ペンシルベイト24選
ペンシルベイトは、その名の通り鉛筆の様に真っ直ぐな形状をしたトップウォータープラグの一種。
ロッド操作により、左右に首を振るドッグウォークと呼ばれるアクションや、ダイブさせる(潜らせる)事により、小魚が水面付近を上ずっている姿、あるいは逃げ惑う姿、弱っては再び水中に潜ろうとする姿など演出します。
今回はトップ大好きの編集部員がサイズ(シチュエーション)別にペンシルベイトを厳選!
フルサイズ(〜28g程度)ペンシル
ロングディスタンスでのボイル撃ちや、川の対岸まで届かせたいと言ったシーン、ビッグレイクの広大なシャローフラット、ウィードエリアをサーチしてバスを引っ張り出してきたい時にはこのサイズがおすすめです。
ハイプレッシャーなクリアウォーター攻略におすすめのペンシルベイト。サイレント仕様でアクションはナチュラル。
3フック仕様で初期掛かりさせやすく、ファイト中に多点でフックを掛けてバラシを軽減することも。
オリジナルの95サイズより浮き姿勢はやや浅めで、アクションの抵抗が抑えられているのもポイント。
清水盛三プロが手掛けた本気のペンシルベイト。そのサイズ感とボディデザインから生まれる強烈なスプラッシュとバブル、さらに内部のラトルで広範囲のバスに強くアピール。
飛距離も抜群で、逆風を物ともせずかっ飛んでいきます。
フェザーとティンセルがバランスよく組み合わされたテールフックは、ショートバイトが多い時や最後の最後でルアーを見切られる時に活躍します。
2つのラインアイ、ヘッド下にボードが設けられた変わり種のペンシルベイトです。
上のラインアイにセットするとダイビングさせやすくなり、下のラインアイにセットすると急角度でドッグウォークさせやすくなります。
この2つのラインアイを状況によって使い分けることが、このペンシルベイトを使いこなす上での絶対条件です。
メガバスを代表するペンシルベイト・ドッグXシリーズの最大サイズ。アメリカの広大なトーナメントエリアをも素早くチェック可能な、ハイスピードなドッグウォークを得意としています。
意外とありそうで無い、ラトルインモデルとサイレントモデル、どちらもラインナップされている点にも注目。透明度やプレッシャーの影響等を考慮したセレクトができます。
大きなサイズ感・ラトル音が特徴のペンシルベイト。スケーティングアクションに伴って内蔵されたラトルが、「カコーンッ、カコーンッ」と大きな音を立ててバスにアピール。
この音は広範囲に散る高活性なバスにも効果がありますが、バスの威嚇バイトをも引き出すことができるようです。同じポイントを何度も通していると、数投目にいきなりデカバスがバイトしてくるなんてこともあります。
バス用ペンシルベイトではMAXサイズの製品。そのサイズと自重で、圧倒的なスーパーロングキャストを決めることができ、他のペンシルベイトでは届かない遥か沖のボイルや、対岸のポイントをも狙うことが可能。
内部にはスプリングウェイトシステムが配置されていて、ポーズ中に微振動を起こす特徴も。アクションとアクションの間を少し長めに取ったり、長めのポーズを意識したりして使うと効果的。
ラッキークラフト サミー115
サミーシリーズは、釣れるペンシルベイトとして古くから不動の地位を築いてきました。細かなドッグウォークも大きなスケーティングも、さらにはダイビングまでこなせる器用さは、使うフィールドやシーンを選びません。
115サイズは、バーサタイルなベイトタックルでも十分使えるサイズ感です。
ミディアムサイズ(14g前後)ペンシル
ミディアムサイズのペンシルベイトは、Mクラスのバーサタイルなベイトタックルで軽快に扱え、さまざまなフィールドで活躍するサイズ感。迷った時に選んで間違いない、おすすめのサイズです。
オリジナルヤマト同様、2つのラインアイとヘッド下のボードが特徴的なペンシルベイトです。オリジナルヤマトが118mmに対し、ヤマトJrは94mmで、比べるとかなりコンパクトな印象を受けます。
サイズとともにアピール力も控えめになっているので、ベイトサイズやプレッシャーの高低等、シーンに応じて使い分けてみてください。
