夏に美味しい魚を厳選
梅雨も明け、気温も高くなり、本格的な夏が到来しました。そんな暑い夏に釣りをするなら、美味しい魚を釣りたいですよね。
そこで今回は、元魚屋の編集部が大人の事情を無視した“夏が旬の魚”を厳選しました! ぜひ今年の夏の釣りの参考にしてみてください。
そもそも大人の事情ってなに?
本来、旬とはその魚の美味しい時期を指しますが、実際にはそうではないことが多々あります。
旬といわれることが多いのは、その魚がたくさん獲れる時期。ビジネス的には、そちらの方がなにかと都合がいいようです……。
今回は、“美味しい時期”を旬と捉えて選んでみました!
スズキ
古くから釣り対象魚として親しまれているスズキ。
シーバスフィッシングの流行でリリースのイメージが強い魚ですが、本来は非常に美味しい魚であり、古くから江戸前のスズキは高級魚として扱われてきました。
夏は脂ノリノリ
夏はイワシを喰って脂がノリノリになる季節です。刺身で食べても美味しいのですが、塩焼きも絶品。焼くと身がフワッと膨れ、皮ごと美味しく食べられます。
焼き魚をポン酢で食べる方も多いと思いますが、スズキの場合は醤油がおすすめです。サッパリと食べたいい時は、洗いを試してみてください。
▼スズキをフルコースで食べた記事です
マゴチ
マゴチは夏になると「照りゴチ」と呼ばれ、代表的な夏の魚です。近年はヒラメと共にサーフからルアーで釣るスタイルが人気を集めています。
東日本ではサイマキ(クルマエビ)をエサにした船釣りが初夏の風物詩となっています。
アラは捨てるべからず
夏はキスやメゴチを喰って脂がしっかりと乗る季節です。刺身や洗いが美味しいのは周知の事実ですが、アラで作った潮汁も絶品。
夏は少々暑苦しくなりますが、身とアラをいれた水炊きも美味しすぎるので、ぜひお試しあれ!
瀬戸内産 活〆天然こち 0.8~1.0kg
▼マゴチを特集した記事です
キス
「砂浜の女王」の異名をとるキスは、投げ釣りの対象魚として親しまれています。チョイ投げでも手軽に釣れるため、ファミリーフィッシングでも人気のある身近な魚です。
しかし、釣り具メーカーによる全国大会も開催されており、高価な竿は10万円を優に超えるほど奥が深い釣りなのです。
やはり王道は天ぷらか……
天ぷらの代名詞ともいえる魚だけあって、やはり王道の食べ方は天ぷらでしょう。
しかし、大型が釣れた際はぜひ刺身も試してみてください。サッパリとしていて夏っぽい風味を楽しむことができますよ。
瀬戸内産 天然きす 10尾
▼キスを刺身・天ぷら・干物にしてみた記事です
ゴマサバ
知らない人も多いかもしれませんが、サバにはマサバとゴマサバがいます。見た目はよく似ていますが、ゴマサバにはゴマ模様があるので見分けることができます。
ゴマサバの旬は夏ですが、マサバの旬は冬なので注意しましょう。
アニサキスには気をつけて!
ゴマサバの刺身を食べられるのは釣り人の特権ですが、気をつけたいのはアニサキスの存在です。
安心して食べたい場合は釣果を少々犠牲にしてでも、1匹釣るごとに締めて内臓を取り出すのがおすすめ。
「アニサキスのいるサバは旨い」という魚屋がいるほどで、味への害はありません。
屋久島 ごまさばぶし 1本入り 約100g
▼ゴマサバを特集した記事です
鮎
夏の川釣りの華といえる鮎釣り。大きくても30センチ程度の魚ですが、釣り人が引きずり回されるほど強い引きを見せるのが特徴。
最近はルアーのキャスティングゲームも流行の兆しがあるので、ルアーマンも要注目ですよ。
素焼きを試すべし
鮎の魅力は、なんと言ってもあの独特なスイカのような香りでしょう。魚影の濃い川に行くと、川からも香りがするほどです。
そんな鮎の風味を最大限に楽しもうと思ったら、塩焼きではなく素焼きがおすすめ。いい鮎が手に入った際はぜひ試してみましょう。
山陰・岸田川産 天然アユ 1尾 体長約19-21cm程度
▼鮎のキャスティングゲームを特集した記事です
汗かいて釣った魚はうまい!
暑すぎて釣りにいくのが億劫になる方も多いかもしれませんが、美味しい魚を求めて釣りに行ってみてはいかがでしょうか。
お風呂でサッパリ汗を流した後、釣った魚をアテにして飲む1杯は最高ですよ!