渋い時に釣りたい!

エギングをしていると必ず巡り合ってしまう、凄く釣れない日。
人的プレッシャーや潮流など要因はさまざまですが、“イカはいるはずなのに釣れない”というのはエギングあるある。
でも、もしそんな時に釣れたら最高じゃないですか?
激スレの防波堤で釣れます!

秋のハイシーズンともなれば、このように防波堤にズラリとエギンガーが並び、入れるポイントが限られるなんてこともザラ。
さらに、いざ釣りを始めても「釣れない」ということも多いのですが、そんな時は底を中心に釣ることが大切なんです。
ボトム平行ダートの要点

ボトム平行ダートとはその名の通り、ボトムから少し上の層をキープしながらエギを左右にダートさせるテクニックです。
アクションのコツ
アクションは、ラインスラックを一瞬だけ弾くような意識でロッドをシャクリましょう。
リールを巻きすぎるとエギが浮いてくるため、ロッドをシャクる際にリールはほとんど巻きません。

また、ボトムでシャクる場合は、着底している状態からすぐにシャクリ始めると根掛りしやすいので注意してください。
着底させた後は、ゆっくりとエギを少しだけ浮かせてからシャクリ始めるようにしましょう!
ボトム放置で抱かす
ボトム平行ダートは、フォールの距離を取れないのでボトム放置で抱かせるのが基本です。
ダートさせた後は、底に着いてからもそのまま待ちます。時間にして10〜20秒程度、長い時は30秒ほど経ってから抱いてくることもあります。

アタリの待ち方に関しては、ラインスラックを少しだけ出した状態でエギをユラユラさせるのがコツ。
こうすることで流れやウネリを受けて、エギが自然かつ自発的にアクションをしてくれます。
アタリについては、ラインがスーッと持っていかれるか、その場で抱いているかのどちらかです。
ボトムの少し上をステイ

一度底を取ってから少しだけロッドを立て、底から10〜50cmほど浮かせて漂わすのも効果的です。
キャストしてエギが遠くにある場合は、ゆっくりとロッドを手前にさびきます。少しさびくだけでもエギは浮くので、さびくのはほんの少しでOKです。
足元のイカを狙う時は、着底している状態から少しだけロッドを持ち上げてエギを浮かせましょう。
しつこく何度もダートさせる

アオリイカは警戒心が高い一方で、エギに強い興味を示すことも事実。
そして何より目が良い彼らは、相当遠くからでもエギを認識して近付いてきます。
そのため、同じ場所でしつこく何度もエギをダートさせて広範囲からイカを寄せるのも有効です。
砂地のポイントがやりやすい

ボトム平行ダートは場所を選ぶことも大切。ウィードが多すぎる場所や、岩礁帯ではどうしても根掛りが多くなります。
なので、底質が砂地のポイントがやりやすいですね。
ボトム平行ダートにおすすめのエギ

ボトムを中心とした浮かせない釣りでは、エギ選びも大切です。
基本的には浮きにくいディープタイプのエギがオススメなのですが、エギの特性次第ではその限りではありません!
ダートマックス(エコギア)

エコギアのダートマックスは、軽い力で左右へキレイにダートしてくれることが特徴。
また、ラインアイがヘッドの上に付いているため、ヘッドが水を受けて浮き上がりを押さえてくれます。
ディープタイプのエギではありませんが、ボトムキープがしやすい仕様のエギです。
エギ王K 黒潮SP ディープ(ヤマシタ)

こちらはディープのエギ。沖のボトムを攻略するには必須で、アオリイカのサイズが上がって居場所が一段深くなる10月後半〜11月は必携です。
深いポイントでもスピーディーに底取りでき、ダート性能も良いので効率よく繊細にボトムを攻められます!
黒潮SPは大型イカに特化したカラーリングが展開されており、光量が少ない深場でのアピール力もGOOD。
ヤマシタ エギ王K 黒潮SP ディープ 3.5号
スレイカをその手に!

秋イカは徐々にスレて釣りにくくなってくるため、他の人があまりやっていない釣り方をすると釣果に結びつきます。
「シャクって落とす」ことが基本のエギングですが、その概念を捨ててボトム平行ダートのような誰もやっていない釣り方をしてみる意識も大切です!
筆者の紹介

ちゃったTV なおと
ベイトシーバス歴15年超え。京都を中心に活動するマルチアングラー。
ライトゲームからオフショアまでマルチに釣る。最近はベイトタックルを用いて、さまざまな魚種を釣ることにハマっている。