オリジナルシャワーブローズのダウンサイズバージョン。飛距離やアピール力はそのままに、サイズを落とすことで食わせやすさを向上。
強いアピールで寄せてきて見た目のサイズ感で食わせていきたい、オリジナルであと一歩のところで食わせきれなかったなんてシーンに活躍します。
ジャスティーンシリーズのオリジナルモデル。クイックなドッグウォークでバスに見切らせず、クリアウォーターでの食わせに長けています。
サイズに対してウェイトを多めに設定、さらに95mmボディで3フック仕様、またアクション時にボディが横を向きにくくすることで、フッキング率を高める工夫がしてあります。
強い水押しのドッグウォークで誘えるペンシルベイト。アクション時にはヘッドのカップが水を受け、スプラッシュを出す特徴も。
ロッド角度やロッド操作の強さで水押しやスプラッシュの強さを調整しやすく、例えば強いアクションで寄せて、弱めのアクションで食わせるといった強弱のメリハリをつけた使い方ができます。
50年以上も前に誕生した不朽のペンシルベイト。非常にシンプルなボディ形状ですが、今なお残り続けていることが、実力の高さを物語っています。
強い水押しとスケーティングが得意で、クリアでもマッディでも活躍。カラーリングは日本ルアーでは見られないアメリカンなものが多く、これぞルアーといった印象も受けます。
ドッグXシリーズでもとくに人気の高い定番ペンシルベイトです。その名前はジャイアントバスにスイッチを入れてしまうことから名付けられています。
ドッグウォークではボディのヒラ打ちアクションを伴い、フラッシングでもバスにアピール。
隠れた効果的な使い方に、生命感の感じられない真夏日中のクリアウォーターで、高速巻きしてリアクションバイトさせるテクニックもあります。
アクションに伴って軽快なノックサウンドを奏でるペンシルベイト。その軽快なノックサウンドは、フラットやブレイク上を回遊するバスを刺激し、水面まで浮かせてバイトさせられます。
ミディアムサイズの中では比較的小さめですが、十分なロングキャストで広範囲を探れます。
垂直立ち(浮き)ペンシルの代表格。連続してロッドアクションを加えると、パニックを起こして水面を逃げ惑う小魚を再現。本能むき出しでバイトしてくるバスの様子からも、逃げ惑う小魚を忠実に再現していることが伺えます。
バイトのタイミングで上手くダイビングさせると、バスに吸い込まれやすくなりバラシを軽減できます。
サミーシリーズの中では、通常のベイトタックルで扱える最も小さなサイズ。
逃げ惑う小魚を意識して速く動かす使い方ももちろんのこと、オーバーハング下で落ちてきた虫を捕食する小魚をイメージした使い方もアリ。
カップが水を掴むことで起こる甘く小さなスプラッシュが、水面に落ちてきた虫を無防備に捕食する小魚を演出します。
スピニング・ベイトフィネス向けペンシル
ベイトサイズが小さなシーンや、プレッシャーの高い場所で活躍するのがスモールタイプ。スピニングやベイトフィネスタックルで使ってみてください。
そのサイズ感から想像できないほど、大きくスライドするスモールペンシル。水面にV字の波紋を残しつつ、ヒラ打ちしながら少しだけ水中に頭を突っ込むアクションが特徴です。
メガバス特有のリアルなカラーリングも、バイトが多い理由でしょう。
深い喫水バランスにより最小クラスのサイズながらアクションが破綻せず、超高速でドッグウォークさせることも可能。
深い喫水は同時に吸い込まれやすさも向上させています。
ベイトサイズがとにかく小さな時に投げてみてほしいペンシルベイトです。
本来はソルト向けながら、バスもよく釣れるペンシルベイトです。ソルトシーンでは「エサ」と称されることも。
元祖ウォータースルーギル構造が生む、水に素直に絡みながら出すスプラッシュとポップ音はバスにも効果てき面。
飛びと食わせ能力に特化したレアリス ペンシルシリーズの最小モデル。空気抵抗を軽減したボディは小型でもよく飛び、バランスの取れたボディはラトル音を奏でながらキレよくアクションします。
カラーリングの美しさにも注目です。
レッドペッパーシリーズで2番目に小さなモデルです。ボディはややファットで、小さくても飛距離を稼げる設計に。アクションはオリジナルレッドペッパーよりも不規則な特徴があります。
