捕食音系ルアーの始祖『ポッパー』とは?

小魚が大きく口を開けたような形が特徴的なルアー「ポッパー」。
ルアーとしての歴史は非常に長く、誕生以来様々なフィッシュイーターを魅了し続けている、ルアー界のリビングレジェンド的な存在です。
そんなポッパーの成り立ちや、基本的な使い方や魚を解説していきます!
1900年代初頭に登場
ポッパーの歴史は1900年代初頭、現代のポッパーと似たような形状のルアーが販売されていた時期まで遡ります。
ルアーという釣具が登場したのが1800年代初頭と言われているので、最古参ではないものの、登場から100年以上基本的な形状を変えていません。
その後、1925年にクリークチャブ社から現代のポッパーの大元とも言える形の製品「プランカー」が登場し、さまざまな進化を経て現在に至ります。
破裂音と水しぶきで水面で誘うルアー
ポッパー最大の特徴が、空気を破裂させたときに出る大きな音と水しぶきでしょう。これも登場から100年以上変わっていません。
ロッドでトゥイッチを加えると前面に大きく開いた口が水を受け、水しぶきと泡を伴いつつ「ポコッ」という音を発生させます。
この「ポコッ」という音はエサとなる小魚が跳ねた音や、フィッシュイーターが捕食した時に出す音に近いとされ、付近に居る魚を捕食本能を強く刺激する効果があるとされています。
ターゲットが水面や浅い場所を意識している時に有効
水面で音と飛沫を発生させるポッパーは、当然ながらターゲットとなる魚が水面や浅場を意識している時に非常に有効なルアー。
実際に小魚が跳ねているときはもちろん、ポッパー独特の「ポコン」という音は水中の深いところまで響くため、水面近くまで深場の魚を寄せる力を秘めています。
とくに魚の目線が上を向きやすいマズメの時間帯は、水深を問わずフィッシュイーターを呼ぶ力に優れたルアーなのです。
ポッパーで狙える魚種
元々はブラックバス狙いで広く普及したルアーですが、現在ではバスに留まらず様々な魚種用のポッパーが使われています。
現在一般的にポッパーが使われているターゲットを、いくつかご紹介しましょう。
ブラックバス
ポッパーが発明される元になったのがブラックバスを狙ったルアーゲーム。
とくに初夏から秋頃まで、水面に落ちた虫やカエル、水面を跳ねる小魚を捕食するブラックバス狙いでは、ポッパーがてきめんの効果を発揮してくれます。
ストップ&ゴーやシェイキングでスローに誘ったり、連続ドッグウォークでスピーディーに探ったりと、一つのルアーで多彩なアクションが可能なのも、このルアーがバスゲームでいまだにメジャーな理由でしょう。
ナマズ
日本はもちろん、世界中の淡水域でポッパーで狙える魚として代表的なのがナマズでしょう。
ナマズは視力が低い分、側線の感度や音に対して敏感な反応を示すうえ、水面近くのエサを捕食する傾向も相まって、ポッパーが鉄板ルアーとして用いられています。
シーバス
ソルトウォーターゲームで人気のシーバスにも、ポッパーは有効なルアーです。
とくに小さな魚の群れがメインベイトになっている時期には、他のルアーを凌ぐ釣果を出すこともあります。
イワシやボラの子の群れがシーバスに追われているのを目撃したら、真っ先に投げておきたいのがポッパーでしょう。
チヌ
近年各地でメジャーになってきている「トップチニング」では、ポッパーが基本的なルアーとして用いられています。
とくに6月から7月の梅雨時期は、ポッパーでのチヌ狙いの最盛期。
チヌ狙いの場合は、バス用ポッパーより一回り小さいサイズがメジャーですが、魚の活性が高かったり、ベイトのサイズが大きい時には10cm以上のサイズのものにも果敢にアタックしてきます。
青物などの大型回遊魚
ポッパーを使った最もダイナミックなゲームが、青物狙いのルアーゲームでしょう。
ポッパーならではの音と水飛沫によるアピールは、大海原の中でも激しく魚にアピールできます。
ショアでの中型サイズの魚狙いはもちろん、オフショアゲームではブリやヒラマサ、ロウジンアジ(GT)、果てはカジキマグロやキハダマグロといった超大物まで魅了するルアーなのです。
ブラックバス・ナマズ狙いでおすすめのポッパー9選
ダイワ スティーズポッパー60F
ダイワのバスブランド「スティーズ」のポッパー。
バスフィッシングにおいて主流であるフロロカーボンラインで使用することを前提に開発されていて、1本のタックルで様々なルアーを使う岸釣りでも重宝します。
60Fは様々なフィールドにマッチする万能なサイズです。
全長 | 60mm |
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自重 | 7.6g |
色数 | 14色 |
シマノ バンタム チャグウォーカー
シマノのバスフィッシング専門ブランドである、バンタムから販売されているポッパーです。
バスが吸い込みやすいフック形状にすることで、フッキング率を上げる工夫が凝らされています。
全長 | 62mm |
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自重 | 自重:8g |
色数 | 色数:10色 |
メガバス POPMAX
メガバスのバス用としては大きめサイズのポッパー。
大きなボディから生み出されるアクションはダイナミックに水を押し、広範囲からブラックバスを惹きつけます。
もちろんピンスポットでの誘いも可能で、トゥイッチを加えると音と強い水押しを伴ったテーブルターンを繰り出せます。
全長 | 78mm |
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自重 | 14g |
色数 | 21色 |
