専用ロッドじゃなくても釣れる?
エギングロッドは文字通りエギング専用のロッドですが、調子と長さ等のバランスに優れ、さまざまな釣りに使い回せる側面もあります。
近年人気のフリーリグやテキサスリグを用いたチニングにも、エギングロッドを代用はできそうです。
本記事では、元釣具屋の筆者がエギングロッドを使ってチニングにチャレンジしてみて、その所感をお届けします!
エギングロッドでチニングをやってみた
今回は使ったエギングロッドは、エバーグリーンの「スキッドロウ インペリアル NIMS-82L テクニマスター82」です。
パワーはLクラスの表記ですが、実際は他メーカーのML〜Mクラス程度に相当します。
このロッドにPE0.6号、リーダー3号を合わせてみました。
仕掛けは7g前後のビフテキリグ。ワームはチニング専用のアーバンクローラー(ダイワ)がメインです。
このタックルで、深夜〜明け方にかけて河口域でチヌを狙ってみました。
釣果は、40cm前後のキビレが暗いうちに1枚、明るくなってから1枚。
連日の雨で濁り過ぎたせいか、かなり渋い状況でしたがなんとか釣れてくれてホッとしました。
エギングロッドをチニングに使って感じたこと
エギングロッドでチニングをしてみて感じたことをまとめました。
一括りにエギングロッドと言えど、いろんな特性のロッドがあるので一概には言えませんが、流用を考えている方は参考にしてみてください。
重い仕掛けは飛ぶ
反発力が強くて長いため、エギのウエイトに近い14g前後の重たいシンカーはかなり飛びます。
逆に5gぐらいの軽いシンカーは、やや投げにくい印象でした。
操作感が良いのは7g以上
チニングロッドよりも硬い分、軽いリグの操作感はイマイチです。
7gのシンカーならストレスなく使えましたが、シンカーが5g以下になると操作感が薄くなって釣りにくかったです。
軽いリグを使うなら、穂先がある程度曲がって荷重変化がわかりやすいチニングロッドが適していると思います。
喰いこみはイマイチ
アタリはそこそこありましたが、喰いが渋かったのか、小型が多かったのか、アワセが決まらないシーンも多くありました。
筆者の力量のせいもありますが、チニングロッドより穂先が硬い分、アタリを弾いているように思えます。
アタリへの追従性を重視したチニングロッドなら、もう少しアタリを乗せられたかもしれません。
フッキング性能は良さそう
喰いこみが悪い反面、張りの強さを活かしてオフセットフックをきっちり貫通させることができます。
刺さりが甘くならないので掛けてからのキャッチ率は良さそうです。
やりとりは問題なし
40cmのキビレなら、なんの問題もなくやりとりができました。
チニングロッドよりもパワーが強くて長いため、年無しがヒットしても不安はないと思います。
問題なく使えます!
実際に使ってみると、問題なく魚も釣れ、とくに大きなストレスもありませんでした。
とはいえ、軽いリグの操作感が薄く、長いのでシェイキング等の小技は使いにくいため、繊細な釣りをするには専用ロッドが良さそうです。
深場や流れが速い場所ではエギングロッドの特性がメリットになるので、エギングロッドをお持ちの方はぜひチニングにチャレンジしてみてくださいね!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。