けが回転して絡んだり、手前に落下しやすくなってしまいます。
仕掛けをできるだけ遠くへ飛ばしたいのなら、なるべく自重の軽いウキを使うこと。
軽いウキなら、仕掛けの中で最も重いカゴが先行して飛ぶようになるので、絡みや飛距離低下を抑えることができます。
細身形状だと空気抵抗も減ってより飛ばしやすい
空気抵抗を減らして遠くまで飛ばすという観点では、ウキの形状も細ければ細いほど有利です。
また、細身形状のウキは空気抵抗が少なく遠くまで飛ばせるだけではなく、水面の高い位置に羽が来るため視認性に優れているというメリットももたらしてくれます。
必要な浮力は考慮しつつ、できるだけ細いものを選んでみましょう。
おすすめのカゴ釣りウキ15選
カゴ釣り向け遠投ウキ9選
ピアレ 超遠投ウキ
遠投性能抜群!100mオーバー先を狙いたい方におすすめ
空気抵抗を極限まで少なくした流線形の形状に、埋め込み式の羽が取り付けられたカゴ釣り用の遠投ウキ。
浮力が最適になるように開発されており、アタリも繊細にキャッチできます。
遠投性能を求めたい方や、より遠くのポイントを狙いたい方におすすめ。
サニー商事(SANY) アポロウキ 10号
大きな羽で安定飛行!空気抵抗の少ない細身形状の遠投ウキ
細長い形状のボディに大きな羽が埋め込まれた、遠投性能と視認性を両立した遠投ウキ。
細身形状のウキはアタリが大きく出やすく、遠くからでも魚の引き込みをキャッチ可能。
10号はカゴ釣りでも頻繫に使用するサイズで、どんな釣り場、時期でも活躍してくれるでしょう。
ダイワ アローライナーEVA
飛行中に仕掛けが絡まりにくい軽量な遠投ウキ
EVA発砲素材と呼ばれる、一般的な発砲素材よりも軽量な素材を使用した遠投ウキ。
軽量なのでカゴ先行で飛んでいき、飛行中に仕掛けが絡まりにくくなっています。
羽にも軽量で割れにくい素材が使用されているので、ハードな使用にも耐えてくれます。
渚の遠投師 遠投ウキ
蛍光カラーで見やすい!ポリカーボネート一体成形の遠投ウキ
耐久性に優れたポリカーボネート製の羽を採用し、ハードな使用にも耐えてくれる遠投ウキ。
羽は遠くからでも見やすい蛍光カラーに塗装されているので、沖での小さなアタリも逃すことなく捉えられるでしょう。
カラーは周りの人と区別しやすいよう、6色の幅広いラインナップとなっています。
浮匠SWAN 遠投ウキスワンSP
飛行中にウキが回転しにくく、糸ヨレが少ない
飛行中にウキが回転することを防ぐ形状の羽が採用されており、道糸のヨレによるトラブルを防ぐことが可能。
道糸のヨレはライン切れなどにも繋がることから、このウキを使用すれば大物のキャッチ率が上がるでしょう。
また、ボディは水を吸わない素材で作られているので、長時間使用して感度が落ちることもありません。
DANGANG 遠投ウキ U1 オールラウンド
耐候性の高い発砲ポリエチレンフォームを使用した遠投ウキ
一般的なウキに使用されている樹脂発砲素材と比較して、耐候性や耐久性に優れた独立気泡ポリエチレンフォームをボディに使用。
紫外線や海水によって劣化しやすいウキですが、この製品は厳しい状況下でも長期間使えるでしょう。
また、独特な形の羽は空気抵抗を少なくするために最適化された、遠投するための形状です。
DANGANG 遠投ウキ U4 オールウエザー
全天候型!強風下でも使いやすい遠投ウキ
360°あらゆる方向からの空気抵抗を軽減する形状を採用しており、どんな状況下でも安定してくれるカゴ釣りウキ。
特に風が強く、波が高い時にはその安定感が釣果に結びついてくれるでしょう。
耐候性にも優れており、頻繫にカゴ釣りを楽しみたい方におすすめの製品です。
ウメズ PEリベンジャー
PE(ポリエチレン)をボディに使用した高耐久な遠投ウキ
紫外線による劣化や衝撃に強いPE(ポリエチレン)をボディ素材に使用した、細身形状のウキ。
細身形状であることから遠くまで仕掛けを飛ばすことができ、より遠くにいる魚を狙うことができます。
