アオリイカは目が良い。
みなさんはアオリイカの視力がどれぐらいかご存知ですか?
じつは、視力0.6ほどあることがわかっているんです。ひょっとすると「それって良いの?」と思ったかもしれませんが、水中で0.6も見えているのはかなり視力が良いといえます。
そんなアオリイカを疑似餌で騙すエギングでは、エギの動かし方(シャクリ)が非常に大切です!
しかし、ロッドを上下左右に動かしてエギを生きた魚やエビのように見せるのは、エギングを初めて間もない方には少し難しいかもしれません。
良いシャクリを出すポイント
シャクリを上手く行うためには、以下の4つのポイントを常に意識しましょう!
ロッドを戻す
例えばロッドを上方向にシャクった場合、上げきった場所で止めるのではなく、しっかりとロッドをシャクリ始めたポジションに戻しましょう。
戻さないとラインを余分に引っ張ってエギに変な動きを与え、イカを警戒させてしまいます。
糸フケを使う
エギを綺麗にダートさせるためには、糸フケ(糸の弛み)が必要です。
水面からロッドの先端までのラインをある程度弛ませ、その状態からシャクり始めることで、エギが左右にダートします。
シャクリの頂点でラインを張った状態にし、そこからシャクり始めるポジションまでロッドを下げると、糸フケが丁度良い量になるはずです。
メリハリを大切に
見えているイカを狙うと良く分かりますが、エギがじっと止まっている状態からいきなりワープするように動き出すと、イカが異常に反応します。
この状態を演出するためには、シャクり始める時だけに瞬発的に力を入れることが大切。
エギに初速を与え、瞬間移動したかのように動かすことでイカにスイッチを入れられます。
リラックスしてシャクる
先ほどメリハリが肝心だとお伝えしましたが、リラックスすることも大切。力を入れすぎるとそれがエギに伝わります。
腕や手首をだら〜んとした状態でロッドを構えておき、シャクリ上げる時に一瞬だけ力を入れるように意識しましょう。
アングラーが思っている以上にエギに力は伝わっているので、動かそうと思って頑張りすぎないことです。
まず覚えるべき2種類のシャクリ
シャクリ方の要点を押さえたところで、ここからは具体的なシャクリについて紹介します。
エギングのシャクリは大きく分けると2種類あり、それが「ショートピッチジャーク」と「スラックジャーク」です。
ショートピッチジャーク
ショートピッチジャークとは、リールを巻きながらロッドをシャクってエギを動かすテクニックです。巻きジャクリと呼ばれることも。
左右への移動距離(ダート幅)は少なめで、エギが手前へ進むスピードが速いことが特徴です。
とくに秋イカで多用するシャクリ方で、リールを巻きながらシャクる分、1投毎の展開が早いので効率よく探れます。
▼ ショートピッチジャークのコツ
ショートピッチジャークのコツは、ロッドを動かす幅とリールを巻くバランス。
ロッドを動かして出た糸フケを少し回収するイメージです。
1回転・1シャクリくらいが目安ですが、エギの種類やロッドの特性、潮の流れによっても変わるので、臨機応変にシャクりやすいリズムを見つけましょう。
スラックジャーク
スラックジャークとは、リールを巻かずに糸フケを弾くシャクリ方で、ショートピッチジャークとは対照的なアクションです。
左右への移動距離(ダート幅)が大きく、エギが手前に進むスピードは遅くなります。
秋イカでも春イカでも多用するシャクリ方で、エギがあまり手前に寄らないのでピンポイントや底付近をじっくり探れることがメリットです。
▼ スラックジャークのコツ
スラックジャークのコツは、糸フケを瞬間的に弾いてまたすぐに糸フケを作るイメージです。
ロッドを大きく振り上げ、ロッドにエギの重みが乗ったら即座に戻し、糸のテンションを抜きます。
力まずにロッドを柔らかく持ちながら行うと、重みが乗った感覚を掴みやすいはずです。
はじめは実際に「パンッ!」って言いながら練習しましょうw
待つことを忘れずに!
エギングで釣果が伸びない大きな要因として、“待つ時間が短いこと”が挙げられます。
ショートピッチやスラックジャークでアクションさせた後は、最低でもシャクリ上げた高さの半分ほどはエギを落とすイメージで待ちましょう。
エギングを初めたての頃はシャクることが楽しくなってしまい、ペースが早くなりがちです。
しかし、そこはシャクりたい気持ちをグッと抑えて待ちましょう。イカがエギを抱くのはフォール中です!
組み合わせて自分のエギングを!
ショートピッチジャークとスラックジャークをマスターしたら、後はそれらを組み合わせたり、少し変化させたりするだけです。
例えば上の動画のように、ショートピッチジャークでイカを寄せておいて、その後のスラックジャークで抱かせる。などなど、シャクリのパターンは無限大です。
毎回同じシャクリ方をするのではなく、いろいろな組み合わせを試して自分の中のパターンを増やしていきましょう!