おすすめクロダイ料理①:刺身
魚のおいしさをダイレクトに味わえるのが刺し身ですね。まずはシンプルにいただいてみましょう。
三枚におろし、サクを取ります。時期のせいなのか? もしくは個体差なのか? しっかりと脂がのっており、“いい具合”の切り身です。
手頃な刺し身サイズに切り分けて完成。魚を捌ければ、とくに難しいこともないのですが。
背身と腹身の両方をいただきます。
うん! おいしいですね!
メバルやカサゴは、寝かせることで旨味が増すのですが、このクロダイは寝かせなくとも、しっかりと甘みを感じさせてくれます。
しつこくない、丁度良い甘みと歯ごたえ。「鯛」と名がつくだけはありますね。
クロダイの刺身の作り方
- 1.クロダイを三枚におろし、サク取り。食べごろな薄さに切り分けて、盛り付けたら完成。
- 2.刺し身醤油とワサビでシンプルに。塩とレモンで食べるのもおすすめ。
おすすめクロダイ料理②:寿司
お次はクロダイを握りでいただきましょう。お寿司屋さんでは見かけることも少ない魚。回転寿司であれば、尚更ですね。なかなか出会えないならば、いっそ自分で握っちゃいましょう!
米酢と砂糖と塩を適量まぜ、「すし酢」をつくります。それを炊いたお米にまぶしていきましょう。
少しずつ味見しながら、米を切るようにしていくといい感じにすし酢が馴染んでくれます。
砂糖、塩、そしてすし酢も、きもち多めがおいしいですね。
なんとなく手探りで握ってみました。見栄えは100点ですね。
ヤバいっす。自分で握っておきながら、このビジュアルはヨダレがでます。
軽く醤油をつけ、いざ実食。
う〜ん、でりしゃす。クロダイの握り、イケてるじゃないすか!
シャリの完成度も仕上がりを左右しそうなので、拘ってみるものいいかもしれませんね。ともかくクロダイの握り、非常にアリです。
クロダイの握りの作り方
- 1.サク取りしたクロダイからネタを切る。
- 2.米酢、砂糖、塩ですし酢を作り、炊いたご飯に適量を混ぜる。(すし酢は市販品でもOK)
- 3.お好みの大きさで握って完成。手のひらにしっかりとすし酢を湿らせておくのが、簡単に握るコツです。
おすすめクロダイ料理③:漬け丼
刺し身も握りもおいしかったので、漬け丼も試してみます。ここまでくれば、何を作ってもおいしいことが確定しています。
醤油、みりん、ごま、ごま油でつくったつけダレに軽く漬け込みます。15分ほどでも、しっかり味は染みてくれます。
ご飯にのせて完成。今回は大葉しかありませんでしが、薬味があれば色々とのせちゃいましょう。ネギや生姜はもちろん、ミョウガなんかもアリですね。
そりゃ、おいしいですよ。漬け丼もすすみます。ひょっとしたら、歴代クロダイ料理で一番かも。
しっかりと味が染み込んでいますし、クロダイの旨味も感じられる。これはオススメです。
クロダイの握りの作り方
- 1.醤油、みりん、ごま、ごま油等でクロダイの切り身を漬け込む。
- 2.15分程度付け込んだら、ご飯に盛り付ける。
- 3.薬味を散らす。大葉、ネギ、生姜、ミョウガなどをお好みでどうぞ。
おすすめクロダイ料理④:ごま茶漬け
漬け丼から発展させて、ごま茶漬けをつくってみました。
先ほどの漬け丼と、ほとんど同じ味付けでOK。熱々の出汁をかけます。
ひたひたに注いだら完成。
クロダイの「漬け」は、漬丼のときよりも少し濃い目に作っておくと、しっかりとした味に仕上がります。
クロダイってここまでおいしいのか。もはや、鯛を超えた味わいなんじゃないでしょうか?
漬け丼とはまた違った温度と食感。2度おいしくいただけます。
クロダイのごま茶漬けの作り方
- 1.醤油、みりん、ごま、ごま油等でクロダイの切り身を漬け込みます。(漬け丼よりも濃い目にしましょう)
- 2.出汁を作っておきます。
- 3.ご飯に「漬け」を盛り付け、出汁をひたひたに注いだら完成。
おすすめクロダイ料理⑤:アラ汁
最後にクロダイのアラ汁を。クロダイは頭が大きいため、アラ汁には最適だったりします。出汁がでますからね。
炊くと魚は臭みが増します。あらかじめ、臭みの原因となる血合いやヌメリを取るために、「霜降り」をしておきます。
アラを炊き、いい出汁が出てきたところで味噌を投入。味を整えたら完成です。
おぉ〜、滲みる♡ 脂の旨味と出汁の味わいもしっかりと感じられます。霜降りしておいたことが、功を奏したのか雑味も一切ありません。
真鯛のアラ汁ほどとは言いませんが、それに負けないくらいの出汁の濃厚さがありますね。
クロダイのアラ汁の作り方
- 1.クロダイのアラを霜降りにしておきます。
- 2.適当な量の水とアラを入れて炊きます。
- 3.味噌で味を整えて完成。薬味でネギを散らしてもOK。アツアツのうちにどうぞ。
クロダイ、釣れたら食べてみるのもアリです!
クロダイ料理、いかがでしたでしょうか?
臭いと言われている魚の代表と言っても良いほどのクロダイですが、「作った本人も驚くほどおいしかった」というのが今回の正直な感想。
というのも、クロダイは釣れた場所や個体によってかなり味が左右される魚。アタリハズレがどうしても出てしまうのです。
そこを踏まえた上で、「このクロダイはおいしそうだ!」と感じたら、ぜひ一度食してみてください。
今回は火を通さない料理が多くなりましたが、もちろん塩焼きフライなども、クロダイの旨味がギュッと詰まって最高においしい食べ方です。
そちらも、ぜひトライしていただけたらと思います。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。