ノリーズ タフバグ65
「タフ」な状況に特化させた、ノリーズの食わせ系ポッパー。
ナチュラルな音と水しぶきが特徴で、食い渋ったブラックバスの捕食本能を刺激します。
キャスタビリティにも優れ、カバーの奥深くに潜り込ませやすいことも魅力。
全長 | 64mm |
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自重 | 8.8g |
色数 | 13色 |
デュオ レアリスポッパー64
デュオから販売されている、ドッグウォークアクションが特徴のポッパー。
ロッドの操作にレスポンス良く反応し、ブラックバスを誘う首振りアクションを誰でも簡単に演出できます。
ピンスポット攻略も可能ですが、広範囲を効率に探ることも得意なのがこのポッパーの魅力でしょう。
全長 | 64mm |
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自重 | 9g |
色数 | 9色 |
ジャッカル ガヴァチョフロッグ
中空ボディで障害物にすこぶる強い、ポッパー型のフロッグ。
濃いウィードの上や中を攻めることができ、カバーの下に潜む魚にも臆することなくアプローチできます。
ピンスポットでの誘いはもちろん、ドッグウォークで広範囲を攻めることもできる万能さも大きな魅力でしょう。
全長 | 69mm |
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自重 | 16g |
色数 | 15色 |
デプス パルスコッド
琵琶湖系メーカーDEPSの、一風変わった機構が特徴のポッパー。
スプリングウェイトが内蔵されており、ポップアクション後のステイで微振動を発生させます。
ポップ音で魚を寄せて微振動で食わせる、アピール力とナチュラルを両立したポッパーです。
全長 | 80mm |
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自重 | 16g |
色数 | 32色 |
ラパラ スキッターポップ7
現代のルアーとしては珍しい、バルサ材をボディ使ったポッパー。
バルサ材ならではのレスポンスの良いアクションは、ブラックバスはもちろんナマズにも効果抜群。
飛距離こそイマドキのポッパーに敵わないものの、控えめでナチュラルなポップ音、バルサならではの水絡みのよさで侮れない実力を秘めています。
全長 | 70mm |
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自重 | 7g |
色数 | 13色 |
エバーグリーン ワンズバグ
古き良きポッパーらしいシェイプを残しつつ、飛距離や使い勝手など、現代のルアーに求められる性能を持ったポッパー。
テールを跳ね上げたボディ形状によって空気抵抗が少なく、安定した姿勢で狙ったスポットへ正確に入れられるのがこのルアーのうり。
タングステン、スズ、スチールなど、異なる素材のラトルがぶつかり合うことによる、イレギュラーなサウンドで魚の捕食本能を刺激します。
バス、ナマズはもちろん、チヌやシーバスなど、ターゲットを選ばない性能も魅力です。
全長 | 68mm |
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自重 | 9.8g |
色数 | 30色 |
チニングにおすすめのポッパー5選
ダイワ シルバーウルフ チニングスカウター60F
ダイワのチニング専門ブランド、シルバーウルフのチヌ用ポッパー。
コンパクトなボディ形状で、スピニングタックルでも遠投しやすく、抜群のフッキング性能を実現。
梅雨時期のトップチニングにおいて、ボックスに必ず入れておきたいルアーの1つでしょう。
全長 | 60mm |
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自重 | 7.3g |
色数 | 6色 |
シマノ ブレニアス ライズポップ50F
シマノのチニング専門ブランド、ブレニアスのチヌ用ポッパー。
ベイトフィッシュの鱗のリアルなパターンを模倣したホログラムを採用し、アクション時に艶かしいフラッシングを発生させます。
直進性と安定性に優れており、ついばむようなチヌのバイトもしっかりフッキングさせられるでしょう。
全長 | 50mm |
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自重 | 7g |
色数 | 8色 |
DUEL 3DポッパーF90
図太いサウンドと大きな水しぶきで、水面を意識したチヌに強くアピールするDUELのポッパー。
90mmとチニング用としてはやや大きく、広範囲からチヌを寄せたい状況下で活躍します。
3Dプリズムフィニッシュによる強烈なフラッシングで、普通のホログラムに反応しないチヌに効果抜群です。
全長 | 90mm |
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自重 | 24g |
色数 | 8色 |
デュオ レアリスポッパー64チヌ
レアリスポッパーのチニング専用モデル。
操作性の良いアクションはそのままに、チヌ狙いに適したサイズにアレンジされています。
小粒ながら飛距離も抜群で、広範囲を効率的に探りたい状況下に適しています。
全長 | 64mm |
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自重 | 9g |
色数 | 9色 |
メガバス ポッピングダック
