良い釣り具は“長持ち”するし、思い入れの強い釣り具は“大切にしたい”
釣具への愛着やこだわりも魚釣りの醍醐味のひとつです
魚釣りって、道具へのこだわりや愛着を楽しむのも醍醐味のひとつですよね。
好きなメーカーから新製品が発表されると使ってみたくなりますし、自分の手に馴染んだ道具は修理しながらでも使い続けたいものです。
気が付けば10年以上使っている釣具たちをご紹介!
大物を釣ったルアー、大切な人からプレゼントされたリール……きっと皆さんにも、思い入れが強くて長く使っている釣り具があるかと思います。
今回の記事では、僕が10年以上使い続けている釣り具をご紹介!
10年以上も使えているって時点で良い物だなぁと思えます。
ダイワ05イグジスト|初めて手にした高級リール
ある事情で友人から引き取った大切なリール
中学生の頃、近所の池で知り合った同い年のバサーがいたんです。僕にとっては初めての釣り友達で、同じ池で互いに切磋琢磨しながらバス釣りの腕を磨いていました。
高校に進学した後、彼は違う街に引っ越して行ったのですが、その際に「釣りを辞めるから釣り具を買い取って欲しい。安くても良い! 山根に使って欲しい」そう告げられました。
高校生の時にバス釣りで思いっきり使い倒した
高校時代の僕はもっぱらバス釣りに明け暮れていた訳ですが、イグジストだから獲れたバスがたくさんいました。
とくに、通い込んでいた木崎湖や野尻湖のスモールマウスバスを狙った釣りは、繊細なライトリグを多用していたため、イグジストは必要不可欠な1台になっていたことを今でもよく覚えています。
現在は、渓流源流釣行で欠かせない存在
15年以上経っても、あの時譲り受けた05イグジストは現役です。
今はおもに渓流や源流釣行専用で使っています。巻き感こそゴロツキがありますが……あの時感じたスムーズなドラグは今でも健在です。
こんなにも長く使えるリールなら、何万円もかけて購入する価値があるなって今となってですが感じます。
僕にとってこのイグジストは、ハイエンドな釣り具にはハイエンドなりの価値があると知れた道具です。
2022年イグジストが新しくなります
ダイワ イグジスト 22年モデル
最新の技術が詰め込まれている22イグジスト……正直気になりますね。
メジャークラフト ザルツ|怪魚用に購入したショアジギロッド
初めてビワコオオナマズやアカメを釣り上げた思い出の竿
僕がバス釣りの世界から外に飛び出す際に初めて“怪魚用”として購入したのが、メジャークラフトから発売されていたザルツ(ZAT-962LSJ)というショアジギングロッドでした。
と相談しても詳しいスタッフがいないから。と相手にしてもらえなかったのが印象に残っています(笑)

店の中を見て回って、ライトショアジギング用の竿が良いなって判断して購入し、ビワコオオナマズやアカメを釣ることができました。
もちろん海外でも活躍
1ピースロッドが主流のバス釣りで育った僕にとって、2ピースのロッドはある意味で新鮮でした。
アメリカへバスを釣りに行く度に、長くて重たいバズーカを持って行っていましたからね……(笑)。
そう言えば、元ガイドが小さい機種を選んだのもバズーカを細くするためでした。
そんなこんなでザルツを何度か海外にも持って行っては、マングローブ帯のバラマンディや釣り堀の大型魚を釣り上げました。
今でもブッコミ用の竿として活躍している
穂先が折れたりするトラブルがありましたが、修理して今ではブッコミ釣り用の竿として使っています。
タマンやサメやエイ類を釣るのにちょうど良いんです。
ザルツはもう生産終了しているようですが、今のラインナップでいくとソルパラでしょうか。
メジャー|たくさんのメモリアルフィッシュを計測してきた
初めて買ってもらったメジャー
再び中学生の頃に話が戻ります。
大きなバスを釣った翌日に学校で自慢しようとしたら、「写真も無いのに何言ってんだ。」と嘘つき呼ばわりをされたんです。
当時は中学生でもカメラ付き携帯電話を持つようになった時代で、同級生の中にはバス釣りが好きな人もいました。
携帯電話もメジャーも持っていなかった僕は、両親にメジャーと使い捨てカメラを買ってもらい、次のバスを釣ろうとしました……。 が、僕より先に「嘘つき」と言い放った同級生がメジャーを当てたバスの写真を撮ってきた訳です。
