ヒイカエギングについて
ヒイカは、最大15センチ程度までしか大きくならない小型のイカ。小型ながら性格は獰猛で、釣りで狙える最も小さなイカとして知られます。
ヒイカはエサでも釣ることができますが、なんといってもエギングで狙うのが大人気!
今回はヒイカエギングの基本的な情報とエギの選び方、さらに編集部厳選のタイプ別おすすめエギをご紹介します。
ヒイカが狙える時期
ヒイカが狙える時期は、晩秋から早春の寒い時期。産卵のため接岸してくるタイミングが狙い目です。
水温が低い時期にハイシーズンを迎える数少ないターゲットなので、冬にはぜひヒイカエギングにチャレンジしてみてください。
ヒイカが狙える場所と時間帯
日本各地の港湾部に生息しているヒイカは、漁港など比較的潮の流れが穏やかな場所を好む傾向があるようです。また常夜灯周りに集まることが多いので、そのような場所を見つけて狙ってみましょう。
狙う時間は夕マズメから夜にかけてがおすすめ。ヒイカは夜行性なので、その時間に合わせて釣りに出掛けると釣果が得やすいでしょう。
ヒイカ用エギの選び方
様々な種類があるエギ。その中からヒイカ狙いに適したエギをセレクトしていきましょう。
選ぶ際には、以下のポイントを踏まえて選んでみてください。
サイズ選び
ヒイカに適したエギのサイズは、1.5~2号を中心に最大で2.5号までを使用します。3号以上のサイズでは、ヒイカには大きすぎるので、エギ選びの一つの目安にしてみてください。
ヒイカ用に設計されているエギを中心に、一般的なアオリイカ狙いにも使われる小型エギを選んでいくと良いです。
色選び
ヒイカ用エギの色選びで見ておきたいポイントは、本体の色と布の種類について。以下にその詳細を解説していきます。
▼本体の色
色は、基本的に水中で目立つものを使ったほうが釣果を伸ばしやすい傾向があります。
具体的な使う色は、夜光やケイムラ、ホワイト、濃いめのピンクやオレンジといったものがおすすめです。
▼布
エギをよく見てみると、様々な布が使われていることが分かります。ヒイカ狙いでは、一般的な布の他、ラメ糸を使った布のエギを選んでおきたいところ。
ラメ糸の布は、繊細に輝く光でヒイカに強くアピールすることができるので、ヒイカの活性が低い場合や潮が濁っている時にとくに効果的です。
フォールスピードの違い
状況に応じて使い分けたいのが、フォールスピード。状況に応じた使い分けが釣果の鍵を握ります。
具体的なシチュエーションとともに、持っておきたいエギのタイプをご紹介します。
▼活性が高かったり、サイトフィッシングをしたりする時
活性の高いヒイカは表層付近を回遊する傾向があります。この場合、沈みが早すぎるとヒイカの泳いでいる層をすぐに通り過ぎてしまい、ヒットしにくいことも……。そんなシチュエーションにおいては、フォールスピードが遅いエギを使いましょう。
また常夜灯で海面が照らされている場所では、夜であってもヒイカの姿が見えることもあります。そんなヒイカをサイトフィッシングで狙う時にもフォールスピードが遅いエギが使いやすいです。
▼風が強かったり、フィッシュイーターが居たりする時
風が強かったり、フィッシュイーターが居たりする時は、フォールスピードの速いエギを使うのがポイントです。2.5号以下の小型エギを使うヒイカエギングでは、とくに風が強い時はエギが操作できなくなります。
また、シーバスやメバルといったフィッシュイーターが居る時は、ヒイカは警戒してボトム近くに沈んでいることが多く、そのような場合にもフォールスピードの速いエギが効果的となります。
【タイプ別】編集部おすすめのヒイカ用エギ
ここではヒイカ狙いにおすすめのエギをタイプ別にご紹介! 使い分けを考えたものを中心に、価格がとにかく安いエギまで厳選しました。
ぜひこの中から気に入ったエギを選んでみてください。
ベーシックなエギ
▼ヤマシタ ナオリーRH ベーシック
