ジリオン10を溺愛レビュー。他の追随を許さない、ダイワ最速ギア比リールの“本当の活かし方”とは?

2021/02/05 更新

世界のトッププロ、TOこと大森貴洋プロはが熱望しつづけた、超ハイスピードリールが2020年登場。ギア比10:1&最大巻き上げ長106cmという爆速スペック。登場から早1年。ずばり僕も愛してやまない、ぶっちぎりのナンバーワン・ベイトリール「20ジリオン 10.0 SV TW」ことジリオン10(テン)を紹介するぜ!


愛機「ジリオン10」をとくと語る

ジリオン10
釣具業界における「1年」という時間は残酷で、すでに2021年新製品が実戦投入されている中、過去の製品はあまり話題にならないのが現実……

のはずが、ジリオン10だけは話が別

新製品が発表されるたびに、その尖りきった性能がますます注目を集め、愛用者である僕のもとへも質問が鳴り止みません。

というのは表現を盛っていますが、ニーズが高まり続けることは事実でしょう。なにせ他に類を見ない唯一無二のベイトリールなのですから。

MONSTER
今回は2台のジリオン10を溺愛している僕が、皆さんのために徹底レビューします。待たせたな!

ジリオン10の魅力

ある意味進化の頂点? ギア比10:1の爆速リール

ジリオン10
バス釣り用ベイトリールが新発売されるたびに、こんなセリフをよく目にしませんか?
  1. ・「ブレーキやスプールが変わって、バックラッシュしにくくなった」
  2. ・「さらに軽くなった」
  3. ・「巻き取りパワーが上がった」
などなど。これらのアップデートは、使用者への負担を軽減すること。すなわち、快適性の向上に開発者たちの心血が注がれてきたことの証でもあります。

そのほか「ハイギア化」、つまり回収速度を上げることも大きな課題として存在し、“オールドアブの時代”からバス釣りを続けている生粋のバスアングラーなら、最新のベイトリールが軒並み速くなっていることに驚きを隠せないでしょう。

MONSTER
リールの進化とともに、現代のバス釣りは飛躍的にスピードアップしています。とはいえ、ものごとには限度があるのです。


スピードとパワーは、いわばトレードオフの概念であり「回収速度を上げる方向に調整すれば、巻き取りパワーは弱くなる」のは当たり前。

だから最新のベイトリールには、通常使用に耐えうる現実的な範囲内のギア比が採用され、パワーギア(低速)〜エクストラハイギア(高速)までのラインナップが展開されています。

ジリオン10☝︎リールの使い分けもバス釣りの醍醐味ですね。

ところがそんな常識の外にあるとも言えるのが、今回紹介する「ジリオン10」。

同クラス(後述)のベイトリールでは世界最速のギア比「10:1」で、ハンドル1回転あたりの最大巻き取り長が106cmという化物リール

MONSTER
ほかにこれ以上に速いリールが存在しないことを鑑みれば、こいつがいかにキワモノなのか、誰にでも容易に想像がつきます。

もちろんSVスプール&TWS搭載

ジリオン10 スプール
「尖りきるあまり扱いにくい、じゃじゃ馬リールなのでは?」そんな風に感じた方、大丈夫です。安心してください。

ジリオン10にはトラブルレス性能の高いSVスプール、TWS(Tウイングシステム)が標準装備されていて、対バックラッシュ性能は折り紙付き。

ジリオン10☝︎SVスプールとTWSでダブルの安心をプラス。

また後述のとおり互換性の高い34mm径スプールなので、扱うリグウェイトに合わせた最適なオプションスプールが、純正・社外製ともに選びたい放題です。

34mm径スプールでは世界最速

ジリオン10 スプール☝︎オプションスプールも選び放題。34mm径ってエライよな。

ジリオン10は、2021年1月現在、34mm径のスプールを搭載した汎用ベイトリールのなかでは、ぶっちぎりの最大巻き取り長(106cm)を誇ります。

最大巻き取り長というのは「スプール径×円周率×ギア比」なので、ただ回収速度が速いだけのベイトリールなら(たとえばオシアジガー2000NRHGとか)いくらでもあります。

また、ギア比の話だけであれば、Revo BLACK10は同等レベル。しかし、こちらはスプール径が33mmなのでまったくの別物。

MONSTER
バス釣りでもっとも使用頻度の高い34mm径スプールを搭載し、なおかつクッソ速いというのがスゴいところ。これは今でもジリオン10だけ。

大きすぎる代償、やはり巻きは重かった

ジリオン10
冒頭、スピードとパワーはトレードオフの概念と書きましたが、案の定ジリオン10には、その物理法則をまざまざとわからせてくれる巻きの重さが同居しています。

また、フルアルミハウジングでボディの剛性感は高いにもかかわらず、それでも受け止め切れない負荷がかかるのか、ギアノイズはやや……いや、かなり目立ちます

だからこそ、人を選ぶリールであることは間違いありません。それもこれも悪魔に魂を売った代償だと思えばむしろカッコよく、言うなれば邪王炎殺系ベイトリールってところでしょうか。(知らない人は「幽☆遊☆白書」を参照)

MONSTER
ひょっとして、青黒いデザインは魔界の炎をイメージしているのか?


