「鱒レンジャー・ベイトモデル」を徹底レビュー
編集部のお気に入り釣り具を徹底レビュー。編集部員がリアルに購入し、ほれ込んだ釣り具の魅力を独断と偏見で語りつくします。
今回は「鱒レンジャー・ベイトモデル」。タックルにこだわるベテランアングラーからすると、鼻で笑われそうですが……。実際に一年間使ってみた感想を、ここに語りたいと思います。
「鱒レンジャー・ベイト」ってどんなロッド?
下野(しもつけ)から発売されている鱒レンジャーは、1,000~3,000円前後で購入できる超安価な入門者用ロッド。
このカラフルな外観。釣具店で皆さんも一度は目にしたことがあるロッドではないでしょうか?
そして今回レビューするのは、そんな鱒レンジャーの派生モデル「鱒レンジャーベイト」。まずはその気になるスペックから見ていきましょう。
鱒レンジャー・ベイトモデルのスペック
鱒レンジャー・ベイトモデルは、艶消しの“ダークナイト”と“メタリックブラック”の2カラーがラインナップ。
長さは4ft(120センチ)と、5ft(150センチ)の2モデルがリリースされています。
グラス素材を使用しているので、しっかりと曲がり、折れにくい。そんな特徴があります。
■CT40スペック
全長:4ft(120cm)
継数:1本
自重:約100g
適合ルアー:1-7g
■CT50スペック
全長:5ft(150cm)
継数:1本
自重:約102g
適合ルアー:1-7g
【次ページ:スペックでは伝わらない「鱒レンジャー」の魅力】
使い込んでわかった!「鱒レンジャー」はこんなロッド
「3,000円そこそこのロッドで本当に大丈夫か?」と、鱒レンジャー・ベイトCT40を疑心暗鬼で購入したのも、もう一年前。使い込むことで感じた、おもしろい特徴を整理してみました。
※主に渓流ベイトフィネス(ヤマメ・イワナをベイトタックルで狙う釣り方)で使用した感想です。
グラス特有のベナベナ感
筆者が渓流でよく使用するルアーラインナップは、3~5グラムと軽量なルアーばかり。スペック表記にある通り、7グラムを超えるルアーを扱うにはかなりしんどいと思います。
ただ、沢を登るポイントでは、慣れていないとロッドを岩にぶつけたり、傷つけてしまうシーンもあります。渓流釣りに慣れるまでは、頑丈なグラス素材のロッドは重宝します。
クセになるキャストフィール
実際にキャストをしてみると……軽いルアーでもしっかりとルアーの重さを乗せてあげることで、気持ちよく飛んでいきます。
ただし、カーボンロッドのように「ビュッ!」と振り抜いてしまうと、穂先が暴れてしまうため、カーボンロッドに慣れている人はすこしコツが必要かもしれません。
写真のように、木々が生い茂るようなポイントでも、フリップキャストがしやすい長さであることも魅力的です。
アクションさせても疲れない自重&レングス
着水後、すぐにアクションさせることも多い、渓流ルアーシーンでは、ベイトフィネスの強みを実感しました。
約100グラムというロッドの自重で、1日アクションし続けていても疲労感は感じません。
欲を言えば、もう少しハリがあるとアクションさせやすいなと思いますが、それでも「十分使える!」というのが筆者の率直な感想です。
ファイトするのに必要十分なパワー
さすがグラス素材というだけあり、バイトを弾かず、しっかりと乗せてくれます。
「バットパワーを利用して魚を寄せてくる」という感覚こそないものの、渓流魚クラスであれば問題なくランディングできる頼もしさも。
実際に筆者は36センチのイワナを鱒レンジャー・ベイトで上げることができました。
【次ページ:“唯一”ともいえる不満点】
唯一の不満点を発見?
筆者が4ftを選んだ理由として、沢を登っていく小場所での釣りがメインになる為でした。そのため、キャストはフリップキャストとサイドキャストがほとんど。
それゆえに、この長さがメリットとして生きてくるのですが、本流やダムなどロングキャストが必要になるフィールドでは、時にデメリットに感じることがあるかもしれません。
渓流ベイトフィネス入門には最適!?なロッド
新たなジャンルの釣りを始めるとなると、どうしても初期投資がかかるもの。とくに渓流ルアー釣りでは、タックルやルアーの他に、ウェーダーやベストなどの必要装備もあります。
鱒レンジャーで渓流ベイトフィネスの魅力を体感してから、ロッドを新調しても遅くはないと思います。
ガンガン使えて大好きだ!鱒レンジャー
今回は「鱒レンジャー・ベイトモデル」について、独断と偏見で語ってみました。簡潔にまとめると、「鱒レンジャー十分使えるじゃないか!」というのが筆者の感想。
超入門用ロッドですが、“すべての要望を応えてくれない不器用さ”が筆者は大のお気に入りなんです。ベイトフィネスに躊躇されている方、ぜひお試しあれ!
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