ヒイカをはじめとするツツイカ専用に開発されたナオリーRH。サイズ展開が1.5・1.8・2.2号と細かくラインナップされている点は、ちょっとしたサイズ違いで反応が変わりやすいヒイカエギングに嬉しい設定です。
ベーシックタイプの他、シャローとディープタイプもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ヤマシタ ナオリーRH ベーシック
▼デュエル アオリーQ RS ヒイカSP
発売から高い実績を残し続けてきたアオリーQを、ヒイカ専用設計としたヒイカSP。「グローオーロラアイ」と「夜光ボディ」で強くヒイカにアピールできます。
色は全て夜光仕様なので、どれを選んでも間違いない安心感も魅力です。
デュエル アオリーQ RS ヒイカSP
▼ダイワ エメラルダス ライト RV
大人気のエギングブランド・エメラルダスのライトエギング専用エギ。RVはラトルバージョンの略で、アクションだけでなく音でもヒイカにアピールすることが可能となっています。
アジやイワシの群れがプリントされた珍しい色がラインナップされている点にも注目です。
ダイワ エメラルダス ライト RV
フォールスピードが速いエギ
▼ヤマシタ ナオリー レンジハンター ディープ
ナオリー レンジハンターは、4つのフォールスピード違いをシステム的に使い分けできるラインナップが魅力のシリーズです。
ディープタイプは、1.5号だと1メートルを約2.5秒、1.8号だと1メートルを約2秒で沈みます。ヒイカがボトム付近に居る時、風が強い時におすすめのエギです。
ヤマシタ ナオリー レンジハンター ディープ
▼マルシン漁具 シュリンプアクションD
沈みの速さと切れ味の鋭いダートアクションが特徴のシュリンプアクションD。広範囲を素早くチェックしていきたい状況におすすめです。
実売200円以下で買える価格の安さにも注目です。
マルシン漁具 シュリンプアクションD
フォールスピードが遅いエギ
▼ヤマシタ ナオリーサイトハンター 1.3BS
1メートルを約8秒と、ごくゆっくりとフォールするナオリーサイトハンター 1.3BS。
ヒイカが表層付近を回遊している状況、また目でヒイカの姿を確認できる状況において一番おすすめしたいエギです。
ヤマシタ ナオリーサイトハンター 1.3BS
▼デュエル アオリーQ サーチ ダブルグロー
アオリーQ サーチ ダブルグローは、「ダブルグローボディ」による抜群のアピール力が魅力。波長の違うグローとブルーグローの2つのボディカラーを使うことで、イカが最大限興味を示しやすい色としてあります。
ヒイカ狙いでは一番小さな2.5号サイズを使ってみてください。
デュエル アオリーQ サーチ ダブルグロー
価格がとにかく安いエギ
▼アライブ エギゼヨ マーク2
実売価格300円程度から購入できるアライブ エギゼヨ マーク2。夜光を含めた豊富な色のラインナップが魅力で、購入費用を抑えつつ様々な色を揃えたい方におすすめのエギです。
アライブ エギゼヨ マーク2
▼タカミヤ エギボンバー
エギボンバーは、釣りのポイントを展開するタカミヤプロデュースのエギです。実売価格は200円前半。
糸オモリが巻きやすいシンカー形状なので、状況によってフォールスピードを速めて使うこともしやすい製品です。
タカミヤ エギボンバー
▼OGK 烏賊墨ラトル
烏賊墨ラトルは、ラトル音でヒイカにアピールできる製品。夜光色はラインナップされていませんが、サイズは1.5号からあるのでヒイカ狙いに使うことができます。
実売価格は250円程度なのも嬉しいポイント。
OGK 烏賊墨ラトル
ヒイカエギングを楽しもう!
小型だからといって侮れないヒイカエギング。エギの選び方次第で爆釣することも、まったく釣れないこともあり、その奥深さに誰もがハマってしまうことでしょう。
タックルはアジングやメバリング、バスで使っているものを代用できるので、手軽にチャレンジしやすいこともヒイカエギングの魅力です。
ぜひご紹介した編集部おすすめエギで、ヒイカエギングを楽しんでみてはいかがでしょうか。