【10倍美味くなる】立て塩で作るメバルの塩焼き
突然ですが、塩焼きといえば、塩をそのまま振って焼いていませんか?
もちろん塩を振るだけでも十分美味しいのですが……。じつは塩焼きをさらに美味しく仕上げる方法があるのです!
今回は冬から春にかけて人気のターゲット「メバル」の調理を例に、“立て塩”で仕上げる塩焼きをご紹介したいと思います。
“立て塩”なら簡単に美味しくできる
立て塩のメリット
- 1.美味しく仕上げられるのに、超カンタン
- 2.魚の臭みが抜ける
- 3.満遍なく塩が魚に回り、振り塩より味のバラつきが少ない
“立て塩”というのは、適量の塩を混ぜた塩水に魚を漬け込んでおく調理法のことを言います。
塩水による浸透圧を使い、魚の臭みや余計な水分を簡単に抜くことができます。
さらに味のバラつきも少なく、“振り塩”よりも簡単に美味しく仕上げられるのです。
もちろんメバルだけでなく、さまざまな魚の塩焼きでも使える調理法なので、ぜひこの機会にマスターしておきましょう。
メバルの下処理
メバルは、ヒレの先端に微毒があると言われています。
刺さると少しだけ腫れることがありますので、十分に注意して調理をしていきましょう。
ウロコ、内臓、エラを取り除く
基本的な捌き方は、ほかの魚種と変わりません。
まずは鱗をとり、肛門から包丁を入れ内臓とエラを取りましょう。
全ての処理が終わったら、しっかりと洗った後、水気をよく拭き取ってください。
腹を開いたとき、中骨の根元に血合いが溜まっていることがあります。
これを綺麗に取り除く際は、首を曲げた使い古しの歯ブラシが最適です。
もちろん包丁で削り取るのも良いですが、この方法であれば綺麗かつスピーディーに処理できますので、ぜひお試しください。
立て塩で用いる塩水作り
立て塩では、水に対して“3%程度の塩を混ぜた塩水”を用います。
水の量は、魚が浸かる程度で問題ありません。1000mlの水に対して、30g(大さじ2杯)を目安に作ってみてください。
岩塩やあら塩を使いましょう
立て塩で用いる塩の選び方も重要です。岩塩やあら塩を用いるようにしましょう。
これらの塩は、鉄・銅・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが豊富です。
さらに、岩塩やあら塩には旨味もあり、塩焼きを一段階美味しい料理へと昇格させてくれます。
魚に立て塩処理をする
先ほど作った塩水に、メバルを入れていきます。
塩水の量は、写真にように魚の身が浸かる程度を目安にしてください。
一晩寝かす
塩水に漬けた状態で、ラップをし、冷蔵庫に入れて一晩寝かします。
浸けすぎると辛いため、翌日には必ず引き上げるようにしてください。
ただし、一晩寝かせた方が身の中にも塩の旨味成分が入り、格段に美味しくなるのでオススメです。
水分を拭き取る
塩水から引き上げたら、キッチンペーパーで水分を拭き取りましょう。
水分が残っていると味が落ちたり、火の入りにバラツキが生まれてしまいます。
とくに腹の内側に水分が残りやすいので、丁寧に拭き取ってください。
コンロで焼いていく
化粧塩
ヒレには、化粧塩をしておきましょう。
メバルだけに関わらず、ヒレの部分は焦げやすいです。また胸ビレが皮目にくっついてしまうことも。
適量の塩をヒレなどの焦げやすい部分にまぶしておきましょう。
強火で10分
火の強さは、強火で10~13分ほど。
火加減や時間は、ご自宅のコンロによって変わりますので、こまめに様子を見ながら焼いていくようにしてください。
完成
焼き目が良い感じに付いたら完成です。
しっかりと火が通っているのか不安な時は、エラ蓋の先端が少し焦げている程度を一つの目安にしてみてください。
料理初心者でも簡単
昔から和食文化で使われてきた「立て塩」という調理法。
メバルに関わらず、他の魚や切り身、イカなど様々な魚介類に通用する調理法です。
料理初心者の方でも簡単に美味しい塩焼きが作れるので、是非メバルが釣れたら試してみてくださいね。