浮力、ウエイトバランス、アクション、サウンドと、全ての要素をチヌ釣りのためにこだわったメガバスのチニング用ポッパー。
アクション中の移動距離が最小限に抑えられているので、ピンスポットを攻めるのに最適。
カラーラインナップも豊富で、さまざまな状況に対応してくれます。
全長 | 60mm |
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自重 | 6.5g |
色数 | 12色 |
シーバス・青物狙いでおすすめのポッパー8選
ブルーブルー ガボッツ65
水面で引き波を出しながら泳ぐ、ミノーとポッパーのアクションを融合させたスイミングポッパー。
スイミングアクションで広範囲を攻めることも、ポップアクションでピンスポットを攻めることも可能。
その日の状況や変化に追従し、貴重な1匹を釣らせてくれるシーバス狙いにおける万能ポッパー。
65サイズの他に90、150サイズもラインナップされています。
全長 | 65mm |
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自重 | 6g |
色数 | 17色 |
ダイワ モアザン トリックアッパー105F
一見ペンシルベイトのようですが、小さなカップでポッパー的に使えるルアー。
強くロッドを操作することで音と水しぶきを発生させ、広範囲のシーバスにアピールします。
普通のフローティングペンシルではアピール不足な状況で活躍する、かゆいところに手が届くポッパーです。
全長 | 105mm |
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自重 | 15g |
色数 | 9色 |
マリア ポップクイーンF105
マリアのソルト向けポッパーの超定番モデル。
透過性の高いカラーを採用することで光を上手く利用し、青物やシーバスにしっかりアピールできるカラーが採用されています。
シリーズのミドルサイズであるF105は、堤防はもちろんサーフや沖磯など、青物や大型シーバス狙いの釣りで活躍してくれるでしょう。
全長 | 105mm |
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自重 | 28g |
色数 | 9色 |
タックルハウス フィードポッパー120
シーバスから青物、マグロまでさまざまソルトウォーターで狙える魚をターゲットとしたポッパー。
120はラインナップ中でもベーシックなサイズで、シーバスや青物狙いに最適。
軽いジャークでも心地の良いポップ音を演出し、少々荒れた水面でもしっかりアピールしてくれます。
全長 | 120mm |
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自重 | 30g |
色数 | 29色 |
ダイワ ソルティガ ドラドポッパー
ポッパーとしては細見でストレートな形状が特徴の、青物専用ポッパー。
空気抵抗が少なく飛距離を出しやすいので、沖のナブラや潮目を狙い撃つことが可能。
アクションによって発生したバブルの中にルアーをステイでき、アピールしつつ食わせられる能力を備えています。
ロックショア、オフショア問わず使えるのも魅力でしょう。
全長 | 130mm |
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自重 | 45g |
色数 | 5色 |
シマノ 熱砂 ビームポッパー130Fフラッシュブースト
ボディに内蔵されたプレートによるフラッシングが魅力の、フラッシュブースト搭載ポッパー。
平均飛距離71.2mという飛距離が魅力で、サーフや沖堤防などのショア釣りで強い武器になります。
広大なポイントで、シーバス・青物狙いで釣りをする時のパイロットルアーとして最適です。
全長 | 130mm |
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自重 | 29g |
色数 | 10色 |
デュエル ハードコア バレットブル160
次世代重心移動システム「マグバレットシステム」によって、最大飛距離90mオーバーを実現した、青物用ポッパー。
浮き姿勢が水平でフッキング率が高く、大口径カップで多少荒れた水面でも激しい音と水しぶきでアピール可能。
10kgオーバーのブリやヒラマサなどの大型青物を、ロックショアから狙うのに最適なルアーです。
全長 | 160mm |
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自重 | 80g |
色数 | 14色 |
シマノ オシア スポウター150F
アクションすると背面に設けられた穴から泡が噴き出る「BUBBLE CHAMBER」で、水中へのアピール力をアップさせたシマノの青物用ポッパー。
深場にいる青物を水面へと誘い出す力に優れ、ショア・オフショア問わず使えます。
全長 | 150mm |
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自重 | 94g |
色数 | 4色 |
ポッパーで水面が爆発する釣りを楽しもう!
ポッパーはシンプルに使えるうえ、魚が食いつく瞬間も間近で見られるエキサイティングなルアー。
水面が爆発するような魚のバイトは、一度経験するとハマってしまうこと間違いなし。
ミノーやジグのような、水面化を攻めるルアーで反応がない時でも、ポッパーに変えた途端アタリが連発したりするなど、ルアーとしての性能も折り紙付き。
ポッパーを活用して、大興奮の釣りを楽しんでみましょう!