冬のチニングが熱い

「チニング=夏のトップゲーム」というイメージがある方、多いのではないでしょうか。
じつは冬こそがチニングの本番と思えるほど、厳寒期に楽しめるターゲットなのです。
今回は全国的に通用する冬チニングの攻略法をご紹介します。ぜひ身近なポイントで実践してみてください。
メインベイト

夏は浅場で、貝類や甲殻類を捕食するチヌ。
冬場は浅場から餌が居なくなるので、深場に落ちてしまうというにが定石です。
しかしながら、すべてのチヌがこのように行動するワケではありません。
厳寒期の浅場に生息するエビやカニといった、動きの遅いベイトを捕食しているチヌも多いのです。
特徴的なポイントには、大量のチヌが入ってきます。
ポイント選び方
4つの条件
- 1.砂泥地(メインベイトとなるエビやカニなど餌が豊富)
- 2.牡蠣殻や障害物が点在(餌が隠れられる、チヌが留まる要素が必要)
- 3.潮通しが悪い内湾(波が立たない静かな場所)
- 4.川が近くにある(プランクトン豊富でベイトが集まりやすい)
冬のチヌを釣るためには、場所選びがものすごく重要です。
風波が立ちやすかったり、水温が安定しない冬。だからこそ、ポイント選びに癖があります。
チヌも水温の変化には敏感なので常に水温の安定した、餌の多い「砂泥地」を狙いましょう。
基本はボトムを攻める

冬のチヌは底付近で、餌を探しながら動き回っています。
そのため、甲殻類系ベイトを模した“ボトムチニング”が、基本的な狙い方です。
タックルは代用でオッケー!

エギングタックル、もしくは柔らかめのシーバスタックルやバスタックルなどでも楽しめます。
PEラインは0.6号〜0.8号。リーダーは16ldあれば十分です。
リグはチヌボンボンがおすすめ

扱うリグは、テキサスリグやフリーリグなどが代表的ですが、筆者が最もオススメしているのは“チヌボンボン”といったリグです。
バス釣りで使うラバージグのような、フックが独立したジグヘッドのようなイメージのアイテムです。
着底したときに、ワームが上向きに立つため、フックがチヌの口に入りやすく、簡単にフッキングすることができます。
水深によって扱うリグの重さは変わりますが、5〜15gの程度のアイテムを揃えておくのがオススメです。
コスパが高いので、根がかりが多いボトムの釣りにおすすめですよ。
釣果を伸ばす5の攻め方

ボトムチニングといえば「ズル引き」というイメージが多いと思います。
もちろん「ズル引き」も非常に有効なのですが、他のメソッドも覚えておくと、きっと釣果が伸びるはず!
そしてスキルアップにも繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。
底から数cmをコントロールせよ!
ただ巻きのように見えますが、この時のレンジが非常に重要です。底から3cmほど浮かした状態を維持させるように巻きましょう。
リグが数cm浮いていることで、チヌの口に入りやすく、フックアップ率が上がります。
チヌは噛み付く魚なので、ルアーが底にベッタリ付いていると、フックアップ率が下がってしまうわけですね。
その場所や足場の高さに合わせて、細かなウェイト選びと巻き速度の調整が必要になってきます。
まずは同じリトリーブ速度で、ギリギリ底につかないウェイトを探してみましょう。
ボトムバンプ
チヌの目線から外れないように10cm程度上げるような、細かい跳ね上げアクションを心がけます。
またクイックに動かすことで、砂を巻き上げ効果でもアピールできます。
これが効くんです!
スローステッピング

着底後、ミディアムリトリーブで斜めに浮かし、カーブフォールをさせます。
少し活性の高い場合や、広範囲に手っ取り早くサーチする場合に重宝しますね。
ルアーが隠れてしまう起伏が多いエリアでは、チヌにルアーを発見してもらいやすくなります。
臭いの力

経験からの推測ですが、チヌは臭いに敏感なイメージです。
臭い付きワームの方が、圧倒的に反応が良く、深いバイトが得られる印象です。
冬のチニングは追わせて喰わせるイメージなので、追尾してきたチヌに臭いの力で食わせるのも手ですよ。
普段使うワームをコレに漬け込んでおきましょう。
止めない

止める時間が長いと、チヌに見切られることが多いです。
焦らして追わせて喰わせるようなリズムで、常に何かしらアピールさせておく必要がありますね。
動きが遅すぎても食ってこないので、ミディアムから少し早めの展開の釣りがオススメです。
常に何かしらの動きをつけてみてください。
フッキングは全力で!

チヌの口は、真鯛と同様に歯が多く硬いです。
弱いフッキングだと滑ってしまい、なかなか掛かりません。
強い力で瞬発的に合わせるようにしましょう。唇やカンヌキにフッキングが決まるはずです。
ただし、テキサスリグやフリーリグの場合は、少しだけ食い込ませるほうが良いですね!
釣り物が少ない時期にぜひ

水温が低下し、釣り物が少なくなる冬場。チヌも高水温を好む魚ですが、真冬でもしっかりと釣れてくれます。
まずは、条件が整った釣り場を探してみてください。身近な場所で見つかれば、今回ご紹介した狙い方を試してみると、あっさり釣れてくれる可能性が高いですよ。
さらに寒チヌは食べても美味しいのです。ぜひ真冬に狙ってみてくださいね。