前回の続き
前回FGノットにおける理想の編み込み回数を調査したところ『編み込み12回×ハーフヒッチ10回』が最も強度が出せるベストな組み合わせということがわかりました。
今回の検証は
編み込み12回×ハーフヒッチ10回×焼きコブ有のFGノットを、様々な号数で強度測定を行い、どのような変化が見られるかを実験したいと思います。
PE0.6号×フロロ2.5号の組み合わせは前回の調査で終了しています。
今回は0.3/0.8/1.0/1.5/2.0号の5種を各5回測定することに。
最低でも25セットと今回も修羅に入りそうですが、ユーザー様に少しでも有意義な情報を提供できるよう頑張ります!
0.3号
まず初めに今回最小号数である『PE0.3号×フロロ1号』のライトゲームで出番がある組み合わせを実施してみましょう。
結果はこちら
0.3号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 1.70 | 77.3 |
2回目 | 1.10 | 50.0 |
3回目 | 1.60 | 72.7 |
4回目 | 1.50 | 68.2 |
5回目 | 1.70 | 77.3 |
平均スコア | 1.52 | 69.1 |
FGノットの平均スコアは約80%~90%に対し、結果69.1%と強度ダウン。
2回目のテストでハーフヒッチ擦れによるダメージがあり、数値を大きく落としてしまいました。
それが無かったら約74%といったところでしょうか。 ハーフヒッチ時の擦れには要注意です。
0.6号(前回実施)
前回実施した『PE0.6号×フロロ2.5号』の結果はこちら。
0.6号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 4.25 | 89.1 |
2回目 | 4.40 | 92.2 |
3回目 | 4.10 | 86.0 |
4回目 | 4.20 | 88.1 |
5回目 | 4.10 | 86.0 |
平均スコア | 4.21 | 88.3 |
0.8号
強めのエギング、シーバス、スーパーライトショアジギングなどで使用することの多い『PE0.8号×フロロ2.5号』。
こちらも身近な組み合わせなので結果が気になるところですね。
結果はこちら
0.8号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 4.10 | 78.1 |
2回目 | 4.75 | 90.5 |
3回目 | 4.40 | 83.8 |
4回目 | 4.25 | 81.0 |
5回目 | 4.25 | 81.0 |
平均スコア | 4.35 | 82.9 |
PE0.8号では平均82.9%と大きなバラつきもなく、FGノットにおける及第点といった結果でした。
この強度があれば安心してファイト出来そうですね。
1.0号
こちらも使用者が多いであろう『PE1.0号×フロロ3.5号』の組み合わせ。
ターゲットサイズも大きくなる組み合わせですので、安心できる強度が求められますよね。
結果はこちら
1.0号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 5.50 | 80.5 |
2回目 | 6.00 | 87.8 |
3回目 | 5.75 | 84.2 |
4回目 | 5.2 | 76.9 |
5回目 | 5.75 | 84.2 |
平均スコア | 5.65 | 82.7 |
結果的には0.8号と然程変わらない平均スコアとなりましたが、バラつきは更に少なくなりました。
テンションをかけるとPEラインが更にグッと締まってくる印象であり、こちらも特に問題なく使用できますね。
1.5号
直線強度9.25㎏と手で引っ張り断線させるのは、なかなか力を必要とします。
ライトショアジギングなどで使用される『PE1.5号×フロロ5号』をテストしていきます。
結果はこちら
1.5号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 8.40 | 90.8 |
2回目 | 8.00 | 96.5 |
3回目 | 8.10 | 87.6 |
4回目 | 8.50 | 91.9 |
5回目 | 8.20 | 88.6 |
平均スコア | 8.24 | 89.1 |
PEとフロロの愛称が良かったのか平均スコア89.1%と、90%を超える数値も見られました。
断定できる要因は何とも言えませんが、組みやすさと強度はこの組み合わせが最も良い結果となりました。
2.0号
ショアからの大型プラッキングやオフショアで出番がある『PE2.0号×フロロ7.5号』の今回最も太い番手が最後に登場。
同じ組み方で変化は見られるのでしょうか?
結果はこちら
2.0号 | 結束強度(㎏) | 結束強度(%) |
1回目 | 9.50 | 67.9 |
2回目 | 11.25 | 80.4 |
3回目 | 11.30 | 80.7 |
4回目 | 9.90 | 70.7 |
5回目 | 11.00 | 78.6 |
平均スコア | 10.59 | 75.6 |
同じ組み方ですが、平均スコア75.6%と結束強度ダウンの変化が見られました。
PEラインが抜けるように断線することが多く、恐らく締め込みがしっかりしていなかったことが原因だと思われます。