さらに細身形状であるが故の高感度を利用すれば、小さなアタリもしっかりと掛けていくことができるでしょう。
釣研 遠投レッドウイング
ケミホタル装着可能 圧倒的な飛距離と視認性
細身形状のボディに大型の羽が取り付けられた、飛距離と視認性を両立した遠投ウキ。
羽にはケミホタルを取り付けることができ、夜釣りにも使用することが可能です。
カゴ釣りはもちろん、タチウオやアオリイカのウキ釣りにも使用しやすい汎用性も魅力の1つとなっています。
電気ウキタイプのカゴ釣りウキ6選
釣研 遠投カゴどんぐりスカーレット8号
中通しタイプのウキに羽が付いた、ケミホタル装着可能な製品
ウキの内部をラインが通る中通しタイプの丸形ウキに、姿勢を安定させる羽根が付いたタイプの夜釣り対応ウキ。
空気抵抗が少なく、軽めの仕掛けでもしっかり遠くまで飛ばすことが可能です。
トップ部分にケミホタルを装着できるので、夜間のカゴ釣りで活躍してくれるでしょう。
浮匠SWAN 遠投電気ウキ スワン
LEDで明るい!夜釣りにピッタリな電気ウキ
電池式LEDライトが羽部分に付いており、夜間でも明るく光ってくれるカゴ釣りウキ。
LEDライトはケミホタルと比較するとかなり明るく、遠くまで流してもしっかりとその存在を視認できるでしょう。
形状はオーソドックスな涙型となっており、安定した飛行姿勢でキャストができます。
超遠投ウキ【PIALE LED】
より遠くまで飛ばすための工夫が詰め込まれた遠投電気ウキ
空気抵抗が少ない形状のボディに羽を埋め込むなど、より遠くまで飛ばすための工夫が詰め込まれた電気ウキ。
羽が回転しないので仕掛けも絡まりにくく、確実にポイントへと仕掛けを届けられます。
LEDライトはかなり明るく、真っ暗な釣り場でアタリをしっかりと伝えてくれるでしょう。
ウメズ 遠投カゴ スカッド
3枚羽で軽量!安定した飛距離と浮力が魅力の遠投ウキ
4枚の羽が付いた遠投ウキが多い中、3枚の羽を採用することで軽量化を実現した遠投ウキ。
軽量なのでカゴ先行で飛んでいき、仕掛けが絡まるといったトラブルを防いでくれます。
トラブルが少ないことは、仕掛けを作りにくい夜間では嬉しいメリットになるでしょう。
ナカジマ EVAウィング
ケミホタルとライトをW装着!視認性抜群の電気ウキ
ケミホタルとライト(ぎょぎょライトM)をダブルで取り付けることができ、かなりの明るさが出せる遠投ウキ。
EVA素材のソフトボディが採用されていることから、何かにぶつけても壊れにくくなっています。
遠投カゴ釣りはもちろん、夜釣りでのタチウオや大サバ狙いでも活躍してくれるでしょう。
ハピソン(Hapyson) 高輝度遠投ウキ
明るくて見やすい!ハピソンの高輝度遠投ウキ
釣りにおける電気機器を販売しているハピソンの遠投電気ウキ。
細身形状をしており、空気抵抗が少なく遠くまでキャストできたり、小さなアタリも視認しやすいといったメリットがあります。
ハピソンのウキは耐久性に優れており、壊れにくいことも大きな魅力です。
カゴ釣りウキは自作も可能
市販品を購入することが多いカゴ釣りウキですが、思ったようなウキがなければ作ってしまうのも一つの手。
材料となるパーツも市販されているので、ベストなウキを求めているならチャレンジしてみましょう。
自作に必要なパーツと作り方
カゴ釣りウキの自作に必要なのは、軟質発砲素材、プラスチック板、透明パイプ、鉛キッドの4つ。
作り方は、軟質発砲素材を紙やすりやサンダーを用いて遠投ウキの形状に成形し、透明パイプと羽を取り付け、下部にバランスを取るための鉛キッドと接続用のカンを取り付けます。
鉛キッドとはウキを安定させるためのオモリのことで、釣具屋に行けば手に入れることが可能です。
ウキを厳選して仕掛けをもっと遠くへ!
カゴ釣りに最適化されたウキは、仕掛けを遠くまで飛ばすための構造や工夫がふんだんに盛り込まれています。
まったく同じ仕掛けやカゴの重量でも、ウキを変えただけで飛距離がグンと伸びることも多々。
飛ばせるウキを選んで、竿抜けの魚を狙ってみましょう!