7センチ前後のハヤやアユ、ワカサギが居るシーンでぜひ投げてみてください。
レッドペッパーシリーズの最小モデル。水面で極小のベイトが追われているシーンでは、このルアーの右に出るものはないでしょう。
また自重がとても軽く着水音が抑えられるので、着水音を嫌うハイプレッシャーシーンにも効果的です。
使用の際は、PEラインセッティングのスピニングタックルをおすすめします。
シャワーブローズシリーズの最小モデルです。
最小とはいえシリーズの特徴である飛距離と強いアクションは健在。バブルを纏いながら左右にドッグウォークし、タングステン&スチールのミックスラトルが心地よい音を出してくれます。
大きめのフック搭載で、デカバスがヒットしても安心です。
ザラスプークをそのまま小さくした製品。アクションはザラスプーク譲りで、かなり軽快にドッグウォークさせることができます。
とても綺麗に動くので、スモールペンシルだとアクションが上手くいかない人にもおすすめ。
ペンシルベイトの出しどころ
目に見えて小魚が上ずっている状況では迷わず試したいルアーの一つ。
マズメ時といった短いチャンスタイムの中でも、広範囲かつ素早いサーチを可能にします。
また、空気抵抗の少ないボディーは飛距離を稼ぎやすく、ボイル撃ちにも最適。飛距離・スピーディーなサーチ力においては他のトップウォーター中でも突出していると言え、その特徴を活かせるシーンがおもな使い所です。
トップウォーターが有効な時期について
バス釣りでトップウォーターが有効な時期は、バスの意識が水面に向いている梅雨から夏にかけて。
詳しい理由については以下の記事で解説しています。
浮き姿勢で見る得意なアクション
ペンシルベイトはそれぞれで浮き姿勢が異なり、浮き姿勢の違いによって、演出できるアクションに違いが出てきます。
垂直立ち(浮き)ペンシル
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垂直立ち(浮き)ペンシルは、『ダイビング』での誘いに適したタイプです。頭を水中に突っ込んで再び浮き上がるダイビングアクションは、バスが水面に出きらない時に効果的。
左右へのスライド幅は、他の浮き姿勢と比べて狭めです。
アクションのコツは、ラインスラックを大きくたるませて一気に張ったら、再びすぐたるませること。そうすることによってダイビングしたペンシルベイトがすぐに水面に浮上してきます。
時にはダイビングして浮き上がってくる前に、さらにロッドアクションを加えて水中で連続ドッグウォークして誘うことも効果的です。
斜め立ち(浮き)ペンシル
水面に対して45~70度くらいの角度で浮く斜め立ち(浮き)ペンシルは、左右に首を振る『ドッグウォーク』を得意アクションとしています。
ドッグウォークとは犬が首を振る仕草から名前が付けられている、ペンシルベイトの基本アクションです。
水しぶきを上げながら左右に首を振るアクションは、まさに逃げ惑う小魚そのもの。
アクションのコツは、少したるませたラインスラックを、ロッドティップでリズムよく弾くこと。同時に手前に寄ってきた分だけ、少しずつラインを巻き取りましょう。
水平立ち(浮き)タイプ
水平立ち(浮き)タイプのペンシルベイトは、『スケーティング』が得意アクションです。
スケーティングは左右へ大きくスライドするアクションで、広範囲を素早くチェックするには一番向いています。
アクションのコツはドッグウォークよりもラインをたるませ、アクションのリズムをゆっくり、そして大きめを意識すること。そうすることで左右へのスライド幅が大きくなり、スケーティングしやすくなります。
スケーティングアクションは上手にコントロールできれば、左に小さく・右に大きくのようにスライドさせて、カバー下へ送り込んだりすることも可能になります。
ペンシルベイトを操ってバスを魅了しよう!
ペンシルベイトは巻くだけで釣れることはほぼ無く、使い手のアクションの腕が問われるルアーです。しかしその分、上手くアクションさせてバスに水面を割らせることができた時の興奮は他のルアー以上。
ぜひペンシルベイトをご自身のボックスに忍ばせておいてみてはいかがでしょうか。