色あせないシマノ名作リール【初代・アンタレス】の魅力を徹底的に語りつくします!

2019/08/14 更新

編集部員がリアルに購入し、ホレ込んだ釣具の魅力を独断と偏見で語りつくします。今回の逸品はシマノ社「初代・スコーピオンアンタレス」。1998年の衝撃的デビューから約20年が経過した現在でも、愛用するアングラーが多いマスタピースです。


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部

大人も子供も。みんなの憧れでした。

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撮影:TSURI HACK編集部
ジムが使ってる、あのピカピカのリールはなんだ!?

当時、池原ダムで撮影されていた釣り番組で、初めてその姿を見た時のインパクトは本当に強烈だったと記憶しています。

村田基さんが操っていたリールに目を奪われたのも、もう遠い昔の出来事。そして世間はバスバブルの真っただ中でした。

えっ!?高っ!!(定価約44,000円)

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撮影:TSURI HACK編集部
これがアンタレスが発売された時に抱いた感想。

それもそのはず。当時のシマノが持ちうる最新技術を盛り込んだ、まぎれもないフラッグシップモデルでした。

当然ながら、小学4年生の筆者にはとても手が出せる商品ではありませんでしたので、なくなく、お年玉で入門機の「バスワンXT」を購入したという思い出つきです。

それから17年後の夏に再会

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撮影:TSURI HACK編集部
きっかけは、本当になんとなく。

フラっと立ち寄った大手リサイクルショップで、ほとんどキズのない“当時の憧れ”と再会しました。

アンタレスの鏡面仕上げは美しい反面、キズが目立ちやすく、なかなか中古で良品を見つけにくいのです。

スプールを外し、軽く内部の状態をチェック。汚れもキズも少ないことから、割と早く決断しました。ちなみに価格は1万円程度だったと記憶しています。

 
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アンタレスのスペック

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撮影:TSURI HACK編集部
■アンタレス(オリジナル)のスペック
 ギア比6.2:1
ドラグ力4.5㎏
自重260g
糸巻量(号-m)3-100 / 3.5-90 / 4-80 / 5-60
最大巻上速度72㎝ / ハンドル一回転
ベアリング数10
 

上で紹介したのは最初に発売された、オリジナルモデルのスペック。

後に、ギア比が5.0:1の『アンタレス5』や、深溝スプールにロングハンドルを装備し、カバーフィシングやソルトウォーターにも対応した『アンタレスVer.2』などが追加されるなど、オリジナルの発売(1998年)以降、さまざまな派生モデルやバージョンが誕生しました。

また、2000年に入ってからは、3/8オンスを徹底的に扱いやすいようにリファインされた『アンタレスAR』という機種も発売され、その死角なきラインナップが完成したのです。

アンタレスと純正パーツにまつわるエピソード

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撮影:TSURI HACK編集部
アンタレスの最大の特徴は軽量で浅溝のスプールといってもいいでしょう。

これが異次元の飛距離を生み出すことにありました。最近は技術も進化し、回転のいいスプールが当たり前に存在していますが、当時は画期的なことだったんですね。

しかし、それゆえに太いラインを多く巻くことができず、困っていたアングラーがいたのも事実。そんな要望に応えるように、深溝スプールを搭載した『アンタレスVer.2』が発売されたのですが……。

なぜか『アンタレスVer.2』には、左ハンドルのラインナップが存在しなかったのです。

カバーフィシング用に“Ver.2のLH”を使いたいという欲求=破産

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撮影:TSURI HACK編集部
つまり、アンタレスの左ハンドルで太いラインを使ったパワーゲームをしたい場合、オリジナル・アンタレスのLHを購入しスプールとハンドルは『Ver.2』のものをイクイップメントする必要があったのです。いったい、いくら使えばいいでしょうか(汗)

事実、シマノでは純正パーツとして「深溝スプール」と「パワーハンドル」を別売り。当時の釣具店では、時計や貴金属のようにショーウィンドウを彩っていたのです。

それすらかっこよく見えていたのも、アンタレスが持つ魅力の奥深さを物語っています。

美しさの中に宿る強さ

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撮影:TSURI HACK編集部
高級感溢れる、美しい流線型のボディに鏡面仕上げ。“リール界のクレオパトラ”と表現したくなるような、見ているだけで虜になってしまうような外観です。