お察しの通り、携帯電話で。
とてつもなく悔しかったですが、こんな出来事のお陰で僕は釣りが上手くなれたし、たくさんの魚達の写真を手元に残せているのだと思っています。
何度か無くしかけたケド、何故か戻ってくるメジャー
メジャーの他にもプライヤーやフィッシュグリップなど、魚を釣った直後に使う釣り具って気を付けていても現場に忘れて無くしてしまいがちですよね。
このメジャーも何度か無くしたんですが、探しに戻ったら見つけられたり、ついに無くしたと思ってもタイの友人のボートに忘れていたようで、再訪した時に返してくれたりって出来事もありました。
魚の染みだらけだけど、今でも使っています
いつしか大きさにこだわる釣りはしなくなったのですが、それでも偶にこのメジャーを使って魚を計測しています。
『何事にも意味がある。』そう信じて前向きに進めば結果は後になってついてきます。
Gショック|半端ないタフさです
24時間365日つけっぱなしです
一般的ではないかもしれませんが、僕にとって腕時計も釣り具のひとつだと思っています。
正確な時刻だけでなく、緯度経度を設定することで月齢や大まかな潮汐変化を時計を見るだけで把握することができます。
ベルトは何度か交換したけど、本体は今でも使えています
G-SHOCK GW-8900A-1JF
腕時計を外すのは、ダイビングの際に専用のダイビングコンピューターに付け替えることがあるくらいなもので、あとは寝る時もシャワーを浴びる時もつけっぱなしです。
壊れたら買い換えようかなと思っているのですが、カシオのGショックシリーズは本当に丈夫でなかなか壊れません。
5年程度でベルトだけ劣化して切れそうになりますが、交換用ベルトが販売されているので痛んできたら変えて使っています。
G-SHOCK 互換性交換用ベルト
いただいたヘラ釣りセット|僕の魚釣りの原点のひとつ
ヘラブナ釣りに挑戦してみたかった
中学時代にバス釣りで通っていた公園の池では、ヘラ釣りを楽しむ常連さんが何名かいらっしゃいました。
ある日、近所の釣具屋で800円で買った延べ竿とヘラブナ仕掛けセットとグルバラという練餌を持って、僕もヘラブナ釣りに挑戦したんです。
結果ブルーギルが大群で寄ってしまい、こんなじゃフナは釣れないと感じて常連さんにどうやってブルーギルを避けるのか聞きにいったんです。
中学生の僕にヘラブナ釣りの道具を譲ってくれた方々がいる
「エサが違うんだよ。ほら! これあげるから使ってみな。少々ブルに突かれても大丈夫だ!」そう言いながらエサを分けてくれたんです。
カッチカチに練り込まれた練餌から、抹茶のような香りがしたのを今でもよく覚えています。
それ以来、仕掛けやウキ、ヘラ台や竿受け、なんと高価な竿までも。なにからなにまで常連さんたちが譲ってくれたんです。
子供の時にヘラブナ釣りを教えてもらえてよかった
仕掛けの作り方、エサの配合割合の決め方、エサ落ちの合わせ方、他にもたくさん。ヘラブナ釣りの技術と醍醐味を余すことなく教えていただきました。
時には「1日100枚釣ってみたいだろ?」と、遠くの管理釣り場まで車で連れて行ってくれたり。本当に感謝、感謝、感謝です。
▼ヘラブナ釣りをすると釣りが上手くなる?!という記事はこちら
性能や機能は劣るかもしれないけど、僕はこのヘラ道具を今でも大事に使っています
古いヘラ釣り道具たちですが、僕にとっては思い出とご恩が詰まった道具なので、今でも大切に使っています。
今は自分の行動範囲が広くなり、なかなかヘラブナ釣りに意識が向かないお年頃ですが、それでも年に数回はやっぱりヘラ釣りがしたくなるんです。
そんな時、昔を思い出しながら頂いた道具を使ってヘラブナを釣っています。
▼そんな道具達を使って怪魚ハンターが霞ヶ浦で狙った新たな外来魚
新しい道具を買うのも楽しいけど、思い入れの強い道具を使い続けるのも悪くない
機能や使い心地は最新の釣り具に勝ることはできませんが、長く手元に残った釣り具を使った釣りって昔を思い出せるものです。
これから出会う釣り具たちの中にも、何年も何十年も活躍してくれる道具がきっと出てくると思うと、どれがその道具なのかなとワクワクしてしまいます。