釣りの日は仕事以上に早起きな人たち
こなしても、こなしても、片付かない業務。
『仕事は終わらせるものではなく、切り上げるもの』。そのように、かつての上司に教えられてきた私(編集部T)も、気づけばもう30代。
20代の頃より、確実に体力の衰えを感じるこのごろ……にもかかわらず、釣りに行くときの足取りは異常なほど軽い。
いったいなぜなのでしょう?
それは不治の病のせい?
少なくとも私の周りには、この不治の病と闘病する人が多く存在します。
どれだけ疲れていても、雨の日であろうが雪の日であろうが、喜んで竿を振り続ける人たち。
休日だけでは飽き足らず、仕事の出勤前と終業後のわずかな時間も無駄にするまいと、フィールドへ繰り出すアングラーもいるほどです。
世間のイベントごとにもわりと無頓着。「釣り納めは大みそか、初釣りは元日」という猛者まで存在するのが、その中毒性を物語っています。
じつは“休日は家で休んだほうがいい”という説も
以前、休みの日にアウトドアに没頭すると、かえって疲れをためてしまうという説を耳にしたことがあります。
これは家以外の空間に行くことで、無意識のうちに緊張状態を強いられるという、人間の動物的な背景が影響しているそうです。
旅行から帰って来た時に、「家がやっぱり一番落ち着く」と感じるのも、ひょっとしたら上の説に基づく、素直な気持ちの表れなのかもしれません。
そこで考えてみた。
でも、それでも気づけば湧いてくる釣りにいきたいという気持ち。
いったいこれはどこからやってくるのか?
釣り歴20年を迎えた私が考える、5つの自論をご紹介したいと思います。
※紹介する自論は、あくまで釣り人目線で思う、かたよった内容です。学術的根拠はありませんが「それ、あるかも~」ぐらいに、最後まで楽しんでいただければ幸いです。
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