根魚って美味しいよね〜
日本にはいろんな種類の魚がいますが、その中でも根魚の食味の良さは際立っています。いろんな魚を食べた結果、最終的には根魚に行きつく食通や釣り人も多いようです。
しかし、一言に根魚といっても非常に種類が多く、味も違えば市場価値も大きく異なることはあまり知られていないかもしれません。
そこで今回は、元魚屋が独断と偏見で根魚の食味ランキングを作ってみました!
市場価値は無視しました!
今回の格付けに際しては、市場価値を完全に無視。「こんなに美味しいから、ぜひ釣って食べてほしい!」という、魚と釣りを愛する熱い思いで選びましたよ。
5位 マハタ
泳がせ釣りやスロージギング、近頃は海上釣り堀でも狙うことができます。旬は春から夏ですが身質は通年安定しており、いつ食べても美味しい魚です。
以前は流通量が極端に少なかったのですが、近年は養殖技術の確立によって高価ながらも安定供給されるようになりました。
刺身や鍋物、煮魚など、調理方法を選びませんが、顔周りの肉が美味しいのでアラ炊きや鍋はとくにおすすめです。
4位 カサゴ(ガシラ)
幅広い地域で手軽に釣れ、メバルと並んでもっともポピュラーな根魚でしょう。ただし、岸は釣り荒れているところが多いので、サイズを求めるなら船釣りがおすすめです。
とくに頭から出るダシが最高なので、絶対に頭を捨ててはいけません。ダシの旨さに関していえば、魚界の中でもトップクラスではないでしょうか。
刺身で食べると少し淡白ですが、鍋物やみそ汁、煮つけにするとダシの偉大さを感じられますよ!
2位タイ キジハタ(アコウ)
2位タイは高級根魚の代表格であるキジハタ。稚魚放流活動の成果か、以前に比べると釣れる地域が多くなっています。
根魚の中でも脂の乗りが非常に良い魚なので、刺身はもちろんのこと、煮つけやアクアパッツァといった火を通す調理法とも相性が抜群。
身が美味しいのは周知の事実ですが、顔周りや唇周辺のゼラチン質も絶品なので、ぜひ味わってみてください!
2位タイ メバル
超高級魚キジハタと並んだのは、古くからの釣り対象魚であるメバル。メバルにはアカ・クロ・シロの3種類がいますが、とくに美味しいのはシロメバル。
春にイカナゴなどの小魚を捕食している個体は脂の乗りが非常によく、お馴染みの煮つけのみならず、刺身や塩焼きも絶品。メバル本来の旨味と香りを感じられます。
“メバルは冬の釣りもの”というイメージがありますが、食べて美味しいのは春なので、ぜひ春のメバルも狙ってみてくださいね!
1位 クエ(モロコ)
1位は“キングオブ・根魚”のクエ。泳がせ釣りやブッコミ釣りで狙えますが、プロの漁師でもなかなか釣り上げることはできません。
大型のクエの場合は、旨味を引き出すためには長期の熟成が必要です。魚ですが火を入れると肉のようになり、身と皮目の脂から旨味があふれ出します。
やはり鍋で食べるのが絶品で、アラからは鶏のような白濁したダシが! 超高額な魚ですが、それだけのお金を出す価値がありますよ。
根魚釣りは楽しすぎ!
スーパーや魚屋さんに行ってみると分かりますが、根魚たちは“なかなかのお値段”で売られています。そんな根魚を釣って食べて楽しめるのは、釣り人の特権です。
釣って楽しい・食べて美味しい根魚釣りに挑戦されてはいかがでしょうか。ただし、持ち帰りの際は地域のレギュレーションを確認し、小さな魚はなるべくリリースしてあげてくださいね。