ジリオン10の正しい使い方
☝︎もし実釣に導入するなら、それなりの覚悟が必要だろう。
ともかく、速い・重い・カッコいいの三拍子が全てを言い表しているジリオン10。
発案者の大森プロは、こいつをクランキングをはじめあらゆる釣りに使用するそうなのですが、僕に言わせてもらえば「巻き物はマジでNO」。素人は下手すりゃ腕を壊してしまいます。
カバー撃ちのスピードと間合いが異次元なジリオン10
☝︎「とにかく破茶滅茶に速いんだな」ときて、みなさんが真っ先に思い浮かべるのが撃ちものへの適性ではないだろうか?
はい、そうです。僕も主にカバー撃ちに使用していますが、回収が速ければ速いほど有利な釣りであることは疑いようがありません。
今までは手返しという面を重視するなら、フリッピングが有効な手段として用いられてきましたね。
全てのシチュエーションに当てはまるわけではありませんが、ショートディスタンスのピッチングをズバズバ決めていけるSVスプールと、ひと巻き106cmの回収速度を組み合わせることで、テンポの面ではフリッピングにさえ肉薄します。
キャロやフットボールなどの底物にジリオン10
☝︎じつはフットボール、ヘビダン、キャロのリールは速ければ速いほどいい。
ロッドを捌く釣りであることから、僕の場合はより自重が軽い「21ジリオンSV TW」や「20メタニウム」などを推しますが、ジリオン10も十分に視野に入ってくるのが底物です。
基本的にアクションさせている時間・距離が長く、カバー撃ちと比較してギアスピードが問われることは少ないですが、それでも遠投を繰り返すオカッパリでは、シンプルに回収が速いことは大きなアドバンテージ。
ポイントとの間合いをより大きく取りたいボートでも、もちろん有効です。
トップウォーターとの相性に目からウロコ!
☝︎着水からひと巻きで立ち上がるスピードは、バズベイトにピカイチ。
トップウォーターはそもそも巻きの重さを気にせずに済み、かつボイル撃ちなど、とっさの回収速度が問われる釣りでもあります。
というのは頭ではわかっていたんですけど、実際に使ってみると相性抜群。
SVスプール+TWSがPEラインとの相性がいいことと重なり、ペンシルベイト、バズベイト、フロッグなど、あらゆるトップウォーターに対応します。
まとめ
☝︎今後はSVブーストスプールも視野に。カスタムするのもまた一興。
道具たるもの、「ある特定の目的さえ完璧にこなすことができればいい」わけですから、本来は尖ったものほど優れているんです。
ところが、メーカーはビジネスを成立させるのが第一なのか、「たくさん売れる=バーサタイル」という型にハマりすぎている気がします。
目新しい新機能ばかりフィーチャーされがちですが、本質よりも付加価値に偏重してしまっているような新製品では、満足できないアングラーがいるのも確か。
ジリオン10のような「これこそ道具!」と言えるリールは、今後いつ登場するのか……下手をすれば金輪際、企画すらされない可能性さえありますね(笑)
ライタープロフィール
MONSTER
大阪府大阪市在住。インテリバサーを志す、グランダー武蔵世代。関西を舞台に、「考えるバス釣り」を楽しむ理論派ブログ戦士。勢いあまって、机の上で釣りを終えることがほとんど。ボート、おかっぱり、どっちも好きです。バス釣りブログ「BassGo!」の管理者。