陸からでも使えるDeeper……どんな製品?

Deeperとは、特徴的な丸型をした魚群探知機。一般的な魚探はカヤックやボートからの使用が前提ですが、Deeperはなんと“キャストが可能”。そのため、おかっぱりでも使うことができる画期的な魚探です。
今回の記事ではDeeperがどんな製品なのか、その使い方とともに製品ラインナップを詳しくご紹介していきます。
Deeperの使えるシーン
Deeperは使うシーンを選ばず、おかっぱりでもボートでも使えます。おかっぱりにおいては投げ竿等を使ってDeeperをキャスト。
カヤックやレンタルボート等では縁から水面に浮かべて使います。Deeperがスキャンした水中の様子は、スマートフォンで確認ができます。
これまで水中の様子を想像しながら釣っていた場面も、Deeperがあれば水中の様子を的確に把握できちゃうんです!
これは釣果に繋がるわ!Deeperの使い方
ここでは、Deeperをより釣果に繋げるための使い方をご紹介!
仕組みや見方を知っておくことで、どの辺りが映し出されているのか、地質はどのようになっているのか等、Deeperから得られる情報をより上手に把握して使えます。
Deeperソナーの仕組み
ソナーは音波を発信し、その音波の反射によって水深や魚影、底の硬さを測定する仕組みです。
Deeperの場合、ソナーのビーム照射範囲はモデルによって2~3種類の設定ができます。
この音波はコーン型に広がるため、魚探に何か映った時にはそのコーン型に広がる音波範囲のどこかに映ったものがあると認識する必要があります。
素早くポイントの地形をチェックしたい場合はワイドビームで広く、Deeperの真下に近い場所を詳しく把握したい時は、ナロービームで狭くする使い分けができます。
Deeper魚探の見方
Deeperがスキャンした水中の情報は、スマートフォンを通じて確認します。水深および水温は画面右上の表示で確認可能です。
▼地形や魚の映り方
魚影に関してはアーチ型に映るケースがほとんどで、大きな魚ほどアーチが太く表示されます。
底質は硬いほど濃くはっきりとした色で表示され、特に硬いものは底が二重に表示されます。
「Lakebook」等深線マップを活用しない手はない!
LakebookはDeeperのスキャンデータを自動的にクラウドへと保存し、等深線マップを作成してくれる便利なサービス。
Lakebookを確認すれば、その日どこで釣りをしたのか、地形・水温の変化はどこか、魚探の映像はどうだったのか等を振り返ることができます。
分析を重ねることで次回の釣行に活かし、釣果アップを図ることが可能です。
アプリ連動で使えるDeeper
Deeperには、連動して使える「Deeper Smart Sonar」と「Fish Deeper」の2つのアプリがあります。
Deeper Smart SonarはDeeperのスキャンした情報を画面に映し出す他、月齢カレンダーや気象予測のチェック、等深線マップの作成、釣った魚のGPS座標や時刻・天気の情報等を記録出来る便利なアプリです。
Fish DeeperはDeeper Smart Sonarの進化版として現在開発段階です。
Deeper3モデルの違いと特徴
Deeperには現在、「Deeper Pro」、「Deeper Pro+」、「Deeper CHIRP+」の3モデルがあります。それぞれどのような違いと特徴があるのかご紹介します。
Deeper Pro
Deeper Proはシリーズの基本モデル。対応水深は約0.5~80mなので、淡水はもちろん、カヤック等を使った近海の釣りまで対応可能です。周波数は15°と55°の2種類で切替ができます。
Wi-Fi通信距離は最大約100メートル程度までなので、おかっぱりで大遠投しても問題なし。水中の様子をリアルタイムで確認しながら釣りを楽しめます。
本体重量は約100gありますので、キャストする際はその負荷に見合ったタックルを使うようにしましょう。
Deeper Pro+
Deeper Pro+は、基本モデルのProの特徴に加え、本体にGPSを内蔵したモデルです。本体にGPSを内蔵したことで、キャストしても等深線マッピングが可能に。
▼Proとの違い
Pro+とProの違いは、GPS内蔵の有無。
具体的に変わる点は、Pro+ではおかっぱりからキャストしても等深線マッピングが可能ですが、Proはキャストした場合は等深線マッピングの作成が不可です。
Proで等深線マッピングを作成する場合はスマートフォンのGPSを利用するので、ボート等でしか作成できません。おかっぱり・ボートいずれでも等深線マッピングを作成したい場合は、Pro+がおすすめです。
Deeper CHIRP+(チャーププラス)
Deeper CHIRP+はCHIRP技術が搭載されたシリーズハイエンドモデル。その向上したスキャン能力は、1cm以上のサイズであれば識別可能で、小さなベイトフィッシュの魚影も画面に映し出してくれます。
周波数は7°、16°、47°の3種類で切替可能。ワイドビームにすれば広範囲、ナロービームにすればスポットをより精密に調べられます。
さらにCHIRP+は急速充電にも対応。75分で100パーセント充電が可能です。動作時間は4.5~6時間なので、朝から昼まで釣りをして休憩中に充電しておけば、昼からの釣りでも使うことが出来ます。
▼Pro,Pro+との違い
ProおよびPro+とCHIRP+では、対応水深や周波数の違いがあります。
ProおよびPro+では対応水深約0.5~80m、周波数は15°と55°の2種類に対し、CHIRP+は対応水深約0.15~100m、周波数は7°、16°、47°の3種類です。
またGPS内蔵のため、Pro+と同じくおかっぱりでの等深線マッピング作成も可能です。
おかっぱり・ボートいずれでも等深線マッピングを作成したい、かつ鮮明に水中の様子を把握したい場合はCHIRP+をおすすめします。
「魚探はボート専用」なんてもう古い!
これまでのおかっぱりであれば水中の様子を把握するために、重いシンカーを遠投して底に着くまでカウントダウン、シンカーから伝わってくる感覚をもとに水中の様子を想像する……なんてことをしていたと思います。
しかしDeeperがあればそんな手間要らずで、水深や水中の様子、さらには魚影、等深線マッピングの作成までが的確・簡単にできてしまいます。
「魚探はボート専用」なんて考えは、Deeperによって一掃されることでしょう。