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撮影:TSURI HACK編集部
しかし美しいだけで終わらないのが、シマノの工業製品としての真骨頂。一度、回転させればシルキーで滑らかな巻き心地がアングラーの感性を刺激します。

「フィールドでこれを巻いたら、さぞ気持ちいいだろうな」。当時の大人たちは、釣具店でそんな妄想をしていたのでしょう。

高級感を演出する「芸の細かさ」

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撮影:TSURI HACK編集部
キャスコンノブを回すとクリック音。そんな、所有欲を満たす細かな芸も光ります。

釣行において大きく影響する要素ではありませんが、筆者のように「なんかよくわかんないけどスゲー」と思ってしまうタイプであればあるほど、購買意欲をそそられてしまうものです。

アンタレスのシンボル・マグネシウムスプールは革命的だった

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撮影:TSURI HACK編集部
アンタレスのシンボルとも言える、マグネシウムスプール。

薄いゴールドのルックスに宿る軽量感は、当時の最先端。アンタレスの回転性能は『無重力』と表現されるほど、使う人にインパクトを与えました。

購入してから、さっそくフィールドで試投。軽い力で飛んでいく感覚は、今でも決して色あせてはいない。個人的にはそんな風に感じました。

シマノのSVSといえばやっぱりコレ(偏見)

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撮影:TSURI HACK編集部
シマノのリールといえば遠心ブレーキ。

そんなシマノのブレーキシステムも時代とともに進化しました。現在ではSVSインフィニティが中心なので、最新の機種に見慣れている方からすると、この透明で簡素なブレーキに違和感を感じるかもしれませんね。

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撮影:TSURI HACK編集部
バスバブル時代にシマノリールを使い始めた人間にとっては「コレこそがシマノのブレーキ」と、少々オヤジ臭く発言したくなったり……そのあたり共感していただける方も少なくないはず。

 
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余談。初代アンタレスの中古品買う際にチェックしたいこと

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撮影:TSURI HACK編集部
最後に初代アンタレスを購入する際の、ワンポイントアドバイスを記しておきたいと思います。気になる方は、中古品を探す際の参考にしてください。

※お店によりルールが異なります。チェックの際は店員の方に一言断りを入れてください。また、以下のチェックを無理に行うと故障する場合もあるため、充分に気を付け自己責任の上でお願いします。

1.ドラグはきちんと効くか

いくら頑丈に作られたアンタレスとは言え、約20年前のリール。ドラグ力が弱っていることもしばしば。可能であればドラグを絞めた状態でスプールに親指を当て、ハンドルを回転させてみましょう。ロックした状態でスプールが滑ってしまう場合は、注意が必要です。

2.クラッチのバネは弱っていないか

クラッチを押してしっかりとした音が鳴るかどうか、勝手にクラッチが跳ね返ることはないかをチェックしましょう。切れない場合は中のバネが弱っていることも考えられます。

3.スプールを回転時に異音はないか

ハンドルを回し、クラッチを切ってみましょう。その際、異音が鳴らなければOK。俗に言う「シャーシャー音」がする場合は要注意。本来のアンタレスは静粛性にも優れているため、大きな回転音がすることは少ないです。

4.スプールエッジの腐食に注意

マグネシウム素材ゆえに、スプールエッジに腐食が見られることがあります。薄いゴールドがはがれ、黒い下地が見えている場合は避けた方が無難です。

5.ハンドルを回してゴリ感はないか

ハンドルを回転させたときに発生するゴリ感は、ギアの痛みやベアリングの劣化など、様々な症状を抱えている場合があります。なるべく、シルキーな巻き心地を維持している機種を探しましょう。

時代は変わってもアンタレスはアンタレス

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撮影:TSURI HACK編集部
今回は初代アンタレスについて、とことん語ってみました。アンタレスは初代の発売以降、その姿を少しずつ変えながらも、最新技術をまとい進化を続けています。

今後もシマノベイトリールのフラッグシップモデルとして、多くのアングラーに愛されていくことでしょう。

▼最新のアンタレスに関する記事はこちら。

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TSURI HACK編集部
TSURI HACK編集部

TSURI HACK運営&記事編集担当。海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広く釣り情報をお届けします!

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