 
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ジリオン10の正しい使い方

ジリオン10☝︎もし実釣に導入するなら、それなりの覚悟が必要だろう。

ともかく、速い・重い・カッコいいの三拍子が全てを言い表しているジリオン10。

発案者の大森プロは、こいつをクランキングをはじめあらゆる釣りに使用するそうなのですが、僕に言わせてもらえば「巻き物はマジでNO」。素人は下手すりゃ腕を壊してしまいます。

MONSTER
おすすめの使用法はずばり、長所を生かして短所に目を瞑れる釣り。ずばりカバー撃ち、底物、トップウォーターです。

カバー撃ちのスピードと間合いが異次元なジリオン10

ジリオン10☝︎「とにかく破茶滅茶に速いんだな」ときて、みなさんが真っ先に思い浮かべるのが撃ちものへの適性ではないだろうか?

はい、そうです。僕も主にカバー撃ちに使用していますが、回収が速ければ速いほど有利な釣りであることは疑いようがありません。

今までは手返しという面を重視するなら、フリッピングが有効な手段として用いられてきましたね。

全てのシチュエーションに当てはまるわけではありませんが、ショートディスタンスのピッチングをズバズバ決めていけるSVスプールと、ひと巻き106cmの回収速度を組み合わせることで、テンポの面ではフリッピングにさえ肉薄します。

MONSTER
誤解を恐れずに言いますが、回収速度さえ速ければ、今や「長尺ロッド×フリッピング」の優位性はほとんど感じられません。しかもキャストにも間合いが取れることで、当然釣果にも影響しますよね。

キャロやフットボールなどの底物にジリオン10

ジリオン10☝︎じつはフットボール、ヘビダン、キャロのリールは速ければ速いほどいい。

ロッドを捌く釣りであることから、僕の場合はより自重が軽い「21ジリオンSV TW」や「20メタニウム」などを推しますが、ジリオン10も十分に視野に入ってくるのが底物です。

基本的にアクションさせている時間・距離が長く、カバー撃ちと比較してギアスピードが問われることは少ないですが、それでも遠投を繰り返すオカッパリでは、シンプルに回収が速いことは大きなアドバンテージ

ポイントとの間合いをより大きく取りたいボートでも、もちろん有効です。

トップウォーターとの相性に目からウロコ!

ジリオン10 バズベイト☝︎着水からひと巻きで立ち上がるスピードは、バズベイトにピカイチ。

トップウォーターはそもそも巻きの重さを気にせずに済み、かつボイル撃ちなど、とっさの回収速度が問われる釣りでもあります。

というのは頭ではわかっていたんですけど、実際に使ってみると相性抜群。

SVスプール+TWSがPEラインとの相性がいいことと重なり、ペンシルベイト、バズベイト、フロッグなど、あらゆるトップウォーターに対応します。

MONSTER
イチオシはバズベイト。専用に組んでしまってもいいぐらいのウルトラフィット感。驚異的な立ち上がりにシビれちゃいましょう!

まとめ

ジリオン10☝︎今後はSVブーストスプールも視野に。カスタムするのもまた一興。

道具たるもの、「ある特定の目的さえ完璧にこなすことができればいい」わけですから、本来は尖ったものほど優れているんです。

ところが、メーカーはビジネスを成立させるのが第一なのか、「たくさん売れる=バーサタイル」という型にハマりすぎている気がします。

目新しい新機能ばかりフィーチャーされがちですが、本質よりも付加価値に偏重してしまっているような新製品では、満足できないアングラーがいるのも確か。

ジリオン10のような「これこそ道具!」と言えるリールは、今後いつ登場するのか……下手をすれば金輪際、企画すらされない可能性さえありますね(笑)

MONSTER
必要としている用途が、明確になっているアングラーほどおすすめ。興味はあるけど一歩踏み出せない読者のみなさん、マジで損しています。今すぐ手にしましょう!




 
撮影:文:MONSTER

ライタープロフィール

MONSTER
大阪府大阪市在住。インテリバサーを志す、グランダー武蔵世代。関西を舞台に、「考えるバス釣り」を楽しむ理論派ブログ戦士。勢いあまって、机の上で釣りを終えることがほとんど。ボート、おかっぱり、どっちも好きです。バス釣りブログ「BassGo!」の管理者。

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